河内人の歴史

 この地盤を利用した柏原キャンパス周辺の人間の歴史は、河内

平野と大和川・淀川、そしてその水を集める大阪湾と深い関わりを

もっている。1.5万年前の生駒山系の谷間や大地には二上山からと

れるサヌカイトで作った石斧などを用いて狩猟生活をする旧石器時

代人がいた。6千年前には河内平野いっぱいに広がった海辺で縄

文時代の人たちが土器を作り、狩猟、漁撈、植物採取をして生活し

ていた。この海も2千年前頃から退き始め、次第に淡水域(河内湖)

に変わっていった。この湖も古大和川や古淀川の砂泥を堆積して

低湿地帯の広がりとともに縮小し、人は次第に河内平野に定住し

て鉄器を作って稲作をするようになった。弥生時代の到来である。