藤田研

各種講演

公開可能な配布資料等をご提供します。古い資料は削除します。

マルチメディア教材作成講座

免許状更新講習の選択講習(No.10)「情報スキルの向上」の一部として、Adobe Flash を利用したアニメーション作成法の実習を行いました。Adobe のソフトには高度な機能が豊富に盛り込まれています。それが初心者にとっては難解なイメージを与えてしまうのですが、一度、操作のコツを掴むと、短い手数で高度なアニメーションを作成できる大変便利な道具になります。プログラミングの知識が乏しくても、定型の ActionScript を利用してインターラクティブに操作できるアニメーションを作成できます。使い慣れてくると、下記に示す例題の場合、デフォルト設定を用いて数分間で完成します。任意の関数グラフを描く数学教材、物体の運動や化学反応のシミュレーションを表示する理科教材、音声や画像を生成する芸術教材など、皆さんの創意工夫でオリジナルな手作り教材を作成して、授業で活用されては如何でしょうか? ・・・きっと、面白くて楽しい授業になると思います。ただし、あまりのめり込むと、細部にこだわり出して、時間がいくらあっても足りなくなるかもしれませんが・・・

 なお、実習内容は各受講者のスキルに応じて難易度を調整しますので、初心者から熟練者まで幅広く受講可能です。作品は個人所有のUSBメモリまたはクラウドサービスを利用して持ち帰り可能ですので、受講後も有効活用してください。

学校安全

学校の内外で発生する事件や事故、災害などの非常事態において、その被害拡大を防止するために、最新の情報通信技術を活用して関係者間の連携活動を支援しようとする取組みです

これまで、様々な非常事態において、当事者の多くが状況を把握できないまま、事態の悪化に翻弄されることが多々ありました。非常事態というのは、その経験の乏しい人間に予測できるものではなく、事後、想定外だったと後悔するようなことが、繰り返されています。事前の訓練をしようとしても、起こりうる非常事態の全てを網羅することは極めて困難なことですから、当事者にとって非常事態が想定外となることはごく当然のことかもしれません。想定外の状況で当事者が適切に行動するためには、全体状況を客観的に冷静に把握できる第3者の助言と、当事者が全体状況を理解して判断できるための適正な情報が必要になります。多数の関係者が連携して行動するためには、一対一、一対多、多対多の情報連絡が正確かつ迅速に行われなければなりません。このような手段はほんの十数年前までは皆無でしたが、現在の情報通信技術を活用すれば実現可能といえる時代になりました。滅多に起きない事のために、そのためだけにしか使えないものを作ることは、経済的に無理があるのみならず、いざというときに使い方がわからずに無駄となるかもしれませんが、日常的にも利用する価値のある情報通信システムをつくることは難しいことではないと思われます。

このような目的のために、携帯電話などの移動体無線通信システムを利用することは原理的には実現可能なのですが、残念ながら、解決すべき課題が山積しています。技術的には、非常時の電源確保、通信回線の輻輳回避、遠隔監視カメラの多点設置・保全・制御、情報配信の知的制御など、平常時には不要な機能も追加する必要があります。これらがリスクに見合うコストか否かの経済性も評価しなければなりません。また、人間社会においては、悪用防止の情報セキュリティ、遊興的・背徳的利用等の倫理性、誤報・誤解など情報の信頼性、警報への慢心・不安・過剰反応などの心理学的問題の数々のデメリットも吟味しなければいけません。その点で、特に学校安全においては「子どもに携帯電話を持たせるべきではない」との意見も数多く、しばらくは情報化社会の成熟を待つ必要がありそうです。ただ、利用者の各種の特性はばらつきが大きく、幅広い分布の中に不利益を被る人がいることは避けられそうもなく、多少の反発は覚悟の上で、開発を進めていくべきなのかもしれません。

産学連携

大阪府商工連合会と本学が共催する創業支援セミナーに参加して以来、南河内の地域振興に寄与する活動に参加しています。不況やデフレに負けない起業家精神を有する学生を応援します。