最終更新日時:2023.4.11 8:30
多様な言語・社会・芸術文化を深く理解し,教育課題,さらには現代的課題の解決に向けたビジョンや技法を構想しマネジメントする力だと考えます。
■いろんな人たちのいろんな文化のありようをよくわかって,いろんな人たちと共生・協働していける能力,かもしれない。 ■リテラシーとは「読み書き能力,識字。転じて,ある分野に関する知識・能力。『コンピューター- ―』」(広辞苑 第5版)。 ■literacy? ネットを見ていたら,今や,何にでもくっつけて使うことができるみたい。digital literacy, media literacy, mathematical literacy ... financial literacy なんていうのもある。adult literacy というのは,アダルト映画を究めることではなく,「成人の識字能力」。adult literacy rate で「成人識字率」ということになる。 ■「多文化リテラシー」は「多文化=読み書き=能力」っていうところか。しかし,「読み書き」の部分は,もう少し広く取って,理解/体験/感覚 でもよさそうな気がする。 ■「リテラシー」を「読み書き能力」に限定してしまうと、伝統的に文字を持たない言語の存在を軽んじてしまうことになります。「リテラシー」について考えることは、「書く」「読む」という行為が人間にとってどのような意味を持つ行為なのか問い直すことにつながるでしょう。 ■リテラシーは古くて新しいものです。日本では江戸時代の寺子屋の時代から「読み書きそろばん」と言われてきました。それは主として初等教育段階での生きていく上での基本的な能力のことを指していました。私たちが現代のグローバル社会において「読み書きそろばん」の土台の上にどのようなリテラシーを築いていくのかが問われています。このコースでそれを探す旅に出、それぞれの目的地を見つけ、そこに到達してほしいと願っています。 ■様々な文化・社会についてよく理解し、他者に対する想像力を養うことだと考えます。
日本やアジア,ヨーロッパの言語や文化を学ぶことを通して,現代的な教育課題や社会的課題に他者と協働しながら実践的にアプローチする知の技法を学びます。
<多文化リテラシーコースが考える知の技法の4要素:養成する力>
・言語的コミュニケーション能力:ヨーロッパやアジアの諸言語,および日本語を高度に運用する力を養います。
・多様な教育理解の手法:人文学的視点から教育にアプローチする授業によって,幅広い視野から教育を考えます。
・実践的な協働力:多様な授業科目を履修しながら,考え方の異なる他者と豊かに協働できる力を養います。
・人文学的学問分野に基づく多面的リテラシー:人文学的な学びを深めることで,多様な考え方ができる柔軟な思考力と寛容な精神を養います。
■どこから見ても丸いのに,四角だと言い張る人が隣にいたら,どうしますか? ■ここで学ぶことはいろいろあると思いますが,ひと言で言うならば,世界が複雑で不完全であることを敏感に察知し,世界がそういう状態であることを受け入れ,それを愛し,楽しみ,その中で生き抜く技法ということになるのではないでしょうか。 ■飼い猫の鳴き声(purr: 喉を鳴らす;meow: ニャーと鳴く,など)の分析から,猫の飼い主とのコミュニケーション過程を理解し,また猫たちの人間との共生戦略を学ぶ,ってなことはなさそう。
日本・アジア・ヨーロッパなどの言語と文化および相互の影響関係について学び,外国人児童生徒の増加をはじめとした異文化を根源とする共生問題等の諸課題に対して,学校,家庭,地域,社会と連携・協働して課題解決に取り組む人材を養成します。
■国語教師になるという選択肢はある。でも,どういう教師になりたいのか? それはそれぞれ大学で学びながら考えるしかないでしょう。 ■企業,官公庁で働くことになったら,他の大学でも同じ? いいえ,ちがいます。職場の経験を活かして,学校で,地域で,家庭で,子どもたちを支援するとなれば,教育大卒業生の出番です。
人文学的視点から教育の基礎を学ぶ。
教育基礎セミナー,グローバル教育概論,多文化リテラシー入門, 日本語リテラシー入門
中国文学入門,中国の言語文化,Basic European Language
グローバル経済文化論,グローバル歴史文化論,グローバル言語文化論,グローバル芸術文化論, 日本国憲法
多様な言語文化を学び,多面的に人間や社会を理解するリテラシーを養う。
多文化フィールドワーク,グローバル社会入門・・・
日本語学研究I,日本文学研究I,中国言語文化研究I,German Communication Skills I, French Communication Skills I・・・
音楽人類学I,美学I,経済研究プロジェクトA,ヨーロッパの文化と教育,知識科学研究プロジェクトA, グローバル社会文化論
専門的な学びを深め,高度な人文学的リテラシーを汎用的な力とする実践力を身に付ける。
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音楽人類学II,美学II,経済研究プロジェクトB,知識科学研究プロジェクトB,国際教育比較プロジェクト, 日本語教育演習
学びの集大成として卒業研究に成果を結実させる。
多文化リテラシープロジェクト演習,多文化教育プロジェクト演習・・・
ドイツ文学 赤木 登代 教授
日本近現代文学 石橋 紀俊 教授
フランス語文学 井上 直子 教授
日本古典文学 小野 恭靖 教授
ドイツ文学 亀井 一 教授
日本語学 櫛引 祐希子 准教授
音楽人類学 卜田 隆嗣 教授
現代経済学 髙山 新 教授
思想史 瀧 一郎 教授
中国近代文学 中野 知洋 教授
日本国憲法 棟形 康平 特任講師
制作責任者:卜田隆嗣 simedaあっとcc.osaka-kyoiku.ac.jp