体育科学習指導案
6年1組 稲葉 淳郎

1.単  元  総合器械 〜集団による器械運動〜
2.研究主題との関連
身体と対話する学びが活性化する授業の改善
〜自ら目標を設定し、学習到達点を理解しながら見通しをもって思考・判断と技能を高める授業〜
(1)単元について
6年生の子どもたちは『支える・回る』運動に位置づく跳び箱・マット運動については1年生から5年生にかけて継続的に学習し、経験を重ねてきた。低学年では、跳び箱・マット遊びを行い、自分が忍者などになりきって、逆さ感覚や空中感覚を学習してきた。また、中学年では、跳び箱、マット運動における技の世界の入門とし、様々な技を学んできた。高学年では、技をできる喜びに加え、合理的な動きを追求することもめあてになってくる。
本単元では、これまでの学習経験をもとに、自分のできる技を深めることで「できる楽しさ」を充実させるとともに、ダンスや組体操の学習で培った「見せる」という視点を加えた「見せる楽しさ」も養いたいと考えている。そこで、個人種目である跳び箱・マット運動を集団で行うことによって、これらのねらいを達成し、6年生としてより深く器械運動を学べるのではないかと考えた。集団演技を行うということは、見る相手を意識した活動が中心となる。技を完成させていく過程で、手の先、足の先まで見る相手を意識してよりよく演技をしないといけない。また、一人で行うと単純に見える技でも、集団で息を合わせて行うことによって、より美しく、よりかっこうよく演技をしようとする意識がはたらくだろう。集団による器械運動を行うことで、5年間の学びを生かした、より深い跳び箱・マット運動を味わうことができるのではないかと考えている。
音楽に合わせて集団による器械運動の演技をするわけだが、表現方法や演出に重きを置くものではなく、器械運動のよさをよりよく感じることができるようにしていくことが大切だと考えている。
(2)単元の目標
○ グループで高め合いながら、計画的に学習を進める。【学ぶ態度】
● 技のコツをつかむために、自分の身体や仲間の身体を意識して演技しようとする。【思考・判断】
◎ グループの動きと連動して合理的な動きができる。【技能】
(3)授業構成の仮説
@ 子どもの育ちを生かした活動構成
単元の前半部分では、グループに分かれて個人の技を高めていく活動を行う。授業の最後には技の発表会を行い、クラスの友だちの学習状況を交流する場を設ける。単元後半においては集団による器械運動を高めていく活動を行っていく。息をぴったりと合わせて演技を行おうとすることで、自分の動きの一つ一つ、グループの仲間の動きが一つ一つ意識され、より洗練された合理的な動きへと高めていく。
A 身体と対話をする学びをうながす指導者のはたらきかけ
まず、【学ぶ態度】については、子どもたち一人一人に学習計画の見通しをもたせ、円滑に学習活動が進んでいくようにする。また、1時間ごとに学習の成果を交流する場を設けることによって、目標到達への意欲を高めると共に、クラスの仲間の進捗状況を知る機会とする。【思考・判断】については自分の技のコツを交流することで、身体への意識やイメージが膨らむようにする。また、子どもの課題に応じたはたらきかけをすることによって、めあてを明確にしたり、練習方法を明示したりすることによって学習活動が活性化するようにする。【技能】については洗練された合理的な動きを身につけるために、身体で感じることを手がかりとし、そこから自分の課題をより明確にするようなはたらきかけを行うようにする。思考・判断に裏打ちされた、確かな学びに裏打ちされた技能の定着を図るようにする。

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