質問箱

ここでは、学生からの質問 と それに対する解答例を 書き込んでいくことにします。
代数のゼミを希望する学生 や 大学院を志望する学生は、 演習問題だと思って考えてみましょう。
また、質問があれば " e-mail " で受け付けています。
(問題) 複素数体 C 上の2次全行列環 R = M2(C) の両側イデアルを全て求めよ。
(問題) 複素数体 C 上の多項式環 R = C[X] において、 X を含むような R のイデアルを全て求めよ。
(問題) 可換環 R のイデアル I と J に対して、 IJ は R のイデアルであることを示せ。
(問題) 位数が 15 の群は 位数15の巡回群であることを示せ。
(問題) Artin 環 R が 整域ならば、体であることを示せ。
(問題) 体 K から 環 R への準同型写像は単射であることを示せ。
(問題) 次の行列の行列式を求めよ。
(問題) (m,n)-行列 A による写像 f : CmCn ( vv A ) に対して、f が全射、単射、全単射であるための必要十分条件を求めよ。
(問題) (1) 有理整数環 Z の部分環の個数を求めよ。
(2) 有理数体 Q の部分体の個数を求めよ。
(3) 有理数体 Q の部分環の個数を求めよ。

(問題) 体 F 上のベクトル空間 V の部分空間 W ⊆ U に対して、 商空間 V/W, V/U, U/W を考える。
V/W が有限次元ならば V/U と U/W も有限次元であり, dim(V/W) = dim(V/U) + dim(U/W) が成り立つことを示せ。
(問題) 可換環 R の元 a,b に対して、次を示せ。
(1) d が a,b の最大公約元ならば、 任意の正則元 u に対して、du も a,b の最大公約元である。
(2) 正則元 z が a,b の最大公約元ならば、1 も a,b の最大公約元である。
(問題) 可換環 R と R' に対して、環準同型写像 f : R → R' の像を S とする。 ( S = Im f = f(R). )
S のイデアル J' の逆像 J = f-1(J') = { a ∈ R | f(a) ∈ J' } に対して、次を示せ。
(1) J は R のイデアルである。
(2) J' が S の素イデアルならば J も R の素イデアルである。
(3) J' が S の極大イデアルならば J も R の極大イデアルである。
(問題) 次の命題が正しければ証明をし、正しくなければ反例をあげよ。
(1) 体 F の素体が Q ならば F は有限体ではない。
(2) 体 K の素体が Zp ならば K は有限体である。
(問題) 整域 R の元 a と b に対して次を示せ。
(1) 「 Ra + Rb = Rd 」⇒「 d は a と b の最大公約元 」
(2) R が 単項イデアル整域ならば 「 Ra + Rb = Rd 」⇔「 d は a と b の最大公約元 」
(問題) 可換環 R のイデアル I による剰余環 R/I に対して、 R/I のイデアル と I を含む R のイデアル の間に 一対一の対応 があることを示せ。
(問題) 整数係数のモニック多項式 f(X) に対して、 f(q) = 0 となる有理数 q は整数であることを示せ。
(問題) 体 E = K(α) が体 K の単純拡大で M が E と K の中間体のとき、E = M(α) となることを示せ。
(問題) 連続する6個の自然数を二つの組に A と B にわけて、 その積を計算した時、二組の積が一致することはあるか?
(問題) 5 次対称群 S5 には 指数が 4 の部分群は存在しないことを示せ。
(問題) 有限可換群 G の元の位数の最大値を m とする時、 G の任意の元の位数は m の約数であることを示せ。
(問題) 5次対称群 S5 の共役類の個数、 各共役類が含む元の個数、 各共役類の代表元の中心化群を求めよ。
(問題) 群 G の部分群 H と K に対して、 「 HK が G の部分群 ⇔ HK = KH 」を示せ。
(問題) 群 G が 「 x2 = e for ∀x ∈ G 」 を満たす時、G は可換群であることをしめせ。( e は単位元。)
さらに、G が有限群ならば、 G は 位数2の巡回群のいくつかの直積と同型であることを示せ。
(問題) 次の「 Cayley-Hamilton の定理 」の証明は間違ってますか?
(答案)「fA(X) = det( XE - A ) の両辺に A を代入して、 fA(A) = det( AE - A ) = det O = 0.」
(問題) 次の命題が正しければ証明をし、正しくなければ反例をあげよ。
「4次正方行列 A に対して、 A4 が零行列でなければ、A5 も零行列ではない。」
(問題) 4次正方行列 A の固有値の固有値を求めよ。また対角化可能かを調べよ。 (問題1) (問題2
(問題) 可換環 R 上の多項式環 R[X] が単項イデアル整域である必要十分条件は R が体であることである。
(問題) 9 個の元からなる体が存在すれば、構成し、積の演算表をかけ。
(問題) 次の命題が正しければ証明をし、正しくなければ反例をあげよ。
(1) R が PID ならば、多項式環 R[X] も PID である。
(2) R が PID ならば、その部分環 S も PID である。
(3) R が PID ならば、そのイデアル I による剰余環 R/I も PID である。
(問題) q 元体 Fq上の n 次元ベクトル空間の 2 次元部分空間の個数を求めよ。
(問題) 「任意の体はユークリッド整域である。」 正しければ証明をし、正しくなければ反例をあげよ。
(問題) 位数が 6 の群は 位数6の巡回群か3次の対称群に同型である。
(問題) ガウス整数環 Z[i] = { a+bi | a,b ∈ Z } において -1+12i と 4+7i の最大公約元を求めよ。
(問題) n 次元ベクトル空間 V の部分空間 W の次元が n ならば、 V = W
(問題) 群 G の部分群 H,K と a ∈ G に対して、 次の命題が正しければ証明をし、正しくなければ反例をあげよ。
(1) H と aHa-1 は同型である。
(2) H と K が同型ならば K = bHb-1 となる b ∈ G が存在する。
(問題) 群 G の元 a,b に対して、 次の命題が正しければ証明をし、正しくなければ反例をあげよ。
(1) a,b の位数がともに無限ならば、ab の位数も無限である。
(2) a,b の位数がともに有限ならば、ab の位数も有限である。
(問題) 自然数 s と t の最大公約数を d とする時、 sa + tb = d となる整数 a,b が存在する。
(問題) 標数 p ( ≠ 0) の体 F の拡大体 L の元 a に対して、 ap ∈ K であるが、a は K の元ではないとする。
この時 K 上の多項式 f(X) = Xp - ap は K 上既約である。
(問題) ラグランジュの定理 「有限群 G の部分群 H に対して、|G| = [G:H]|H| が成り立つ。」 を証明せよ。
(問題) 次を示せ。
任意の(可換)体 K には最小の部分体 F が存在する。 この時 F は ある素数 p に対する Zp または 有理数体 Q と同型である。
(問題) 次の条件をみたす体 F は存在するか? すれば、例を一つあげよ。しないならば、それを証明せよ。 ただし、Q, R, C はそれぞれ、有理数体、実数体、複素数体であり、 ⊂ は真部分集合を意味する。
(1) Q ⊂ F ⊂ R
(2) R ⊂ F ⊂ C 
(3) Q ⊂ F ⊂ C, F は R に含まれない。
(問題) 自然数 n について、次の条件をみたす群を決定せよ。
「 G は 位数が n の有限群で、n の任意の約数 k に対して、 G は位数 k の部分群をただ一つふくむ。」