Windows コンピュータでドイツ語特殊文字を書くにはどうしたらいいのでしょう


Windows でドイツ語を書くには、二つの方法があります。

1. Word を使う。別に、「一太郎」でもいいのですが、それぞれのワープロソフトで決められた特殊文字の入力方法があるはずです。
Word の場合は、Ctrl を押しながら : を打つとウムラウトになります。したがって、ä ならば、まずCtrl を押しながら : を打ち、次に a を打ちます。 ß は、Ctrl を押しながら、& (つまり、Shift を押しながら 6)を打ちます。
: といい、& といい、それぞれウムラウトやエスツェットに似ているので、わりと覚えやすいのではないかと思います。

しかし、この方法は、Word上でしか通用しません。また、長い文章を書いてみるとよく判るのですが、一つの文字を入力するのに二回キーを打つのは、なんとなくまどろっこしい感じがします。

2. ドイツ語をかなり書く人は、ウィンドウズのキー配列そのものをドイツ語に替えることができるように設定した方がいいでしょう。これならば、テキストファイルや、ウェッブ上でもドイツ特殊文字を打つことができるし、直接入力なので、長文を書く場合も変な中断が生じません。

ドイツ語配列の設定の仕方は以下の通りです。

古い Windows の場合

マイコンピュータ から コントロールパネル、さらに、キーボード のプロパティを開き、さらに 言語 を選択します。言語(U)を見ると、日本語入力システムが入っていると思います。追加(D) ボタンをクリックして、ドイツ語(標準)を選択すると、日本語入力システムの下に、ドイツ語(標準)が追加されるはずです。

閉じる前に、言語の切り替え を確認しておきましょう。左Alt+Shift か、Ctrl+Shift のどちらか選択した方で、日本語配列からドイツ語配列に替えることになります。もちろん、それが タスクバー上に表示 された方がいいでしょう。ドイツ語に替えると、De という記号がタスクバー上に現れるはずです。

Windows XP の場合は、

マイコンピュータ から コントロールパネルを開き、日付、時刻、地域、言語のオプションを選択。さらに地域と言語のオプションから、言語を開いて、詳細をクリックすると、テキストサービスと入力言語というパネルが現れるはずです。追加をクリックすると、インストールできる言語の一覧がでてくるので、必要な言語をクリックします。
言語切り替えの表示、キー操作は、テキストサービスと入力言語パネルの下方、言語バーキーの設定で行うことができます。

設定できたら、Word などのワープロソフト上に、ドイツ語配列で文字を打ってみましょう。

シフトを押しながら、数字キーを左から打つと、次のようになるはずです。上段はキーをドイツ語配列にした場合。下段は英語配列(つまり、日本語入力の英数半角キー)にした場合です。

!

"

§

$

%

&

/

(

)

=

?

`

!

"

#

$

%

&

'

(

)

=

~

|

ドイツ語配列の右端 ` はフランス語などのアクサン記号。ドイツ語配列で、シフトを押しながら「へ」のキーを打ち、さらに例えば、e を打つと、è になります。
ついでながら、英語配列にして、シフトを押しながら「へ」のキーを打つと、インターネットアドレスによく出てくる ~ (チルダ)が出てきます。

今度はシフトを押さないで、数字キーを打ってみると、ドイツ語配列(上段)と英語配列(下段)は次のようになります。

1

2

3

4

5

6

7

8

9

0

ß

´

1

2

3

4

5

6

7

8

9

0

-

^

\

やはり、ドイツ語配列で「へ」のキーは、アクサンで、例えば続いて e を打つと、é が出ます。

次は、文字列上段。アルファベトに関して、ドイツ語配列(上段)と英語配列(下段)で違っているのは、yとzの位置だけです。シフトを押しながら打つと大文字になります。

Q

W

E

R

T

Z

U

I

O

P

Ü

*

Q

W

E

R

T

Y

U

I

O

P

`

{

ドイツ語配列で、「@」のキーを打つと、Ü が出ます。

シフトを押さないと、文字はそれぞれ小文字になるだけですが、記号は変わります。上段がドイツ語配列。下段が英語配列。

q

w

e

r

t

z

u

i

o

p

ü

+

q

w

e

r

t

y

u

i

o

p

@

[

アルファベト中段。シフトを押した場合。上段がドイツ語配列。下段が英語配列。

A

S

D

F

G

H

J

K

L

Ö

Ä

'

A

S

D

F

G

H

J

K

L

+

*

}

ドイツ語配列にすると「れ」と「け」のキーがそれぞれ、Ö と Ä になります。Ä のとなりの ' は、アクサンではなく、引用符です。

文字列中段。シフトを押さない場合。上段がドイツ語配列。下段が英語配列。

a

s

d

f

g

h

j

k

l

ö

ä

#

a

s

d

f

g

h

j

k

l

;

:

]

文字列下段。シフトを押しながら打つ場合。ドイツ語配列にすると、英語配列でZの場所に、Yが出てきます。上段がドイツ語配列。下段が英語配列。

Y

X

C

V

B

N

M

;

:

_

Z

X

C

V

B

N

M

<

>

?

_

文字列下段。シフトを押さない場合。上段がドイツ語配列。下段が英語配列。

y

x

c

v

b

n

m

,

.

-

z

x

c

v

b

n

m

,

.

/

\

というわけで、ドイツ語のキー配列をまとめて示すと次のようになります。赤がシフトを押しながら打った場合。青がシフトを押さないで打った場合です。

!

"

§

$

%

&

/

(

)

=

?

`

1

2

3

4

5

6

7

8

9

0

ß

´

Q

W

E

R

T

Z

U

I

O

P

Ü

*

q

w

e

r

t

z

u

i

o

p

ü

+

A

S

D

F

G

H

J

K

L

Ö

Ä

'

a

s

d

f

g

h

j

k

l

ö

ä

#

Y

X

C

V

B

N

M

;

:

_

y

x

c

v

b

n

m

,

.

-

その他、CtrlキーとAltキーといくつかのキーを組み合わせることによって (Ctrl+Alt+ )、便利な記号を呼び出すことができます(最近、ドイツで発見しました)。

Ctrl+Alt+q   >   @

Ctrl+Alt+8   >   [

Ctrl+Alt+9   >   ]

Ctrl+Alt+7   >   {

Ctrl+Alt+0   >   }

Ctrl+Alt+-   >   \

目で見るとめんどくさい感じがしますが、指で覚えればなんでもないはずです。まず、タッチタイピングの基本をマスターし、それから、ドイツ語の文章をなんどか書いてみましょう。タッチタイピングの練習用のソフトは、フリーでダウンロードできるものがいくつかあるはずです。窓の杜ソフトライブラリを見ると、タイピング練習はなんと、ゲーム・アミューズメントに分類されています。

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