(問題) 標数 p の体 F の拡大体 L の元 a に対して、 ap ∈ K であるが、a は K の元ではないとする。
この時 K 上の多項式 f(X) = Xp - ap は K 上既約である。
(ヒント) p ≠ 0 なので p は素数である。 確認
拡大体 L においては f(X) = Xp - ap = (X - a)p と分解している。
したがって、(X - a)t (1 ≦ t ≦ p-1) が K 上の多項式でないことを示せばよい。
(解答例)
もし、(1 ≦ t ≦ p-1) に対して、(X - a)t ∈ K[X] とする。 この時、at ∈ K である。
t と p の最大公約数は 1 なので tb + pc = 1 となる整数 b,c が存在する。 (確認) よって

a = a1 = atb + pc = (at)b (ap)c ∈ K

となり仮定に反する。
(考察) Ia = { i ∈ Z | ai ∈ K } は Z のイデアルであることを確認しましょう。
この時、問題の仮定は、「 Ia は p を含み、1 を含まない 」です。
pZ ⊆ Ia ⊂ Z であり、Z は 単項イデアル整域なので pZ は 素イデアル、したがって極大イデアルなので pZ = Ia. したがって、at (1 ≦ t ≦ p-1) は K には含まれない。