「 HOTEL N 」 の話。 (第4幕)
解説

「 HOTEL N 」には自然数の数と同じだけの部屋があり、 各部屋には 1, 2, 3, ... , k, ... と番号がつけられています。
問題の最初ではすべて空室であるとします。
[1] 「 HOTEL N 」に次のような客の集合 S がやってきました。
S の客ひとりひとりには自然数の集合 N の部分集合の名札がつけられています。 例えば、
{1},
{1,2,3},
{1,2,3,...,100},
{1,3,5,...,2k+1,..., },
全ての部分集合の名札の人が存在し、違う人の名札の集合は違うものとします。 S の客全体は泊まることができますか ?
今までのことを考えれば、 なんとかすれば、泊れるような気がしなくもありません。 はたしてどうでしょうか?
(答) 泊まることはできません
もしも、泊れたと仮定して、矛盾を導きましょう。 次の方法で自然数の集合 B を作ります。
k 号室の客の名札に k がなければ、k を B に入れる。
k 号室の客の名札に k があれば k を B に入れない。
これを全ての自然数について考えれば 集合 B が決まります。 この時、B の集合を名札に持った客が存在します。
この客の泊まっている部屋の番号を t 号室としましょう。 さて、この客の名札には t が入っていますか?
もし、「 t 号室の客の名札に t がなければ 」、 B の作り方から t を B に入れるので、 「 t 号室の客の名札に t がある 」ことになり矛盾します。
もし、「 t 号室の客の名札に t があれば 」、B の作り方から t を B に入れないので、 「 t 号室の客の名札に t がない 」ことになり、やはり矛盾します。
「 HOTEL N 」の話、 終了