1941年にドイツのドラムブルク/ポンメルンに生まれる。ハンブルク大学およびチュービンゲン大学でドイツ語学・ドイツ文学ならびに新教神学を専攻。キール大学研究助手,ハンブルクのギムナジウム試補教員,ロイトリンゲン教育大学教授(1970-1980),およびキール教育大学教授(1980-1994)を経て,現在,キール大学教育科学部ドイツ語・ドイツ文学ならびに同教授学主任教授(1994-)。その間,キール教育大学副学長(1987-1990),同学長(1990-1993),キール大学教育科学部学部長(1996-1998)を歴任。合衆国アリゾナ大学客員教授(1993/94,2002/03),オーストラリア・ブリスベン・クイーンズランド大学およびメルボルン・モナシュ大学客員教授(1998/99)。エストニア・タリン大学およびハンガリー・セゲド大学より名誉学位授与。研究の重点は,言語学および言語ゲームの教授学,ドイツ語の造語の形態論と意味論,語彙的意味論,ドイツ語教育における語彙の拡充と深化,学習領域〔言語の省察〕。著書は『ドイツ語教育のための言語学』(1977),『言語ゲーム』(2000),『ドイツ語の教授学』(2001)など多数。
このたび日本学術振興会の招聘により,ドイツの言語教授学を代表するヴィンフリード・ウルリヒ先生が来日され,ここ大阪の地でもご講演をたまわる運びとなりました。ご講演の演題は,教員養成という本学の主要な責務に基づいて特別に依頼したものであり,国際的な視座から,母語教育の教員養成に関わる今日的課題を共有できる場となれば幸いです。
年度末のお忙しい時節とは存じますが,時間の許す限りディスカッション・タイムも設けていますので,奮ってご参会のほどお願い申し上げます。