二上層群とは

 本学の周辺地域には、この活動の証拠となる火山岩が広く分布している。こ

の一連の活動は、この地域の南の方、まず高松塚の石棺に使われた岩石が

みられる岩屋峠のあたりから始まり、あとはしだいに北の方へ移って石切り場

の岩石を出し、畑火山岩の活動のあと、ドンズルボーをつくる何枚もの火砕流

が流れる活動をして、しばらくの間休止した。ここまでをまとめてドンズルボー

累層とよぶ。このあと、やや北の地域の春日山や明神山を造る、石器の原料と

なったサヌカイトの溶岩を流出した。これらは、原川累層とよぶ。        



 最後の活動が本学の地盤の大部分を占める寺山の溶岩の流出で、これらは

定ヶ城累層とよぶ。これらの岩石は、採石として利用されており、本学の音楽棟

横や旭が丘会館横の駐車場などの敷石として使われているので、私たちには馴

染みの石である。