和名

 イチョウ

学名

 Ginkgo biloba L.

学内所在地

 教養学科B5棟南側など、学内各地

解説

 街路樹などとしてよく植えられているイチョウ科の落葉樹。幹は高さ30mくらいにまで育つ。扇形の葉は長枝に互生し、短枝では束生する。秋に美しく黄葉する。雌雄異株で、4月に新葉とともに短枝の頂に花序様の雄花をだし、雌花は花柄の頂端につく。平瀬作五郎が鞭毛のある精子を生じることを発見した(1896)。ベルム期から中生代中期まで全世界的に繁茂したが、現在はこの1種を残すだけである。秋に実を付けるが、果肉は臭い。食用にする銀杏は、その種の部分。なお、Ginkgoの綴字は,E. Kaempferが‘Amoenitatum exoticarum諸国奇談’(1712)中に図入りで記述した日本産の植物の記事中の銀杏の音読に基づいた綴りをC. von Linneが引き写したもの。