
高学年の子どもの造形表現の特徴
高学年の活動は自分の好みや個人的な表現の仕方といったものが特徴的になる青年期の初歩的な段階であるととらえることができる。材料や場所だけでなく、その場の環境や状況までも意識しながら積極的に活動を展開しようとするようになる。他方、緻密さや正確さによるリアルな表現にも強い欲求や憧れを抱き、客観性を追究するようにもなる。表現においては奥行きや遠近、誇張や省略といった試みを自らの意図とともに表現の中に取り込めるようになる。それに伴って表現は価値志向の傾向をもつようになってくる。本物や本物らしさへの興味や憧れが強くなり、価値判断の規準も確立できるようになってくる。こういった傾向とともに自分の楽しいもの、面白いもの、美しいもの、ふさわしいものなどを選ぶこと、客観的な価値観を確立すること、場所や環境にかかわりながら、意図的な表現の試みができるようになること、など活動にひろがりや深まりがでてくる。
題材の紹介
「鳥になって虫になって」
「光で見える」
「風と遊べば」
「額縁の中に入ってみれば・・・」