芸術専攻美術コース・Q&A集

芸術専攻美術コースではどのような資格が取得できるのですか。 教員免許に関しては中学校教諭一種、高等学校教諭一種、それ以外に関しては、社会教育主事、図書館司書、博物館及び美術館学芸員、学校図書館司書等です。

教員養成課程・美術との違いはどのようなものでしょうか?

両者の最も大きな違いは「カリキュラムの目的」にあります。
教員養成課程・美術は小・中学校の美術教員の養成を目的としているため、教員として求められる幅広い知識や技術、更に指導力がバランスよく習得出来るようカリキュラムが構成されています。
一方の教養学科芸術専攻美術コースは、美術表現をより専門的に深めることを目的としたカリキュラムで構成されています。その為、3回生以降は絵画・彫刻・金工・デザインの中から選択したひとつの領域を集中的に学びます。(但し、質問1にもあるように、芸術専攻美術コースに在籍する者でも、通常のカリキュラムに加えて教員免許取得に必要な授業を履修し単位を獲得すれば、中・高等学校の美術教員免許を取得することが出来ます。)

将来造形作家になりたいのですが、可能でしょうか?

可能性は充分にあります。本コースでは作家として作品発表できる能力の養成を大きな目標として指導しています。
また在学中の展覧会活動を奨励しており特に大学院生のほとんどは在学中に個展を開催しています。造形作家として活躍している本学卒業生もたくさんおり、けっして易しいことではありませんが強い意思と努力をもって臨めば道は開けると思います。

ファッションデザイン学びたいのですが、可能でしょうか?

該当する領域を専門分野とするスタッフ及び授業が無いので学ぶ事は出来ません。

日本画を学びたいのですが、日本画に関連した授業はあるのでしょうか?

日本画の授業は開講しておりません。また東洋美術史の授業の中で日本画を取り上げますが専門的な日本画の技法などを学ぶことはできません。ただし絵画の表現方法は各作者が選択するので、そこで「日本画」の画材である膠や顔料、水干絵具を使用することは自由に行われています。

映像は本格的に学べますか?

「映像研究」やデザインゼミの授業内で、写真及びアニメーション表現の演習は行っています。また、毎年卒業制作でアニメーションやビデオ作品が出品され、実際に映像制作のスタジオに就職した者や、アニメーション作家として卒業後も作品を発表している者もいます。但し、美大の映像学科にみられるようなスタジオ設備やアニメーションを専門とする講師は不在なので、商業的な写真や映像表現技術を実践的に学ぶことは難しいでしょう。
※平成19年度よりアニメーション作家を非常勤講師として迎え、本格的なアニメーションの授業を開始します(学部3回生対象)

入試では平面表現しかありませんが、入学後、本格的に立体は学べるのでしょうか?

はい、学べます。 本学では絵画やデザイン制作に特化した施設はもとより、立体制作専用の施設も充実しています。規模としては部屋単位ではなく、棟として2棟(教室8部屋相当)、立体制作専用の施設が用意されています。今日の美術表現は既存のカテゴリーを飛び越え、新たな領域へと拡大し続けています。美術コースでは、皆さんの多種多様なニーズに応えるべく準備しています。

芸術専攻美術コースにしかないようなユニークな授業はありますか。

絵画や立体造形では、古典的な表現ではなく、現代美術の視点に立って新しい表現の実践を行っています。(尚、入試に関しては、入試課にお問い合わせ下さい。)

私は普通科に在籍する高2生ですが、普通科からの受験は難しいでしょうか?

普通科から受験し、かつ合格される方は例年おられます。

絵画では、抽象画に力を入れているそうですが、入試は写実的に描いても良いのでしょうか?

特に抽象画に力を入れているということはありません。今日的な表現を学ぶ上で必要な総合的な力を入試で検査します。試験の問題を見て写実的に描くかどうかはあなたが判断することです。(尚、入試に関しては、入試課にお問い合わせ下さい。)

デザインの勉強(特にイラスト、CG等)がしたくて、色々と調べています。今は写実的な絵が好きです。教育大学ではデザインについては、どの様な授業内容でしょうか。

平面におけるデザイン表現(グラフィックデザイン)や映像表現、そしてそれらが融合したデジタルメディア・デザイン等を扱っています。詳しくは芸術専攻・美術コースホームページからリンクされている「デザイン研究室」のホームページをご覧下さい。

過去の出題の合格作品、参考作品等はどこかで見ることが出来るのですか。

残念ながら、現在のところ見ることは出来ません。(尚、入試に関しては、入試課にお問い合わせ下さい。)

芸術専攻美術コ−ス(美術分野)を受験するにあたって、美術予備校に通う必要はありますか?

美術コースでは、美術予備校や画塾に通う必要性についてはお答えいたしません。必要性は皆さんのご判断にお任せいたします。1つ言えることは、ともすれば独りよがりになりがちな美術表現にとっては、自分の作品に対する多くの人の意見を聞くことや、同世代の様々な人の作品を見ることはとても大切です。ご自身にとって、より良いと思われる環境で受験にお備えください。
(美術コースでは、特定の美術予備校や画塾を推奨することはしていません。)

教養学科:芸術専攻:美術コースの実技試験で使用できる絵の具は、
「水彩(不透明水彩を含む)、アクリルも可」ということですが、
たとえばアクリルガッシュとポスターカラーという風に、
数種類の画材を使用して描いてもいいのでしょうか?

一般的な水性絵具を広義の水彩絵具としてとらえていますのでアクリル絵具以外でもガッシュやポスターカラーなどの水性絵具の使用は単独、併用にかかわらず認めています。

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