大学院修了生の声

教員として活躍している、技術教育専攻修了生からの進学希望者へのメッセージを紹介します。

平成26年度修了生(大阪府中学校教諭)

 私は学部生の時に自分の専門的な知識の無さを実感し、このままでは教師として即戦力になれないと感じたため大学院進学を決めました。講義は、学生が少ないため、つきっきりで指導してもらうことができ、非常に質の高い勉強ができました。また、毎日朝早くから夜遅くまで研究に没頭できる環境が整っています。そのおかげで、学会の研究会でも賞をもらうことができました。

 私は現在中学校の教師として働いていますが、授業をしながら「大学院に行っておいてよかった。」と感じることが何度もあります。大学院の2年間で学んだことは、今後の教師人生においても大切な財産になると思います。(2015/10)

平成26年度修了生(東京都中学校教諭)

 私は大学生時代、他県の他大学の理系学部に通っており、そこで技術科の教員免許を取得しました。しかし、教育学部ではなく、大学での授業では、ほとんど実技系の授業がなく、このまま教員になっていいのかという不安がありました。そういった自分自身の知識不足や、技能面での不安もあり、専門的な知識や技能の習得を兼ねて、大阪教育大学大学院に進学することを決めました。

 私は大学院に進学し、講義や修士研究を通して、様々なことを実際に体験することができました。その際、先生方はとても親身になって教えてくださいました。大学院生活の2年間はとても充実していましたし、たくさんの専門的な知識や技能を身につけることができたと思います。実際、それらが教員になった現在とても役に立っています。(2015/10)

平成22年度修了生(現工業高校講師)

 私が大学院に進学した理由は、専門性を高め、教員としてやっていく自信を身につけたいと感じたからです。このように思ったきっかけは、学部4回生のときに受けた教員採用試験です。不合格という結果から、自分自身を見つめ、必要なものを会得するためには、より専門性の高い内容を学習し、自分から学んでいかないといけないと考えるようになりました。そう思っているとき、教授に大学院の進学を勧められ、自分の気持ちと合致したために進学を決意しました。

平成21年度修了生(現工業高校教諭)

 私が本学大学院に進学した理由には、「教師としての引き出しを増やしたい」という想いがありました。修士研究では、自問自答を繰り返すことや他者との意見交流を通して、最適解を見つけていく必要があります。その過程で必要となる「思慮深さ」は、授業のための教材を考える上で必要不可欠なものであると考えています。
 また、講義の内容も「教える側の立場」で考え、授業実践をして議論を交わすなど、学部よりも実践的な内容です。自分で考えて行動できることが求められますが、指導教員の先生はじめ、自分を支えてくれる体制が整っていることも大学院の魅力です。将来、自分がどんな教員になりたいかを思い描いて、大学院の2年間を過ごしてほしいです。

平成21年度修了生(現中学校教諭)

 私は大阪教育大学大学院に進学する前は工学系の大学にいました。その中で、「人に教える仕事に就きたい、日本を支えるものづくりについて教えたい」という思いが強くなりました。しかし、ものづくりについて教えるには、教育においても技術分野についても自分自身の知識が不足していると感じ、より専門的な知識をつけたいと思い、大阪教育大学大学院に進学しました。
 大学院に進学して、専門的な勉強をすることで、授業での話の内容が、より深いものとなったと思います。また、卒業後も技術という分野は各校に一人から二人と教科内で話をすることがなかなか難しい教科です。その中で、教科の相談や授業について話ができる仲間が増えたことが本当によかったと思います。

平成21年度修了生(現中学校教諭)

 私は,出身地から遠く離れた他県の教育学部で技術科教員免許を取得しました。大阪府内の技術科教員を目指すにあたり,専門性を高めるために地元の大阪教育大学大学院に進学することにしました。現在堺市で中学校教員として働いていますが,中学生の興味・関心は多種多様です。生徒の興味・関心に応じて指導計画を立案する際,大阪教育大学大学院で身に付けた専門知識・技能は大変有意義なものとなっています。

平成20年度修了生(現高校(工業科)教諭)

 私が大学院進学を決めた主な理由は、工業の教諭として必要な専門知識が乏しく、自ら勉強する時間が必要だと感じたからです。大学院では最先端技術である微細加工技術の研究に携わり、企業との共同研究や学会発表など貴重な経験を積むことができました。また、研究以外にも時間を作り、ものづくりを行いながら知識を高めることができました。
 現在、工業の教員として勤務していますが、クラブ活動やクラス運営、教材研究などに追われ、あまり専門科目の研究ができない現状です。その環境の中でも自信を持って授業ができるのは、大学院で得られた経験と知識があるからであり、この2年間は大きな財産だと感じています。