「携帯電話 chain mail の恐怖」を計算する。


0時の送信を0回目 0時10分の転送を1回目、 0時20分の転送を2回目、...、 1時00分の転送を6回目、とするならば、 7時00分の転送は42回目ということになります。
この42回の転送が引き起こす「恐怖」について計算してみましょう。
(a) 「自動転送プログラム」を全ての人が利用。
料金は「1000兆個ごとに1円。」
k 回目の転送時に送られるメールの総数を ak とすれば、
a0=10, ai+1=10ai   (等比数列になることがわかります。)
したがって、7時までに送られるメールの総数は等比数列の和なので、
10(1043-1)/(10-1) > 1043 です。
1億人(108) が平均的に受け取り、 「1000兆個(1015)ごとに1円」なので、
支払う金額は 約 1020 円です。(1兆円の1億倍です。)
(b) 10人のうちの5人が『自動転送プログラム』を利用。
料金は「200億個ごとに1円。」です。
k 回目の転送時に送られるメールの総数を bk とすれば、
b0=10, bi+1=5bi (等比数列になることがわかります。)
したがって、7時までに送られるメールの総数は等比数列の和なので、
10(543-1)/(5-1) .=. 2.84*1030 です。
1億人(108) が平均的に受け取り、 「200億個(2*1010)ごとに1円」なので、
支払う金額は 約 1.42*1012 円です。(1兆4200億円です。)
(c) 10人のうちの3人が『自動転送プログラム』を利用。
料金は「40万個ごとに1円。」
同じく初項10、公比3の等比数列の和なので、
10(343-1)/(3-1) .=. 1.64*1021 です。
1億人(108) が平均的に受け取り、 「40万個(4*105)ごとに1円」なので、
支払う金額は 約 4.1*107 円です。(4100万円です。)
(d) 10人のうちの2人が『自動転送プログラム』を利用。
料金は「8個ごとに1円。」
同じく初項10、公比2の等比数列の和なので、
10(243-1)/(2-1) .=. 8.8*1013 です。
1億人(108) が平均的に受け取り、 「8個につき1円」なので、
支払う金額は 約 1.1*105 円です。(11万円です。)
転送する人が多ければ多いほど「大変な事態」になることがわかります。
たったの7時間で、こうなるのですから、 時間が十分大きくなれば、 もっと深刻な事態になることは想像できるでしょう。
転送すればするほど「不幸に陥る」と言うことをしっかりと肝に銘じましょう。