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プログラム4:マイボックス+反省会

 

このセッションでは,福山清蔵氏の『カウンセリング学習のためのグループワーク』(1998)において,自分史セラピーの一つの方法として提案されているマイボックスを試してみました。

作業の手順:前掲書より引用(128ページ)

@    インストラクション

「これから,自分を箱を使って表現してみましょう。」

「用意した雑誌,色紙等自由に使ってください。」

 

A「箱は次のようにそれぞれの面を使ってください」

●箱の内側 :

自分の内面,人に見せていない部分隠している部分,大切にしている部分など

●箱の外側 :

人に見せたい部分,人に見せている部分,誇っている部分,見られている部分,人に言われている部分

●底(内,外)

自分の原点,出発点(家族内の位置,家族からのメッセージ)

●上面   :

将来の希望,願望,計画

●側面1  :

現在の願望,夢,希望

   2  :

これまでの挫折,落胆,失意,喪失

   3  :

獲得したこと(地位,業績,誇りに思っていること)

   4  :

自由に好きなように表現する

 

●箱の中に何か入れてもよい。

 

Bそれぞれの面を書いたり,描いたり,貼ったりして自分を表現する。

C作業が終わったら「自分について」作業を通しての感想を記入する。

(自由記述)

 

D感想を記入したら,2〜3人の人と感想を話し合う。

(作品の箱は見せあえるとよい,見せてもよいように最初に確認しておく)

以上引用

 

   

 

 

 

ワークショップの反省

この活動の後,引き続きワークショップ全体の反省会に突入。そこでは,今回のワークショップのテーマである「自己表現!」をめぐって,活発な議論・意見交流が展開された。根本的な問い―共同的な場で書く場合に,どこまで(本物の)自己表現が可能なのか?―は,必ずしも十分に議論・解決されるにいたらなかったが,今後の活動の中でも問い続けなければならない課題として鮮明に意識化された。

今回のワークショップでは,デザイン・工作的な作業に重点を置いた。デザインの中に現れる主観的自己をどのようにとらえ,コトバによって表現していくかということが基本的なコンセプトである。反省会においても,「右脳が疲れた」という意見も出された。けれども,一つひとつのセッションに十分な時間がとれなかったため,当初予定していた作業,特にテクストを書くこと・発表することが不完全燃焼気味だった。時間的制約もあろうが,ゆとりのあるプログラムを構想し,“創造的に書かれた”テクストを読み合う場を保証することも今後の課題として残された。

 

ともかくも,充実したワークショップであったことは疑いない(のでは?)!

さあ,次もがんばろう!!

 

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