1999年10月5日
会 員 各 位
大阪教育大学国語教育学会事務局

第35回 大阪教育大学国語教育学会


 学習指導要領の改訂により、「総合的な学習の時間」が注目されています。国語科のあり方や役割についても問い直すよい機会だと考えています。そこで、ユニークな総合学習を実践している附属池田中学校の協力を得、本大会では、国語教育のあり方についてカリキュラム開発の視点から考えていきたいと思います。また、本年度は、新しい試みとして、学生の視点からも国語教育について考えてみたいと思っています。

 なお、本大会は、時期等の都合により、ゼミナール研究発表会を別日程で開催することとしました。日時、会場等お確かめのうえ、ふるってご参加ください。
学会テーマ新しい国語教育をめざして
―― カリキュラム開発の視点から ――
【第一日】
変更がありました。午前中の会場は大阪教育大学附属池田小学校・視聴覚教室(3F)です。
旧情報
日 時 11月6日(土) 9:30〜16:30
会 場 大阪教育大学附属池田中学校・視聴覚教室 (3F)
新情報
日 時 11月6日(土) 9:30〜16:30
午前の会場 大阪教育大学附属池田小学校・視聴覚教室 (3F)
午後の会場 大阪教育大学附属池田中学校・視聴覚教室 (3F)

9:30〜10:00〜12:20〜13:20〜15:00〜16:30〜
受付企画T総会休憩自由研究発表企画U

*企画Uのあとに、午後6時より懇親会を行います(別紙)


【プログラム】 *学会当日、あらためてプログラムをお渡しします。

1.企画T 新しい国語教育を考える@

−「総合的な学習の時間」の導入をめぐって−

 国語専攻の学生に対するアンケート結果を報告するとともに、介護体験実習、教育実習などさまざまな実習を通して考えたことにもとづいて、2回生から4回生の学生それぞれ2人ずつに発言してもらいます。また、それぞれ発言に対して、現場の先生からコメントをいただきながら、上記テーマについて考えていきたいとおもいます。
コメンテーター 大阪教育大学附属平野中学校 辻井義彦 先生

2.総会

 平成10年度の事業報告、平成10年度決算報告、平成11年度予算案を主要な議題としています。その他、学部改組のことについてご報告します。

3.自由研究発表

○ 帰国子女生徒に対する国語科授業の一考察  千里国際学園講師  北尾友美
○ 国語教師の役割
  −カリキュラムの内と外−
  福井工業高等専門学校  中村吉秀
○ 国分一太郎の調べる綴り方教育実践の考察
  −文集『もんぺ』第3号を中心に−
 大阪教育大学  田中俊弥

4.企画U 新しい国語教育を考えるA

― 附属池田中学校の総合学習の実践に学ぶ −

 附属池田中学校では、総合学習週間として、
1年「池田スタディーズ」
2年「アジアを実感しよう−地球市民の一人として−」
3年「社会参加実習・自分探しの心理学」
を実践しています。そこで、その実践について紹介するとともに、実際にそうした学習を経験した生徒2、3名に意見や感想について話してもらいます。そして、総合学習の実践をふまえて、附属池田中学校副校長の井手葆先生に次のような題目でお話をいただきます。

「総合的な実践力としての国語力の育成」

大阪教育大学附属池田中学校副校長  井手 葆 先生


会場案内図


【第二日】
日 時 12月4日(土) 9:30〜17:00
会 場 大阪教育大学柏原キャンパス 共通講義棟 A−215

9:30〜10:00〜12:30〜13:30〜17:30
受付ゼミ研究発表(1〜4)休憩ゼミ研究発表(5〜7) ゼミ研究発表(8〜10)

【プログラム】 第8回ゼミナール共同研究発表 

1. 武者小路実篤『若き日の思ひ出』をよむ  国語教育第一ゼミナール
2. 芦田恵之助著『尋常小学綴方教授書』巻四(大正十年)の考察
   ─ 子どもの文章の変化とその指導をめぐって ─
  国語教育第二ゼミナール
3. 「創造的に書くこと」の研究
    ─ 想像物語を書こう! ─
  国語教育第三ゼミナール
4. 悟浄は救われたのか
    ─ その行動と思考の変容を追って ─
  近代文学ゼミナール
5. ぽっぺん先生シリーズの研究  児童文学ゼミナール
6. 『源氏物語』の恋文
   ─物語を読みとく鍵として―
  中古文学ゼミナール
7. 福井県大飯郡高浜町方言における性向語彙についての研究  方言ゼミナール
8. 日本語・日本文化を学ぶ留学生の作文研究  国語表現ゼミナール
9. 幼児の語りことばの発達について  言語発達ゼミナール
10. 中国におけるアリストテレスの受容  漢文ゼミナール

会場の御案内

大阪教育大学柏原キャンパス

大阪教育大学柏原キャンパスまでの路線図