f : V → V ( a → a') が線形変換になることも確認ができますね。
この線形変換 f の基底 { e1,e2 } に
関する表現行列を求めてみましょう。
e1=(0,1,p,...) なので、
f(e1) = (1,p,...) =
p e1 + 1 e1,
e2=(1,0,q,...) なので、
f(e2) = (0,q,...) =
q e1 + 0 e2,
したがって、表現行列 A は右のようになります。
初項が s、第 2 項が t であるような V の元 x は
x = t e1 + s e2 と表せます。
| その成分ベクトル |
| は第1,2項が下から並んでいます。
これに A をかけて得られる |
|
| = |
| は |
ずらした数列 x' の第1,2項が下から並んでいます。
これは、数列 x の第2、3項です。
| これから帰納的に | An-1 |
| = |
| となることがわかります。 |
A の固有値 α,β が異なる場合、 A は対角化可能なので、
上で求めたように An-1 が得られますね。
さて、A を対角化するとはどういうことなのかを、
この例(固有値が異なる場合)に対して考えてみましょう。
f の固有値 k に属する固有ベクトルとは、ずらしたら k 倍される数列です。
これは公比 k の等比数列であることがわかります。
f の固有値は、行列 A の固有多項式 X2- p X - q の根でした。
(上の解法で出てきた方程式ですね)
この根を α,β (α≠β) としました。
α に属する固有ベクトルのひとつとして、初項が1のものを取ります。
y=(1,α,α2,...)、は
y= αe1 + 1 e2 と表せます。
同様に β に属する固有ベクトル z=(1,β,β2,...)、
は z= βe1 + 1 e2 と表せます。
固有ベクトルの成分ベクトルを並べて得られる行列 P が A を対角化する行列ですね。
さて、α≠β の場合は {y,z} は一次独立なので、V の別の基底になっています。
基底変換 {y,z} → {e1,e2 } の行列が P になっていますね。
行列 A は f の基底 {e1,e2 } に関する表現行列です。
V の基底で固有ベクトルからなるもの {y,z} が存在する時、
基底の変換行列を用いて、 A は対角化されます。
対角化するとは、変換をわかりやすいように基底に取りかえて考えるということです。
上も解法でも、変換が分かりやすい基底(等比数列)の
一次結合におきかえて考えていますね。
連立4項の漸化式についても、同様に考えてみましょう。
目次
に戻る