(問題)
A =
0110
1010
1101
0010
右の4次正方行列 A が対角化可能かどうかを調べよ。



(考察) 基本的な解法は、固有値を求めて、各固有空間に次元を求めるというものです。
ところが、固有多項式はうまく因数分解ができません。
しかし、固有値が実数の範囲にいくつ存在するのかを調べれば、 (問題)は解決ができます。
(固有値と固有空間は求められませんが)

さらに、この行列は特殊な行列なので、ある"事実"を用いれば、
固有多項式すら計算しなくても、対角化可能かどうかが判断できます。
(代数学概論のノートを読み返してみましょう。)
(解答例)
1行目で展開します
fA(X) = det (XE-A) =
X-1-10
-1X-10
-1-1X-1
00-1X
= X
X-10
-1X-1
0-1X
-(-1)
-1-10
-1X-1
0-1X
+(-1)
-1X0
-1-1-1
00X

よって、fA(X) = X4 - 4X2 - 2X + 1 = (X+1)(X3 - X2 - 3X + 1) を得ます。

多項式 (X3 - X2 - 3X + 1) は有理数の範囲では因数分解できません。
しかし、微分して増減表を書けば。3つの異なる実数解(≠-1)を持つことが確認できます。
したがって、A は4つの異なる固有値を持つことがわかります。 (近似値で { 2.17, 0.311, -1, -1.48 } )
固有値が全て異なるので、A は対角化可能です。
固有多項式の計算をしなくても、対角化可能であることがわかりますか? (どこかで見た質問?)