河内の国  交野山 341m
 
 
 
交野山は河内平野を貫流する淀川の右岸、奈良県との県境に位置する。交野は王朝貴族の狩り場として文学作品に登場する。頂上には山岳宗教の名残であろうか、梵字の刻まれた巨石がある。京阪電車交野線の最終駅私駅かJR線河内森駅で下車して、府民の森くろんど園地周辺の散策道を歩けばよい。散策道には月の輪、傍示の里、かいがけの道など歴史的な香りのする道がよく整備されている。
                  
稲の刈り取り風景を眺めつつ交野山の麓、源氏の滝まで歩く。交野C.Cのゲートを抜けて交野いきものふれあいの里に至る。トンボ池からの急坂を少しがまんすれば、すぐに山頂である。
 
 
 
空に張り出した大岩の上で、展望を楽しみながら昼食。淀川沿いの風景、京都方面の山々を眺める。吹き上げる風が心地よい。小一時間ほどぼうっとした後に下山。電車の響きが遠くに聞こえる。自分の生活圏を俯瞰すると、いかに狭いところであくせくしているかよく分かる。それでもそこで暮らしていく。