国語科では、昭和63年度より、個性を生かす教育を充実するために、子どもの作文における表現活動に焦点をあてて実践的な研究を進めてきた。そして、題材の開発、学習過程のとらえ直し、理解活動との効果的な関連、単元配列の工夫などを行った。 平成8年度からは、「聞く・話す」活動に重点を移し、子どもの育ちと教科の領域との関連をはかり精選された表現愛を育むカリキュラムを構築していくことになった。その成果として、同学年内での単元間のつながりや学年を1年から6年まで通してみた時の文学的な文章の相互のつながりを明確にしたカリキュラムを配列した。また、話し合いの基盤となる対話を重視した学習を展開することができるようになった。 しかし、課題として、以下のようなことが明らかになってきた。
A 現行の国語科カリキュラムの内容の厳選と新学習指導要領との関わりを明確にしつつ「聞く・話す」 ことに重点を置いたカリキュラムの見直しはどのようにすればよいか。
B 生きてはたらく力となるための国語科での役割や、本校における総合的学習とどう関連させながら豊かな人間性を育んでいけばよいか。
そこで、上記AとBに対応した国語科の研究テ−マを『「聞く・話す」を中心とした表現愛を育む国語科カリキュラムの改善』とし、国語科で表現愛を育むことが、本校のめざす「豊かな人間性を育む」ことにつながると考えた。そして、他教科や道徳や総合的学習との関連も図ったカリキュラムの構想をめざすこととなった。