アラムシロガイ Reticunassa festiva (Powys) の三葉期胚

アラムシロガイは軟体動物門腹足綱新腹足目ムシロガイ科に属し、モザイク卵の発生学の研究に古くから用いられて いるアメリカ大西洋岸のコジキムシロガイIlyanassa obsoleta (Say) やヨーロッパで用いられているヨーロッパ アラムシロガイNassarius reticulatus (L.) に近縁である。その卵は第一卵割時に大きくて深くくびれる極葉を 植物極に形成し、それとほぼ同じ大きさの二つの娘割球とともに典型的な三葉期(trefoil stage)の形態をとる。一見す ると、クローバーの葉のように見える。この写真では上部二つが娘割球で、下が核を含まない極葉である。


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