娘が学校で俳句を作ってこいと言われて、一緒に考えました。 の:「秋だなぁ」と思うものは何? 娘:満月。 の:だったら、「満月や」「満月に」「満月と」などで始めよう。 娘:「満月や」は、おじいさん臭いよ。 の:ムムム。お父さんが作ったのを少し変えると「満月や白線伸びるグラウンド」だけど、どんな情景かわかる? 娘:白線・グラウンドは運動会かなぁ の:満月は? 娘:その前の晩の満月、月夜で白線が浮かんでいる様子。 の:気持ちは? 娘:はっきりとは分からないけれど、明日が運動会で嬉しいとか期待しているとか。 の:ま、そんなところでしょう。で、満月で秋・夜・いい天気・明るさ。涼しさ……などが表せるから、あとの7・5にそれを書くと、無駄になってしまう。だから、運動会の「白線やグラウンド」みたいに全然別のものを持ってくると良いよ。 娘:「サンマ」にする。 の:サンマか、サンマは3音だから、よくやる手としては、最後に持ってきて「サンマかな」だけれど、やっぱりおじいさん臭いか。 娘:うん。 の:サンマで、秋・食べる・おいしい・長い・煙・焼く・匂い・腸が苦い……が表せる。表せないのは、時間や場所。だから、時間や場所を表す言葉をもってくるといい。 娘:うーん。「帰り道」 の:いいですねぇ。学校からの帰り道。お母さんたちが夕飯の用意をしている。換気扇から 娘:帰り道サンマの匂いしているよ の:「しているよ」はなくっても一緒。もっと別な何かの動作はないかな。 娘:帰り道サンマの匂い浮かんでる の:まぁまぁ。もっとないかな? 娘:帰り道サンマの匂い の:跳ねている は? 娘:サンマの匂いは跳ねないよ の:だから、「変だな」と考えてくれる 娘:跳ねているのは? の:自分が跳ねているの。晩ご飯が大好きなサンマだから嬉しくて。 娘:でも、サンマの匂いが跳ねているように読める。 の:それでも構わない。で、そういうちょっと変だぞという動作を考えて。 娘:「帰り道サンマの匂い跳ねている」でいいや。 ムムム、結局自分で作ってしまったような気が…… 娘の俳句の宿題2回目に付き合いました。また「秋」だそうで、 の:「秋と」言えば? 娘:栗で作りたいなぁ。 の:いいですねぇ。栗をどこに置く? 娘:うーん、7のところかなぁ。 の:いや、575のどこに置くかではなくて、場所をどこにするかと言うこと。 娘:地面の上。 の:じゃあ、それを文の形で書いてみて。だらだらと長く。 娘:栗が地面の上に落ちていて、イガから栗が見えている。 の:中心はイガではなくて、栗ですね? 娘:そう。 の:では、栗を下五に持っていって、○○○○○ ○○○○○○ ○○○栗 か、○○○○○ ○○○○○○ 栗○○○ という形にしてみよう。 娘:うーん。 の:栗はいくつ見えていますか? 娘:3つが良いかな。 の:じゃぁ、下五は「栗三つ」、それから、「イガから見える」などとしなくても、「イガから栗三つ」の「から」の働きで「見える」からね。 娘:じゃぁ、○○○○○ イガから○○○ 栗三つ か、○○○○○ ○○○イガから 栗三つ の:さて、どんなイガですか? 形は? 色は? 娘:緑色のイガ。 の:緑色か、上五に置くか。 娘:緑色の 字余りだよ。 の:少しくらいならいいの。気にしない。 娘:緑色のイガから○○○栗三つ。 の:さあ、もう少し、「見える」は当たり前だから使わないで。 娘:そうそう、当たり前で、面白くない。 の:何を入れる? 娘:「光る」にする。「緑色のイガから光る栗三つ」 の:素晴らしい! 「光る」はいいねぇ。普通の情景として読めば、緑のイガの中で栗の実の茶色がつやつやと光っている様子だし、かぐや姫の竹みたいに、緑色のイガから外に向けてぴかぴか光っているようにも読めて、ファンタジックだ。よくできました。 娘:短冊に書かなくちゃ。 の:栗の絵も描いておくと良いよ。色鉛筆で。 では、受講生諸君も、俳句問答をして、俳句を作ってください。問答と俳句を国語学概論掲示板に書いてください。 以下は、国語学概論掲示板に書き込まれた「俳句問答」を編集したものです。 |
1:そういえば、おばあちゃんの家で柿が大量発生したそうで。
2:そやねん。っていうか大量発生はないやろ。ま、いいや、じゃあベタやけど季語柿でいこか。
1:柿か……。柿といわずに柿を思わせる俳句にしよう!
2:色からして夕日を使って表したらいいかも。
1:ん〜、赤はベタやから色は使わないで二つの共通点を挙げると、丸い、何となく輝いている、あたりかな?
2:なるほどね。柿色なんて造語もいいかなとおもってんけど。ま、おいといて、どういう状況設定にする?
1:じゃあ、おばあちゃんが大量発生した柿を見て自然の脅威に感動するという設定だ!!
2:視点がおばあちゃんってのはどーかと……こういう話ばっかしててもらちあかんから一旦上5でもいいしどっか決めよーや。そやな、仰山柿があるから、7を夕日に紛うとかいかが?
1:一応3つ考えてみた。
1 仰ぐ空 指の間に 柿三つ
2 ふと見れば 買ってくれよと 柿三つ
3 食卓に 夕日に紛う 柿三つ(もしくは柿の群れ)
2:今までの問答に意味はあったのか……?ま、いいや。そやね、三つやったらあんまりたくさんないから紛うことはないよなあ。群れのほうがいいかも。新鮮な感じやし。生きてるーみたいな。驚きも入ってるし、じゃ、これで。
1:どれで?
2:あっ、そうや、1と3の複合で
仰ぐ空 夕日に紛う 柿の群れ
でいこうや。
1:決定!そして終了!!
1:秋と言えば?
2:茶色
1:……。
2:……。
1:秋と言えば……茶色。そのこころは?
2:山。秋の山の色、かっこいい。
1:う〜ん、かっこいいと言うより、奥がふかそうなんがいい。
2:じゃあ、それでいいやん。
1:……おおお、なるほど……
秋の山 その茶色きの 奥深しきや (字余リ)
いいんじゃないのこれ〜?字余ってるし駄目かな。
2:うう〜ん、いいんじゃなあい?
1「冬といえば?」
2「コタツかな。」
1「じゃあ、コタツに入っている様子を書けばいいね。」
2「私、家族が多いからコタツの中は足がいっぱいで入れないよ。」
1「足がいっぱいある様子ねぇ。」
2「『コタツには 寒がりの足 1ダース』はどう?」
1「1ダース?」
2「家族が6人いるから足は12本あるでしょ。」
1「あ、なるほどね。」
A:「秋だなぁ」と思うものは?
B: …いわし雲とかは?
A: どこに広がるいわし雲?
B: 広いところがいい。大教とか空が大きく見えるところ。
A: 草原とか?
B: あ! 奈良公園がいい。小学生のころの遠足のイメージ。
お弁当食べたり、ボール遊びをした、そのときの空。
でも、奈良公園という言葉は入れたくないな。
なんとなく伝わるようにしたい。どうしたらいいかな。
A: 奈良公園って、…シカ?
B: シカせんべい。
A: え…。
B:「シカせんべい ○○○○○○○ いわし雲」
A: 単語並べるだけ?
B: もっと情景が浮かばないとだめかな?
A: 時間はどうする?
B: お昼。子どもたちがボールで遊んでるところ。
A: キャッチボールとか? あ、それで、ボール取るときに
上を向いたらいわし雲が見えた。
B: うん。それがいい。「いわし雲 ○○○○○○○ ボールかな」
A: …。とか、いわし雲が見下ろしてる視点もおもしろいかも。
B: おぉ! それにする。じゃあ、いわし雲を後ろに持ってきて
真中の7字でそれを表す。「○○○○○ ボール目で追う いわし雲」
A: うん。じゃあ、はじめの5文字は、時間がわかるようにする?
B: うーん。お昼。ぽかぽか。秋の空。…日曜日だ。
A: イメージが湧くね。にちようびって言うだけで、お昼とか、ぽかぽかとか伝わるかも。
B: 「にちようび ボール目で追う いわし雲」
A: それでいい? 結構最後の方はスムーズにできたね。
B: うん。これでいい。これにする。
あっ! でも、奈良公園の絵って誰にも伝わらない。シカせんべいは?
A: …。
A:「秋といえば!」
B:「そら、読書やろ。あと、紅葉……とか?」
A:「読書って言葉は入れんほうがええんちゃう?」
B:「じゃあ、詩集なんてどうよ?」
A:「ん、そっちのほうがいいかも……その詩集をどう使う?……っていうか、どういう状況を表す?」
B:「んーと、公園とかで読んでんねん。そこに紅葉も入れたいねんけど……しおりとして。」
A:「詩集だけじゃ場所わからんから入れたほうがいいよな。」
B:「やっぱそうやんな。じゃあー、公園……テラスの方がいいかなー?最初の五のところに入れよかな。『テラスにて』なんてどう?」
A:「ええんちゃう?テラスってなんかさわやかーって感じやんな!」
B:「その、さわやかーって感じから秋晴れも連想できひんかな……む、無理?!気持ちよく読書してますーっていう場面のつもりやねんけど。」
A:「出来んこともないんちゃう?んで、次どうする?読書やから座ってんねやろ?」
B:「うん。だから最後の五のところに『ひざの上』ってしようと思うねんけど。」
A:「あ、それやったら座ってるってわかるよな。ほんなら七のところに詩集と紅葉いれんの?そのまま?」
B:「うん。だから『テラスにて詩集ともみじひざの上』っていう風になんねんけどどうろ?なんか紅葉がわけわからん存在になってしまったかもしれん……」
A:「そうか?これでいいんちゃう?」
B:「んー……んじゃこれにしとく!はい、完成〜!!」
A:秋といえば?
B:ぎんなん。
A:どんな感じ?
B:道にぎんなんがたくさん落ちていて、くさい感じ。
A:ぎんなんをどこに持ってくるか?
B:最後に。ぎんなんよって。
A:うん。
B:………… 冬の始まり ぎんなんよ
A:あとは?
B:道行けば 冬の始まり ぎんなんよ
A:秋と言えば?
B:ん〜、、、紅葉でしょ!!
A;どこで時に紅葉を見るの?
B;テレビとか雑誌とか、、、落ち葉なら大学の帰り道やわ!!
A;そっか!一面森やもんな!!
B:エスカレ〜タ〜をつかわへんで帰りは階段やからぱっと下見たらいっぱい落ちててびっくりしたわ!!
階段を 流るる足元 紅葉の海
A:「秋」で思いつくのは何やろう?
B:「柿」かな?
A:そうそう、こないだ実家から柿が送られてきてん。すごい嬉しかったなあ。
B:じゃあ、その嬉しい気持ちが柿を食べるたびにこみあげてくるというかんじにしよう。その柿はどんな味だった?
A:うーーん。ちょっと軟らかかったけど、甘くておいしかった。
B:じゃあ、最初は「甘い柿」やね。
A:で、最後は「故郷なり」かな。7のところどうしよう。
B:柿はオレンジやから、「オレンジの中に」は?
A:うーん。なんか普通やな。「オレンジに映る」は?
B:決まり。「甘い柿 オレンジに映る 故郷なり」
A:「秋」で思いつく言葉か…。「もみじ」、「稲」とか、自然の風景がいいなあ。
B:「秋雨」とかは?
A:それ、きれいだね。じゃあ、「秋雨」で考えてみよう。
B:場所はどこにする?
A:家の庭かな。そういえば、うちの家、コスモス咲いてるよ。
B:「コスモス」もいいね。
A:うん、かわいらしいイメージだし、「コスモス」で詠んでみようかな。でも、秋雨の風景も好きだな。秋雨が降っているときに庭を見たら、コスモスも雨にぬれていて、とても美しいっていうイメージを表現したいな。
B:そうだね、じゃあ「コスモス」をどこにいれよう?
A:上五か下五にしよう。
B:「コスモスと」とか「コスモスに」がいいね。家の中と外だったら、明らかに世界が違うもんなあ。そういう別世界の雰囲気が出したいねー。下五に「窓の外」みたいな場所を表す言葉をもってくると、最後に家の中にいたことがわかっておもしろいかな。
A:「ガラスごし」はどう?「私」が泣いているときに、ふと窓の外を見たら秋雨の中でコスモスもぬれていたっていう情景を表現したいから。「私」は涙で、「コスモス」は秋雨でぬれていて、二つはガラスで遮られている感じで。
B:それいいねー。じゃあ、句の中に「私」を表す言葉をいれるんだったら、上五は「コスモスと」がいいね。下五は「ガラスごし」にしてみよう。漢字にしてみたらどう?
A:そうだね。「秋桜と ○○○○○○○ 硝子ごし」で、7文字の中に「私」と「ぬれる」を表す言葉をいれよう。
B:涙でぬれている人がいればいいんだよね。何かいい言葉ないかなあ。「心」とか「瞳」とかだと、ちょっときれいすぎるかなあ…。
A:イメージははっきりと浮かんでるんだけどねー。「○○○○ぬれる」と「ぬれる○○○○」のどっちがいいかなあ。
B:「ぬれる心は」はどう?「秋桜と ぬれる心は 硝子ごし」。
A:いいね。じゃあ「ぬれる」も漢字にして「秋桜と 濡れる心は 硝子ごし」にするね。
B:できあがりだね。
A:「秋」と言えば、何を思い付く?
B:そうだな。やっぱり「食欲の秋」だから、「松茸」とか「栗」とかかな。
A:じゃあ、どれで作る?
B:「運動会」!
A:なんじゃそら!じゃあ、どんな情景を俳句にしたい?
B:うーん……。「運動会」と言えば、主役は子どもたちだよね。だからやっぱり、ワクワク・ドキドキしている子どもの気持ちに焦点を当てようと思う。
A:そうだね!大イベントだもんね。
B:リレーのスタートラインに立つ時なんて言い表ようがない緊張感と期待感でいっぱいだよね。あの時の気持ちを俳句にできないかな?
A:だったら、何を使ってリレーを表現する?
B:スタートの合図のピストルの音かな。
A:次は、気持ちの部分だね。
B:「はしりだす」なんてリレーにも気持ちにも通じてていいかも!
A:どう構成していったらいいかな。
B:うーん。「走り出す ピストル響く 秋空に」
A:自分の気持ちと自分自身が、ピストルの音が響いてる秋空に走り出しているんだね。
B:そのとうり!
A:ワンダフル!!!!!
A:「秋」と言えば?
B:やっぱり満月かな(^0^)
A:プリントとかぶってるわ(怒)
B:え〜(><)ほんじゃあ、抜け毛は?
A:誰のこといってんの?まあいいわ〜
けど、抜け毛を前面に表したら作品っぽくないな〜
なんか思うことはない?気持ちとかさ〜
B:悲しい、、、、あ!!しみじみやわ!!
A:フムフム、抜けていく様子を表現しよう
一本一本抜ける悲しさを、、、枯れ葉が落ちていくように
B:そうや!!末をふけてゆくにして秋が深まっていくのと毛が抜けて顔がふけていくのを両方表現しよう
A:ぶラジャ〜
「ひとつおち またひとつおち ふけてゆく
A:「秋といえば??」
B:「食欲の秋。あ、あと、読書の秋。」
A:「どうしようか?読書で俳句作るのって難しくない?字数的にもさ。」
B:「秋刀魚焼く ……落ち葉を栞に 本を置き」
A:「え、完成?」
B:「……しちゃったね。早い……。」
A:「なんかさ、秋刀魚と後ろがちょっと。絵が浮かびにくい……かな。後半が私は好きだから、頭の5をもうちょっと文学的っていうか。読書の秋に絞った方がいいかな……とか?」
B:「ビールのCMの、本読んでて、あ、お魚こげちゃうよって感じなんだけど……。」
A:「あぁ!はいはい。いいじゃん。わかった!OK。これにしましょう。ブラボー!」
A:「秋といえば?」
B:「……月?」
A:「空の色とか、月の形とかは?Bの頭に浮かぶ月のイメージを教えて欲しいなぁ。」
B:「空の色は深い藍?青と黒の間。空気がきれい。夏場の息苦しい感じじゃなくて。形は満月で、色は白。薄い金色かな。私だけ見てる。みんな気にも留めないで通り過ぎていく。」
A:「なんとなくだけど伝わってきた。Bの中にだいぶん情景が在るみたいだから一つ詠んでみたら?」
B:「え?えっと、最初か最後の5が”金の月”……は?」
A:「最後に持ってきた方がいい。形だけでも詠んでみてもらえないかなぁ?」
B:「騒がしい 街をよそ目に 金の月?……変ね。」
A:「”騒がしい”のところに違和感を感じるなぁ。あとは、Bらしい雰囲気が出てるんだけどそこだけが浮いてる感じがするんだ。うまくいえないけど、全然違うところから持ってきたらどうかなぁ?たとえば……”喧騒の”に変えたところで同じ事のような気がするしなぁ。どういう時にこの月を見とるん?」
B:「夜、バイトとか終わってくたくたで帰ってくるときに見た。周りの人はもう遅いし、すたすた歩いていっちゃうんだけど、私は足を止めてしまった。あ、月だな、と。」
A:「金の月、にイコールでつながる何かを入れたらいいんじゃないかな。お母さん、とか寒椿とか、5文字の何か。そこはBのイメージで……。」
B:「全然関係ないとこから持ってきたほうがおもしろい?」
A:「うん。でもどこかでつながってるっていう。」
B:「うーん……。お母さん?”お母さん 寂しさ募る 金の月”?」
A:「確かに寒くなってくると鍋物がおいしいし、家族も恋しくなるよね。帰りたくなっちゃった!」
B:「……なんか思ってたのとイメージ変わっちゃったけど、私もお母さんに会いたいような気がしてきたよ。」
A:「秋といえば?」っていうのから考えるんだって。
B:うーん。秋といえば。何かもの寂しい感じがせん?
A:するする。でも嫌な寂しさじゃないよね。
B:うん。孤独とかじゃなくて、そっから暖かさを感じるような。うまく言えんけど……。
A:小さい頃に頭を撫でてもらったみたいな懐かしさもあるな、私は。
B:じゃあ「OOOOO 心をなでる OOOOO」っていうのは?
A:いいねー。でも「心をなでる」のはなんだろう?
B:橙の風?
A:おー!!何かでもカッコつけすぎ?(笑)
B:まあいいよ。
A:「OOOOO 心をなでる 橙の風」何が入るかなあ?
B:……。帰り道?
A:あ、それいい!!「帰り道 心をなでる 橙の風」できたあ(^-^)v
A:「秋と言えば?なんか、ありきたりなのはやめようよ。」
B:「大教のエスカレーターを上ったところで猫が丸まってるのを見て、もう雨とか降ると寒い季節なんだなって思った。」
A:「猫って、冬のイメージだなぁ。ありきたりからの脱却っていう点ではいいよね。Bの中では寒くて猫が集まってて、もうあっと言う間に冬になっちゃうなって感じなのかな?」
B:「あぁ、うん、そうだね。秋という点では猫の色が秋色なの。」
A:「じゃあ、うーん、ミルク色?紅茶色?あったかそうじゃない?」
B:「冬の一歩手前の感じを。」
A:「猫も毛が生え変わるのかな?冬の準備してるのかな?」
B:「冬支度してるんだね。」
A:「”冬支度”は5文字で使えるね。後ろに持っていくと冬のイメージが強くなるから頭の5に持っていこうよ。」
B:「”冬支度 毛の生え変わる 猫……」
A:「生え変わるは止めようよ(笑)。猫で5文字?猫団子?猫だるま?猫……?」
B:「猫マッスル?親子猫?猫家族?猫一家?あ、猫一家がいいな。」
A:「”冬支度 …………・ 猫一家”で。もう冬支度?ちょっと早い気もするなぁ。」
B:「そろそろしようかなってことで。”そろそろするなり”は?」
A:「あ、いい感じ。字余りだねぇ。”するなり”を”すなり”にしようか?」
B:「あ!!猫だから”すニャり”にするのは!?」
A:「すごーい!そうしようよ!」
B:「”冬支度 そろそろすにゃり 猫一家”!完成!!わぁい!」
A:う〜ん…、人恋しい秋だし、テーマは『片想い』でいこう! 『片想い』といえば?
B:「切ない」「会いたくても会えない」「振り向いて!」 元彼に片想いしてるなら「未練」とか…。
A:それらを象徴するようなもの、何かないかなぁ?
B:…「背中」とか?!「振り向いてもらえないっ」ぽいし、「背中」って何か「切ない」し…。
A:うん。いいね。じゃぁ、場面はどうする?
B:卒業式!!
A:といえば?
B:「桜」「君が代」「蛍の光」「答辞」…
A:うん、うん。じゃぁ、どんな片想い?あともうちょっとで振り向いてもらえそう?全く自分の存在さえ知られてない位、遠い存在?
B:存在は知られてるけど、気持ちは知られてない。
A:では、どういう気持ち?両想いになりたいから、気持ち伝えたい?
B:告白する勇気はないから、せめて、見てたい!
A:でも、もう卒業式。
B:…見てたかった…。
A:うん。過去形の方が、「切なさ」「寂しさ」が込み上げるね。
答辞よむ その背中だけでも 見てたかった
A:この際だから、卒業式直前の気持ちも よんでみたら?
あと三日 もう背中さえ 見れなくなる
A:オマケに、不倫バージョン!!
わかってる でもその背中が 恋しいよ
A:えっと、秋と言えば何かなぁ。
B:お月見。
A:うん、いいんじゃないかなぁ。月見をどうしたい?
B:晴れた夜の月見を楽しみたい。
A:いや、それは昔の話だね。
B:じゃあ、現代の月見だから……「家が多くて月が見えない」というテーマにしよう。
A:そのへんが妥当だね。どっちをテーマにする?「家の多さ」か「月」か。
B:やっぱり「月」やわ。
A:よし、それでつくってみよう。「月見かな」を下五にもってこよう。
B:うん。
A:結局昔に比べて家が増えて月が見えにくくなったということをいいたいから、昔と今を比較しなくちゃいけないね。
B:そうだね。じゃあこれはどう?雲間より家の隙間に月見かな
A:それだと聞き方によっては、家に隠れているほうが風情があるように聞こえるよね。それだったら、家に隠るるのほうがわかりやすくてよくない?
B:よし、それでいこう。雲間より家に隠るる月見かな
A:この課題出た時秋やったのにもう冬やなー。
B:じゃ、冬で。
A:冬ってゆったら、こたつ、雪、鍋。
B:みかん、食べ物ばっかやなー。
A:じゃあ、クリスマス、枯葉とか。
B:こたつと言えばみかんやなー。
A:じゃあ、この2つ使って作ろか。
B:でも、こたつとみかんってありふれてるから、片方は直接ゆわずに違う言葉で表そか。
A:みかんを表す言葉……。
んー。
スッパイ?
B:宝石?オレンジ色?まんまやんなー。
A:じゃあ、いっそこたつを変えてみよっか。
B:こたつこたつこたつ……。
A:ホカホカ?ポカポカ?
B:ポカポカやなー。ひらがなのほうがぽかぽかっぽいなー。
A:んじゃ、ぽかぽか○ ○○○○○○○ ○○みかん か みかん○○にしよか。
B:まんなか何する?
A:(猫通る)
猫や。
B:猫か。
A:猫と戯れる……。字余りか。
B:丸まる……。
A:マルマル??????????????
B:丸まるやん。丸まってんねんやん!
A:あー。えっ?猫が?
B:みかんも丸まってるやん。
A:ほんじゃあ、ぽかぽかの、いや、「で」やなー。
ぽかぽかで 猫とマルマル ○○みかん
B:○○みかんって難しいよなー。
冬みかんとかしかないよなー。
A:いっそのこと「みかんかな」でまとめる?
B:いいかも。
AB:ぽかぽかで 猫とマルマル みかんかな
できたー!
ぽかぽかとかマルマルばっかりやなー。
A:テーマ何にしよ?
B:せやなー、何か今の季節っぽいのがいいんちゃう?
A:うーん。
テーマってゆーか「うろこ雲」って入れたいね。
今朝うろこ雲きれかったやん。
B:うろこ雲?
じゃあ、
うろこ雲 ○○○○○○○ ○○○○○
か、
○○○○○ ○○○○○○○ うろこ雲
やなー。
A:後の方が好きやなー。
B:どんな感じでうろこ雲を見てるの?
A:うーん。
吐く息が白くて、寒くなったなーって思って空見上げたらうろこ雲が……。
って感じかな。
B:見上げるとか寒いは入れたらおもしろないよなー。
場所とかは?
A:学校の行きしな、もみじが視界に入ってる。
「もみじの空」ってよくない?
白い息、もみじの空、んで、うろこ雲かな。
B:なんか季語っぽい言葉入れすぎやな。
A:そっかー。
「もみじの空」はいれたいなー。
B:もみじ色の空って感じにもとれてきれいやなー。
夕焼け空にうろこ雲。
A:そうもとれるね。
アタシは朝の青空を思い浮かべてたけどそれもきれい。
詠む人によって好きな解釈ができるなー。
B:具体的にどこで見てる?
山?家?
A:ううん。
普通の道。アスファルト。
B:山とかよりそういうのの方がいいな。
A:車の中からとか。
赤信号で止まってて、窓から空を見た。
B:赤信号、もみじの空?
赤いなー。
A:駅のホームとか。
B:いいねー。
それなら時間も色々想像できるなー。
A:プラットホーム……。
字余りできもちわるいなー。
B:〜番線は?
2番線!!
A:いい!!
AB:2番線 もみじの空に うろこ雲
うつくしい!
A:今から秋を題にして俳句作ってみいへん?
B:そうやな。もうすっかり秋やもんなあ。
A:秋と言えば私はすぐに「食欲の秋」て思い付くわあ。
B:なんでか知らんけど、食べ物がおいしく感じられるよなあ。
A:ほんでブクブク太るねんなあ……・
B:そうそう!気が重い季節といえば、気が重いよな。
A:なんか話し暗くなってきたから、「食欲の秋」はちょっと横に置いとこうか!?
B:そやな。あ!!窓の外見てみて!めちゃ紅葉が奇麗やん。
A:ほんまや!さすが大教やな。食堂でお昼食べながらでも、紅葉が楽しめる!!
B:ただ山の上にあるってだけやん。もう嫌んなるわ……・
A:まあそう言わんと!何事もプラス志向が大切よ。
B:そやな。ほな、ここらでこの<素晴らしい>環境を利用して、紅葉で一句作ってみて。
A:よっしゃ任しとき!!
……・「奇麗だな 秋の山々 真っ赤っか」
これでどうや!?
B:えらい単純で小学生みたいな俳句やけど……・まあええっか!!
大変遅れて申し訳ありませんでした。
A:今日秋祭りで子どもたちがみこし引いててん。
B:じゃあそれで俳句作ろうか。
A:子どもたちの声が聞こえてたから秋空をバックにかけ声という感じがいいな。
B:それなら「秋の空」で始めたら?
A:かけ声が響く方がいいから「空に舞う」で広々とした雰囲気を出すとどうだろう?
B:そうだね。でもそうするとかけ声が舞う、というのは当たり前すぎない?
A:かけ声は音だから視覚に関係するものにしようか?
B:見えるものだね。
A:「子どもの笑顔」というのは?
B:笑顔がいっぱいというのが感じられるね。
A:あとは後ろの5文字だね。
B:他にどんなことが印象に残ってるの?
A:太鼓の音かな。大太鼓にして5文字というのは簡単に考え過ぎかな。
B:それにすると前の笑顔と合わさって「お」が続いてしまってリズムが悪くなるよ。
A:祭りという言葉をストレートに入れてみて季語にしようか。
B:わかりやすくていいね。
A:村祭り、で5文字というのは?しっかりした季語やし、子どもがいる風景にもぴったりやし。
B:いいね、できたね。
A:「空に舞う子どもの笑顔村祭り」でできあがり。
A:昨日太鼓の音聞いたけど、秋と言えば「祭り」やなぁ。
B:そやなぁ。
A:じゃあ「祭り」といえば、何が浮かぶ?
B:「男」かな……。
A:ふ−ん。そっかぁ。じゃあ、これらをふまえた俳句にするよ。まず……?
B:「秋祭り」を上五か下五に持っていっては?
A:いいねぇ。どっちかいうと、秋祭り ○○○○○○○ ○○○○○ の形がいい。
B:次に、太鼓を担いでいる「男」のイメ−ジは?
A:{熱い・汗・けんか・意地……}かなぁ。
B:「意地の張り合い」なんてどう?太鼓の響きでよりリアルじゃない?
A:うん。それ5・7・5の7に持っていくよ。
B:さぁ、もう少し。下五はどういうのがいい?
A:なんか体言で終わりたい。
B:○○○汗 の形はどう?
A:うん。じゃあ、あと3音だね。
B:汗で、{光る・流れる・臭い……}が表せるけど、ピンとこないなぁ。
A:「父の汗」なんてどう?
B:いいねぇ。親父独自の汗が我が子にメッセ−ジを送っているようで……。
A:「秋祭り意地の張り合い父の汗」で決まり!
A:秋といえば?
M:赤とんぼかな。
A:赤とんぼいいね。秋っぽい。初めの5か後の5かどっち?
M:後にする。
A:じゃぁ赤とんぼにつなぐ5・7が必要ね。どういうこと書きたい?
M:風に吹かれながら田んぼの上をとんぼがうじゃうじゃとんでる様子。
A:田んぼととんぼって似てておもろいな。でも飛んでるって普通っぽい。なんかもっといい
表現ない?
M:うーん。浮かんでるとか?あと、風に乗る、吹かれる、とか。
A:田んぼはどこにおく?それによって字数も変わってくるし。田んぼは3文字やな。田んぼ
かな ○○○○○○○ 赤とんぼ。変?
M:○○○○○ 田んぼに浮かぶ 赤とんぼ。○○○○○ 風に吹かれる 赤とんぼ。こっちは田
んぼ省いてるけど。「うじゃうじゃ」っての忘れてたな。うーん。
風に乗り田んぼを隠す赤とんぼ
どう?
A:なるほど!!「田んぼを隠す」はかなりうじゃうじゃさがでるね。
A:秋といえば??
B:食欲の秋、読書の秋、スポーツの秋……
A:ここで一句作ってみよう!
B:なになに??
A: ボウリング 優勝商品 マツタケだ
B:どうなん?それ。
A:スポーツと食と両方入ってる!! 完璧やん!
B:それはいけてないよー。
A:じゃあ作ってみー。
B: 秋晴れの 青空のもと 運動会
A:なるほど。 なんか青空に赤白帽、想像つくね〜
A:秋と言えば何?
B:赤とんぼは?色がおしゃれ◎
A:やだ。虫嫌い!
B:最悪やん!じゃあ,何にする?
A:赤とんぼ。
B:こら!じゃあ、どうやってやる?赤とんぼは―,草にとまる。
A:赤と緑やね。夕焼け?
B:でも,赤とんぼで夕焼けはあらわせられるんちゃうの?
A:じゃあ、ここで軽く一句☆
B:「赤とんぼ 移り移りて 冬を待つ」移るってのは、赤とんぼと季節がかかってるのだ。
A:でも,季語が二つ。いいんかな?
B:わからん。心配なら,最後をかえたらええんちゃう?
A:「赤とんぼ 移り移りて かくれんぼ」
B:なんでかくれんぼなん?
A:やがて夕日に草が赤く染まって、赤とんぼがその中でかくれんぼしてるみたいなの。
B:ほほほー。
A:しかも!とんぼとかくれんぼが韻を踏んでたりする!
A:秋の季語を使って俳句を作ろうよ。季語は何がいいかなあ?
M:秋といえばやっぱり梨だね。
A:梨といえば何かなあ?どんなことが思いつく?
M:梨といえばちょっと前までは二十世紀梨がおいしかったけど、今は豊水梨のほうがおいしくなったよね。
A:それじゃあ、時代も二十一世紀に変わることだし、梨の時代も変わっていくということとかけよっか。
M:それいいなあ。
A:二十世紀と梨と時代って言葉が入ればいいよね。
M:うん。梨も時代も変わるよっていう意味の俳句を作ろう。
A:変わるっていうより移るっていうほうがいいよね。
M:それじゃあ『二十世紀 梨も時代も 移りゆく』っていうのでいいんじゃない?
A:秋という言葉から感じる「寂しい」というふんいきもでていていいなあ。これにしよう。
A:冬といえば?
B:雪、真冬、真夜中の静かな海にふわふわの雪が降ってる感じ。
A:夜中だから空も海も真っ黒で、全部が止まってるのに、白い雪だけが静かに海に降ってるか。いいんじゃない?
B:雪は最後に置きたいから、○○○雪、がいい。
A:降る以外で降ってるっぽい表現は…落ちる、舞う、吸い込まれる、触れる、とか
B:触れる、がいい。海に引き寄せられるみたいな感じで、触れる。
A:引き寄せられる、じゃ長いから、何がいい?
B:引かれる、じゃなくて惹かれるの方がきれいかな。
A:○○○○○ 海に惹かれて 触れる雪
B:海じゃなくて波の方がいいかな。あとは真夜中って感じを五文字で入れるだけ。
A:闇に響く、は?
B:闇って使いたい。けど静かな海がいいから、闇深く、は?
A:いいんじゃない?
闇深く 波に惹かれて 触れる雪
A:冬といえば?
B:鍋。
A:どんな様子?
B:寒い日に家に帰ってきたらぐつぐつしてるのがいい。
A:鍋って言葉よりも何かいい言葉ないかな?中に入ってるものとか。
B:それならとうふがいい。
A:あたたかさを強調した方がいいんじゃない?
B:そうやなあ。ドア開けたら湯気がもくもくしてる感じがあらわせたらいいなあ。
A:じゃあ、戸を開けてで始めたら?
B:戸を開けて○○○とうふのあたたかさっていうのはどう?
A:いいんちゃう!?後はどんな言葉入れたい?
B:もうちょっとあったかい感じにしたい。
A:それなら寒くて顔や手が凍ったような状態で帰ってきて、温かさで顔が赤くなるようなのはどう?
B:じゃあ、戸を開けて 頬染むとうふの あたたかさ できた!!
A:俳句つくらなあかんねんけど、ムリやっちゅうねん。
B:兄ちゃんが一緒に考えたろ。
A:ほんま?
B:好きな季節はなんや?
A:夏かなぁ。
B:夏か。おれは春の方が好きやな。うん、春にしよ。
よっしゃ、春といえばなんや?
A:桜かなぁ。
B:よっしゃ、ほな、桜といえばなんや?
A:春かなぁ。
B:それで?
A:き、きれい。入学式。ちる。毛虫。
B:なかなかいい。けどな、さくらといえば、やっぱり寅さんやろ?
A:わすれてたー!!
B:そやろ。ほなそろそろなんか思い付くころやろ?
A:ひらめいた!
「さくらいろ 光るほっぺ キスのあと」
B:あいつ、小四のはずや、、、
A「んー、プロ野球といえばどうでしょう?」
B「そやね、僕は『最後まで何が起こるかわからない』っていうのが魅力やと思うね。」
A「はいー、そうですね。ではその、魅力を匂わす俳句を読みましょう。」
B「あ……、でも季語が入れにくいんちゃう?」
A「はいー、いいところに気がつきましたねー。ペナントレースが終了するのはいつでしょう?」
B「秋!じゃあ秋の季節のプロ野球の魅力が伝わる俳句を作ればいいんやね。」
A「満月、夕日、稲刈り、トンボ、僕は満月という言葉を使いたいんやけど。」
A「満月は空に浮かんでいるものですね。じゃあ、空にボールが浮かぶ様子を読むのは、んー、どうでしょう?」
B「空を舞うかあ……。ホームラン!!逆転のホームラン、しかも優勝を決める。これってドラマチックで良くない?」
A「グレートに素晴らしいですねー。でも私は思うんですが、あえてボールという言葉を使わないでホームランボールの舞う様子を描けないでしょうか?」
B「それは月を見上げる様子から連想させたらええんや。」
A「はいー、いいですねー。じゃあどう読みましょう?」
B「スタンドの 歓喜の声とぶ 月見上げ」
A「『月見上げ』の他に何かないでしょうか?五七五の順序を変えてもいいですよ。」
B「満月に 白点ひとつ 歓喜の声」
A「はいーー、なんの事だか解りにくいかもしれませんがまあいいでしょう。見上げる動作をそのまま読まなかったのがワンダフルですね。」
A「秋といえば?」
B「やっぱ赤とんぼだよね。」
A「ふむふむ。赤とんぼ。赤とんぼで何を表わしたい?」
B「さみしさかな?切なさとか?」
A「さみしさね。秋のあの、言いようのないさみしさですか。」
B「赤とんぼを最後にもってきたいんだよね。」
A「最初の五、七でさみしさを表わしてみましょう。さみしいって言えば、ため息とか、目を伏せたりとか?あからさまな言葉より、動作のほうが良いよね。」
B「ほほ〜。じゃあ、深い息とかは?」
A「深いはあ〜って言うため息ね。最初にもってくる?」
B「うん、でもかっこ付けて、息深し、はどう?」
A「かっこいいっすね〜。息深し○○○○○○○赤とんぼ。真ん中に赤とんぼにつなげる言葉を入れたらどうでしょう。」
B「秋って言ったら赤とんぼって浮かんできたから、秋の使者って言うのはどうかしら?」
A「秋の使者、良いですね。秋の使者○○には、何入れよ。秋の使者です?秋の使者なり?」
B「です、は今っぽいよね。俳句らしく、なりで行こう。」
A「では、”息深し秋の使者なり赤とんぼ”で完成ですね。倒置も体言止も使われていて、すばらしいものができましたな。」
B「はっはっは!ありがとうございました。」
A「秋といえば何思い付く?赤とんぼかな」
B「もみじとか」
A「赤いものがおおいなあ」
B「夕焼けしか出てこん」
A「夕焼け……、夕焼け小焼けの赤とんぼ。赤と紅葉と大教とかかけて何かつくれんかな」
B「山の上 赤いはっぱが ひらひらと」
A「もうつくるのか(あきれた感じで)。それで、季語は?」
B「う〜ん、じゃあ、 赤とんぼ もみじ赤飯 赤づくし あ、これ良くない?」
A「うん、赤づくし。赤と秋をかけれんのかな」
B「赤飯がなんかな〜。う〜ん……う〜……(しばらく困る)」
A「もういいんちゃう。秋に七五三もあるし、赤飯でも。」
B「そうやね。じゃ、赤とんぼ もみじ赤飯 君の頬 これにする。頬も赤いってことで。秋に紅葉の木のへんでお弁当の赤飯を食べてる恋人たち?でも思い浮かべて。」
大変遅れてしまい申しわけないです。やってはいたのですが、パソコンでうつのをだらだらのばしてしまいました。ごめんなさい。
A*秋と言えば??
B*うー。さんまかな?あんまり好きちゃうけど★
A*そうやねえ。それやったら、最初か最後やな。どっちが良い?
B*最後!でもさんまって、骨食べられへんやろ。食べる人もおるらしいけど、おいしいんかな あ?
A*体にはいいらしいよ♪でも、たいていの人は骨残すやろ。
B*じゃあ、骨を残すってのをいれよう!なんかとかけたりしてみて。できるかな??
A*なんかが残るのよね。何かある?心残りとか?そんなんで良い?
B*ええやろ。何が心残りかは人それぞれということで。もちろん骨もいきたい!てこともあり で。
A*私は夏の終わりごろに買った服を今年中にあんまり着れなかった事やな。残念(;−;)
B*じゃあねー、「骨のみが 心残り さんまかな」みたいなかんじでどう?
A*いいやろ♪頑張った!(>▽<)v
A 秋と言えば、やきいもかな。
B やきいもからイメージすることは?
A ほかほか、のどがつまる、かな。
B やきいもをはじめにもってこようか。
A やきいもを のどにつまらせ 口やけど にするわ。
B:「はい、秋といへば?」
C:「お月見かなー。夜がだんだん長くなってきますねー。
夏の終わりってムショーに淋しいんやけど、
秋が感じられる頃になると元気が出てくんねん。」
B:「うーん……。『月見』をしながら秋の夜長をしみじみ感じるのと、
『元気が出てくる』ちゅうのは矛盾してないかしら?
月見にどんなイメージ持ってんの?」
C:「月見はちゃんとしたことないんだけどさ、ここ(大学)、見晴らし良いでしょ。
茶部の帰りに友達と『キレイだねー。』って言いながら帰ってんだけど、
そういうのに気付くことっていうか、そういう時間がわたしは好きなのですねー。
いつも、せかせかしてるからねー。」
B:「じゃあ、『忙しい日常の中でふっと月のキレイさに気付かせてくれる秋っていいねー。』 って感じで行こうか。」
C:「(゜ー゜)(。_。)(゜-゜)(。_。)ウンウン。いいっすね。
そしたら『秋月が(で) ○○○○○○○ 帰り道』なんてどう?
少し月並みかなー……『月』だけに。ぷっ!つまんね。」
B:「うはは。( ̄∇ ̄;)じゃあ、中7文字を考えよっか。
月を見るってことはさ、何気に空を見上げる訳やん?
『秋月に 呼ばれて○○ 帰り道』とか、どう?」
C:「『秋月に 呼ばれてにこにこ 帰り道』。」
B:「『にこにこ』て……。子どもっぽいからー。」
C:「『秋月に 微笑み返す 帰り道』でいいかね?」
B:「いいねぇ。( ̄ー ̄)心が和む感じが秋の夜に合ってると思う。」
C:「秋といえば?」
B:「キンモクセイ。キンモクセイの匂い(香りか……。)がしてくると、
『あ〜、もうすぐ誕生日やな〜。( ̄ー ̄)』って思うんよ。」
C:「キンモクセイかー。確かにいい香りですなー。
どんな状況で香ってくるんでしょう?」
B:「夕方、帰宅途中に近所を歩いててほわ〜んと。
木の下を歩くから香りが降ってくる感じかな。」
C:「『降ってくる』っていいねー。それ使えそう。
キンモクセイて書かんと表せへんかな。
それから、前に置く?後ろにします?」
B:「そうやな、調べてみよ。『別名○○ともいう。』とかってあればいいなぁ。
置くのは下五かな。
あとさ、自分の誕生日が近いから香りを嗅いで嬉しくなるってのも
詠み込んでみたいんやけど。」
C:「うん、いろいろ考えられるね。
香りが誕生日を運んでくるとか、誕生日が近いからキンモクセイが好きなのよ、
っていう……。どっちに気持ちを置くかだねー。
キンモクセイを目立たせるか、誕生日を前に出すか。」
B:「どっちも出したいな。
因みにキンモクセイの別名は無かったから、せめて漢字で書くわ。」
C:「そしたら○○○○○ ○○○○○○○ キンモクセイにするん?」
B:「うん、『○○○○○ その香降らせて 金木犀』。
上五がなー。どうすっかなー。何かない?」
C:「『生まれくる』とか?あまりにも直接的かしら。
『I was born.』とか。……ごめん、ふざけた。」
B:「かっこいい!(>▽<)その響きって、なんか生命誕生のパワーがあるっ!
今年や来年の誕生日だけじゃなく、一気に20年前まで戻れるし。」
C:「えっ!?Σ( ̄□ ̄;) そのまま入れるん?」
B:「うん。俵 真智を超えた新鮮さがそこにはっ!……無い?」
C:「あはは。じゃあ、はい、どうぞ。」
B:「ρ(^◇^)ノ.はーいっ!『I was born その香降らせて金木犀』」
M:秋といえば?
A:食欲の秋!!松茸とかどう?
M:松茸!!いいねぇ。「松茸や」?「松茸よ」?
A:おじんくさい。
M:おじんくさいときたか。「松茸」はどの部分にいれる?
A:5のとこに入れると「松茸や」とかしかできんから7のとこかなぁ。「松茸探す」とか。
M:松茸探したことある?「松茸ご飯」もいけそうやな。どこで松茸をさがしてる?
A:食事の中から探すってどう?例えば吸い物とか。
M:いいねぇ。面白そう。食事の中で探すなら吸い物とか松茸ご飯か。においはするんやけど……て感じで。においをあらわしたらどうかな?
A:においか。じゃあ、お吸い物 松茸探す 鼻の先 てどう?松茸ご飯じゃ字余りやし。茶碗蒸はどうかな?
M:そうやな。吸い物より茶碗蒸の方が隠れてる感じするよな。じゃ、今のやつの吸い物を茶碗蒸にかえればいいんちゃう?
A:茶碗蒸 松茸探す 鼻の先
M:いいじゃん。
a 秋といえば?
b う〜ん、赤とんぼなんてどうかな?
a いいねぇ。
じゃぁ、赤とんぼはどこにいる?
b やっぱ野原やね。広い野原のあちこちに赤とんぼがとんでるの。
あの、とんぼ特有の空中でとまってるようなとび方をあらわしたいな。
a ……
b 赤とんぼ 浮いては沈み……
って言うのはどう?
a うん、いい感じ
b 秋に感じる寂しさみたいなんをあらわしたいから、とんぼの不安定なとび方と重ねあわせて
赤とんぼ 浮いては沈む たよりなさ
どう?
a いいんちゃう。
b よし、できた。
k:今の季節ってなにをおもう?
s:やっぱり寒いから雪とかしもやけとかかな?
k:そうやんなあ。俳句やから短い雪の方がいいかな?
s:うーん。どうしよう。……………………
k:やっぱり冬嫌いやからあかんな!おもいつかへんわ!大好きな夏にしよう!
s:夏かー!夏といったらひまわりやろうな!
k:ひまわりがいっぱい咲いているところがいいやんか!
s:麦藁帽子もいれたいな!
k:ひまわりの畑に泳ぐ麦藁帽、どう?
s:いい感じやな!でももう少しひまわり畑を強調したいな!ひまわりの海みたいなかんじ!
k:じゃあ、大海原は?
s:いいかも!
k:ひまわりの大海原に麦藁帽、これでいいな!
俳句 「さらさらら 風に吹かるる すすきの穂」
問答
友:まずは、季節は何にする?
自:秋にする。
友:じゃあ題材は?
自:ススキで作りたいな。
友:ススキのどんな感じを詠むのか説明してみてよ。
自:え〜と、ススキが風に吹かれていて、穂がゆれていて、そのゆれている感じをなんか詠みたいな、みたいな……。
友:じゃあ、「そのゆれている感じ」ってのを表す句を考えてみようよ。たとえば、「ゆらゆらと」とか。
自:う〜ん、なんていうか、やっぱり、ゆれている感じというよりは、なんかススキの穂が風にたなびくというかなんというか……
友:とにかく、「ゆれている」とはちがうと。なんか穂がさらさらとかぜに吹かれてるみたいな……
自:それ!その「さらさらと」っていう感じ!じゃあ、それをそのまま入れて、「ススキの穂 風に吹かれて さらさらと」はどう?
友:なんかもう一ひねりほしいなあ。
自:じゃあ「さらさらら 風に吹かるる すすきの穂」は?
友:さっきよりもずっといいと思うよ。
自:じゃあそういうことで。ありがとうございました。
(か)秋といえば?
(ま)くり、紅葉、運動会かな。
(か)どれにする?
(ま)運動会かな。
(か)運動会といえば?
(ま)玉入れが好きだったなー。
(か)思い浮かぶことは?
(ま)赤と白の玉がいっぱい飛んでるところ。
(か)その場面を表してみると?
(ま)「赤白の」……「紅白の」の方がいいな。で、「飛び交う」、「空に飛び交う」かな。
(か)玉入れって分かる?
(ま)「玉が飛び交う」にする。で、「青い空」。「紅白の玉が飛び交う青い空」でどう?
(か)いいと思うよー。
(は)「秋」といえば何?
(こ)さんま!一人暮らしで、あんまり食べてないわー。食べたいな。
(は)そっか……そしたら、さんまってどういうイメージ?
(こ)家族みんなで食べるのがいいなって感じかな。
(は)そうやなー。一人暮らしはそういうとこがつらいね。
(こ)じゃあ、こんなんでどうやろ?「OOOOO 家族で味わう さんまかな」
(は)うんうん。OOOOOのとこが問題やね。一人暮らしのさみしさを
表してみたら?
(こ)なるほど!えーっと、「なつかしい」とかでいいかな?
(は)ばっちり!
(こ)なつかしい 家族で味わう さんまかな
(ゆ)秋といえばなにかな?
(は)松茸。
(ゆ)いいねぇ。高級感あるし。
(は)でも、庶民的ではないなぁ。
(ゆ)そんなん、いいねんって。庶民的に俳句を考えてみたら?
(は)なるほど、、、。では、ここで一句、「松茸の香りにつられ値札見る」どう?
(ゆ)いいやん。それって体験談?
@:テーマは?
*:秋
@:秋といえば?
*:カキ
@:では、情景を文のかたちで
*:隣の家のカキが太陽のもとで甘そうに熟してるところ
@:じゃ、俳句に
*:隣家のカキ 秋の太陽 降り注ぐ
@:俳句の中に「秋」とか直接季節をあらわす語句は入れないほうがいいんちゃう?
@:隣家のカキ オレンジの光 うろこ曇
おいしそうやなってカキをみあげたら、空には夕暮れの空にうろこ曇が浮 かんでたという情景
*:めっちゃ秋って感じ!
あ:「秋だなあ」と思うものは何?
い:柿。
あ:だったらどこに置く?
い:5のところ
あ:いや、575のどこじゃなくて、場所をどこにするか?
い:キッチン
あ:作りにくくない?
い:じゃあ、空
あ:いいね。それを文の形に変えてみて。だらだらと長く。
い:柿が3つ熟したのが木になっていてその後ろに青空、晴天が広がっている。
あ:じゃあ、作ってみよう。
い:青空にオレンジ色の柿3つ
あ:いいけど、色が2つはいってるなあ。
い:青とオレンジ?
あ:そう。
い:じゃあ「ほっぺが落ちる」にしよう。おいしそうだから。
あ:熟して柿もおちそうだから。「ほっぺも落ちる」は?
い:うん。青空にほっぺも落ちる柿3つ。
あ:よくできました。
あ:秋といえば?
み:紅葉(こうよう)がいい!
あ:でも紅葉って4文字やから使いにくくない?
み:んじゃ、「紅葉」って言葉はあらわに出さんように考えるわ。
あ:どうしよっかー。うーん……
み:あ、私この前の休みに衣替えしてん。たんすの中が激しい色の夏服から秋っぽい地味系の色になっったで。いっそ、葉も緑から赤に衣替えしたってことにしよっかな。
あ:紅葉=衣替えかー。めずらしい発想やな。おもしろいかも。いきなり「紅葉」ってもってきたほうがインパクトつよいかも!でも「衣替え」から始めるんなら紅葉やなーってわかるとうに後を続けやんとあかんかー。
み:色彩感でるように「赤や黄色の」ってのはどうかしら(笑)
あ:ほうほう。さいごはどうする?
み:んじゃ……できたっっ!「衣替え 赤や黄色の 山の樹々」で!
あ:衣替えってところであれっっ!って思うけどいいたいことはよくわかる(笑)俳句らしくていいんでない?いいかんじ!
み:どうもありがとでした(^^)
あ>俳句作る宿題がでてんねん。手伝ってくれる?
い>いいけど、それいつの宿題よ?
あ>えーっと。それはおいといて。秋に出たとだけ言っておく。
い>季語的にはもう冬通り越して春ちゃうの?
あ>まあ、それもいいんじゃないですか?
い>春なぁ。卒業とか新学期とか進学とか?
あ>教育大生らしいねえ。どんな言葉がある?
い>サクラサクとかかな?今でもそんな電報あるんかな。
あ>うーん。でもサクラサクっていいことばっかりかな?
い>どういうこと?
あ>例えばさぁ、大学に行ったら遠距離になるカップルとかもおるんやろなぁ。
い>まあそうやろうね。そういう意味では楽しいのか悲しいのかわからんね。
あ>「彼女との 別れが悲し サクラサク」 っていうのはどう?
い>あんまり感情って俳句にかかんやろ。
書くとして「彼女との 別れを教え サクラサク」じゃないの?
あ>それってさみしさしか伝わってけえへんやん。喜びと同時じゃないと。
い>じゃあ、「彼女との 別離(わかれ)も伝え サクラサク」でどう?
あ>オッケー。それでいこ。できたできた。
い>半分以上俺が考えた気がするが……まぁええわ。
い:「秋」と言えば?
か:「秋」と言えば、う〜ん、「スポーツの秋」!
い:「秋」って入れんほうがいいんとちゃう?「秋」って入れずに秋って分かるように。
か:なるほど…。
い:でも「スポーツ」だけじゃ秋ってわからんのとちゃう?
か:そうやなぁ。んじゃ、別のにしよう。ん〜と、「もみじ」「栗」「松茸」「秋刀魚」…。
何か食べ物ばっかりになってきたぞ。まぁ、食欲の秋やからいっか。
い:ありあり。こんなかからしぼるとしたら?
か:「もみじ」!大教(おやま)と「もみじ」をかけるのなんてどう?
い:でも大教に「もみじ」ってあるん?
か:それやったら「もみじ」じゃなくて「紅葉」にしよう!
「大教がだんだん紅(あか)くなっていく」
い:まんまやん!
か:それやったら「大教山 紅(あか)くなったら 白くなる」はどう?秋から冬への移りを読んでみてんけど……。
い:あぁ〜。なるぅ〜。
か:でも、もっとおもろくしたいなぁ。
い:「紅くなったら白くなる」を短縮して色以外のをいれてみたら?
か:どう短縮したらいいん?
い:意味がわかったらいいんやろ?それやったら……。「紅なり白なり」は?
か:8文字あんで。
い:字余り、字余り。
か:ん〜。じゃ、その後はなにいれたらいいかな?
い:「紅なり白なり 黒なんちゃって」
か:なんじゃそれ〜!!
い:ん〜。「黄色なり」は?
か:それやったら白やめたほうがよくない?全部、紅葉でまとめて。
い:「紅なり黄なり 秋になり」は?
か:それやったらストレートすぎへん?「紅なり黄なり 猫寒がり」なんてどう?
い:いいやん!
か:それでは
「大教山 紅(あか)なり黄なり 猫寒がり」
字余りばっかや……。
い:よいよい。
う:では、今度は「紅葉」。もみじでも、こうようでもいいけど。
な:じゃー「こうよう」で。また真ん中に入れよか。どんなイメージ?
う:山やんなー。赤や黄に色づく山の森。「色づく紅葉」じゃ変やし。「光る紅葉」!雨上がりのイメージかな。
な:雨上がりか…。露を何か比喩で使いたいなぁ。何かいいのないかな?
う:つゆか。水晶とか。丸くて透明なもの…、ガラス、鏡、とか。
な:水晶が一番らしいかな…。涙とかも良いかも。どう?
う:「葉の涙」って。うん、いいかんじ。でも「葉の」じゃ葉が重なるしなー。逆に「紅葉」を「紅(くれない)」ってして。〇〇〇〇〇 光る紅 葉の涙 ってどうかなあ?
な:おっ!めっちゃきれいやん。でもさ、秋の季語が隠語でもいいんかな?あかんかったら上5に季語をもってこな……。どうやったっけ?
う:べつにいいんちゃう?そんな厳格に作れって言われてないし。上5は時間的なものやから…昼ぐらい?雨上がりやから虹を使う手もあるし…。
な:そうやな…雨上がりを強調するなら虹もいいなぁ。ほんなら、虹に反射してる露ってことで、「虹色に」は?
う:うん。それでいこう。「虹色に 光る紅 葉に涙」できあがり!
え:秋といえば何を思い浮かべる?」
さ:食欲の秋でしょ。
え:君らしいよ。けどそれで、なんて言葉を俳句の題材にするつもりなの?
さ:じゃあ、君の好きな食べ物は何?
え:秋の味覚と言えば”サツマイモ”でしょ。
なかでも、スイートポテトは最高!!
さ:そうだね。スイートポテトといえば僕は、おばあちゃんを思い出すなあ。
え:そうか、いいおばあちゃんだね。
じゃあ、ここでおばあちゃんを思い出しつつ一句詠んでもらおうかな。
さ:「おばあちゃん 昔懐かし スイートポテト」
え:洒落たおばあちゃんだね。今度、遊びに行くから作ってもらって待っててね。
おじいちゃんと孫が秋について俳句を作っています。
お:秋といえば何じゃ?
孫:う〜ん。もみじかな。
お:お、いいのう。「もみじかな」ということばはそのまま使えるな。では、もみじといえば?
孫:やっぱ紅色でしょう。
お:なかなかいいセンスじゃ。「紅の」か「紅に」「紅よ」のどれかではじめよう。
孫:「紅よ」は何か変な響きだよ。「紅の」ではじめたいな。
お:なら、「紅の 降りそそぐ葉は もみじかな」というのはどうじゃ?
孫:どういう意味?
お:紅色の散っていく枯れ葉を見てみたらもみじだったということじゃ。
孫:えー。そのままじゃん。風流がないよ。なんかださい。見たものを違う言葉で表現したいな
お:そうか。でも、もみじといえば枯れ葉だし、落ち葉だし、散るものじゃろう。
孫:そうだけど、もみじが散ったときに道いっぱいが紅色になるでしょう。
お:それなら、「紅に染める」というのは?
孫:それいいな。でも道を染めるっていうのはそのままだし。
お:なら「秋を染める」っていうのは?
孫:ありふれてる表現じゃん。
お:う〜ん。
孫:そうだ!街灯にしよう。「紅に 街灯染める もみじかな」
お:なかなかやるのう。さすがわしのDNAを受け継いだ孫じゃ。ゆかい、ゆかい。かっかっか
おれ 今から俳句問答をやってみよう。
人 おっ、いいねえ。
おれ やっぱり最近寒いから、冬の俳句がいいね。
人 ほほう、今ごろ提出する者ならではのテーマだね!
おれ やっぱり冬は寒いから。その寒さを「寒い」という言葉を使わず表現したい。
人 そんなことできるのかい?
おれ おれはやっぱり寒いとつい早足になっちゃうね。早くあったかいところへ行きたいから。
人 早足ねえ。そういえば人もなんだかせかせか歩いているような気がするよ。
おれ だろ?その様子を表現した、
「冬の街 あくせく進む 僕の足」なんてどう?
人 うーん。なんだかあまり寒い感じがしないな。汗かきそう。もっと無機質な感じを出した いね。
おれ やっぱりね。僕もそう思ってたんだ。何がいいかな。
人 ……。機械かな。時計とか。あの針の動く様子と足の動きをなぞらえて……。
おれ いや、もう言わなくてもわかってる。
「冬の街 チクタクすすむ 針と足」どう?
人 わけわかんねえよ。
おれ ムムム。じゃあどうすればいいのさ。
人 「木枯らしに 押されて進む 足時計」
これなら寒さのせいで足を速めている様子が分かる。
おれ 足時計って・…。強引だなあ。
か:「秋」といえば?
い:食べ物!
か:じゃ、「秋の食べ物」といえば?
い:芋、梨、柿、秋刀魚、栗、松茸……みかん??
か:みかんは冬やろ。
い:あっ、そっかぁ。
か:それじゃ、この中で何にする?
い:果物にする〜。
か:果物やったら何にする?いろんなのんいれる?
い:そうやな〜。言葉に出すかは分からんけど……。
か:んじゃ、まず、適当につくってみよう!
い:あっ、「金木犀」にしようかな〜。
か:なんじゃそりゃ〜。今までのはなんやったんや〜。まぁ、いっか。それでは「金木犀」で。
い:「金木犀 匂いだしたら とまらない」
か:ん〜。確かに。でも、もうちょっとキレイな感じでいかん?最後に「金木犀」でもいいんちゃう?「黄色花 ちっちゃいちっちゃい 金木犀」なんてどう?
い:ん〜。まんまやなぁ。
か:「金木犀」で一番いいたいことは?
い:「いい匂い」と「色」???
「いい匂い トイレじゃないよ 金木犀」
か:確かに!でも……。
「いい匂い たどってみれば 金木犀」は?
い:桃源郷みたい!
か:でも、まんまやんな。
い:「〜 匂いたどれば 金木犀」は?
か:「匂いたどれば」をもっとかっこよくいきたいなぁ。
い:「風をたどれば」!!
か:いいやん。それじゃ。「〜」はどうする?秋らしい表現ってあるかなぁ。
い:「空高く」!!
か:よし、それでいこう!
い:それでは
「空高く 風をたどれば 金木犀」
か:OK!終了〜!
その1
(み)秋と言えば、何かなー。
(ゆ)紅葉かなー。
(み)紅葉は最後に持ってきたほうが良いね。紅葉のイメージは?
(ゆ)あざやかとか、遠足とか、紅葉狩りとか……
(み)OOOOO OOOOOOO 紅葉狩り で作ってみようか。
(ゆ)うん。冬になりかけた気候も出したいな。
(み)寒さっていうことだよね。単に寒さってことだけじゃ面白くないよね。
(ゆ)じゃ、肌寒さっていうことで。
(み)五 七 五の七にくるのは?
(ゆ)そうしたら、風に吹かれてでいいかな?
(み)肌寒さ 風に吹かれて 紅葉狩り
その1
ふ:秋と言えば何かね?
は:くりごはん
ふ:やっぱ、せやんな。朝御飯栗ご飯やった。めちゃうまかった。
じゃ、栗ご飯で。くりごはんではじめの5文字。
は:あとの5文字でもいいんとちゃう?くりごはんつくった失敗談にしようかなぁ。
ふ:それや!!みずっぽかてんな。そして2回目はもちみたいになってんな。
期待膨らむ栗ご飯、けど失敗みたいな。
は:いいねぇ。なんか、作る前の期待と失敗したあとの気持ち入れるってこと
できんかなぁ。
ふ:せやなー。それと秋っぽさださな。栗ご飯、炊飯器の蒸気と秋の風をかけまして。
は:なるほどー。じゃあ、失敗はおいといて かえりみち そよそよ薫る くりごはん
とか、どう?
ふ:せやなぁ。それでええやん。うんよろしー。
その2
は:もう夏も終わり秋やなぁ。秋といえばなんだろなぁ。
ふ:なしですな。りんごより、なしのほうがすき。別に柿でもいいわ。
なんしか、たべものがよい。
は:なしでも柿でもあのしゃきしゃきかんをでしてみるのは?
きった直後のにおいとか。
ふ:食べたときのあの汁っぽいリアリティーをだしたいわ。
は:うーん。唾液あふれる、とか。なんか擬音語じゅる、とか
いれてみるのは?
ふ:むきたての、みずっぽさ、しゃきしゃき、じゅる、あきのにおい
さわやか、ふーむ。
は:むきたての……なしですね、とかは。んー。でもひねりないなぁ。
ふ:むきたての なしのかみあと 秋の青 ふつうすぎ?
は:きれいだよ。いい。いい。それにけってーい。
その一
や:秋といえば…?
も:う〜ん…紅葉かなぁ?う〜ん…でもベタかなぁ…?じゃぁ、月見は?う〜んこれもいまいち。じゃぁきれいなとこで彼岸花は?
や:彼岸花ってお墓に備えるやつちゃうん?きれいちゃうし、毒々しいで。
も:くそぅ…。んじゃバッタで。
や:バッタか、秋やね。で、どういうのにするん、秋っぽく、やで?
も:これは晩秋のイメージやねん。「秋深く バッタの色も 落ち葉色」どう?
や:…まぁ、いちおう秋になってていいんちゃう?
その二
も:んじゃ自分も一句作ってみーや。あたしのは可愛くないから可愛らしいの。
や:おっしゃまかせろ。かわいくなぁ…。すすき、とか。かわいないわ。でもきれいめ?
も:かわいないやん。丸いもんとかそんなかんじのかわいいもんにしてや。
や:そんなんモロだんごやん。……ほおずきとかどう?
も:それかわいいやん!よいアイデアじゃ!では、どうぞ、一句。
や:う〜ん…ほおずきのつるつる感をだしたいねんけど、うまく表せん…
も:う〜ん…つるつるってことは光が反射とかしてる感じやろ?あと、関係ないけどほおずきってちっさいころの図工の本の「人形」とかの頁にあったよな〜
や:あ〜そーいえばあったなぁ…それも使えるかも。ではつるつる感だしつつ人形の顔を使って一句。「ほおずきの つるんと光る 幼児の顔」なんか収まり悪いわ〜
も:せやなー字余りやし。幼児の顔もいいけど、なんか他にも写らん?自分の顔とか空とか…
や:あたしの顔写ってもまたいたいやん。ちょっとベタやけど、秋の空とか?夕焼けっぽく赤い空とか?じゃぁ「ほおずきと 同じ色した 茜空」とか?
も:おぉ!俳句っぽい
て:「クリスマス」といえば?
み:プレゼント。
て:それは催促か!?なにがいいねんっ!?じゃあなくて。ほんなら「プレゼント」で始めるか。プレゼントで、楽しそう・もらう・あげる・などが表せるから、あとは季節・時間・場所を表わす言葉やな。
み:クリスマスやからもちろん「冬」!冬を表す言葉といえば、やっぱり単純やけど「雪」あとは、場所ってことで、「ツリー」とか?
て:どっちか一つにしな。
み:じゃあツリーにする!
て:「プレゼント ツリーの前で …………」って感じか?あとは最後の5文字どうする?動作をあらわす言葉いれたらいい感じになりそうやで。
み:うーん……そうや!「お待ちかね」っていうのは?待っているのはプレゼントじゃなくて……
て:「おまえやろ!?」(笑)
み:そういうことやね。(笑)できたっ!「プレゼント ツリーの前で お待ちかね」じゃあ今年もこんな感じでよろしくお願いします。
て:おまえ欲求のままに作ったやろー!!
な:秋といったら、紅葉、栗、秋刀魚、茄子、梨…………いっぱいあるけど何がいい?
う:紅葉もいいけど……やっぱり茄子?
な:茄子か……。どういう茄子?料理されてんの?生?まだ植わってんの?
う:焼き茄子かなぁ……お醤油かかってて、生姜が乗ってるやつ。夕食の食卓の上に並んでて……。
な:焼き茄子……ちょっと長いな。中7のとこにおこか。
○○○○○ 焼き茄子○○○ ○○○○○
○○○○○ ○○○焼き茄子 ○○○○○
○○○○○ ○○焼き茄子○ ○○○○○
どれがいい?
う:真ん中のやつかな……。香る、か冷めた焼き茄子、後は焼く時で煙る焼き茄子。
な:香る!香っとこう!よだれが出てくるような焼き茄子やろ!!
冷えたは、家族が揃ってご飯食べてへんみたいやし、煙るは料理中やからイメージが合わんのよ、私の。
う:じゃぁ、香る焼き茄子、あったかいやつね。前の五文字は……やっぱ夜やし月夜とか闇夜、あと宵月夜もいいかなぁ……
な:私のイメージとしては、8歳くらいの男の子が、めっちゃおいしそうな焼き茄子が食卓に出てきてめちゃ食べたいねんけど、家族が全員揃ってないから待たされてる、そんなんやねん。だから、上5は月夜で、下5が誘ってる、がええねんけど。
う:後は上5か……○○月夜、○月夜○、月夜○○、夕月夜とか月夜の卓とか。
な:夕月夜 香る焼き茄子 誘ってる
or
星月夜 香る焼き茄子 誘ってる
かな……。空月夜ってあったっけ?
う:空月夜……聞いたことないなぁ……。待たされて夜遅い感じになるのは星月夜の方だけど。「8歳の男の子」が……かわいそうかも。
な:確かに……星出るまで待たされることになるもんな。じゃぁ
夕月夜 香る焼き茄子 誘ってる で!
……よだれ出るかな?
み:秋といえば?
あ:ん〜…とんぼかなあ。
み:どんなとんぼ?種類は?
あ:やっぱり(?)赤とんぼでしょう。
み:うん、いいねえ。じゃあ時間とか考えてみて。
あ:時間?夕方とか?
み:そうそう。でも、「夕方」っていう言葉じゃ何か物足らないなあ。
あ:あ、じゃあ「夕焼け」にしよう。「夕焼け空」とかどう?
み:それいいかも!きれいきれい!!
あ:学校帰りとか、よく夕焼けが見れるよ。
み:「帰り道」やな!もう俳句できそう。あとは、どの言葉をどこにもってくるかやね。
あ:……よし!できた!!
み:じゃあ聞かせて!
あ:『帰り道 夕焼け空と 赤とんぼ』 どうだ!!
み:よくできました〜(^^)
も:「秋」といえば、何やろか?
い:やっぱり、食べ物やろ。
も:食べ物か……。何がいいやろ?
い:う〜ん、栗とちゃうかな〜。
も:それ、え〜なぁ。
い:栗をどこにもってくるかやな。
も:栗御飯で最後の部分にもってくるのがいいんとちゃう?
い:よし、それでいこう。そしたら栗御飯をどこで食べたか場所を特定する言葉が欲しいなぁ。
も:やっぱり山で紅葉を見ながらやろ。
い:そしたら最初の句は山の中でいいんとちゃう?
も:なんか単純やなぁ。
い:そしたら赤色にで後に染まりゆく山でいいんとちゃう?
も:それいいなぁ。採用決定。そしたら「赤色に染まりゆく山栗御飯」ってことになるなぁ。
い:なんか変やなぁ。最後の栗御飯を変えへん?
も:栗コロコロなんかおもしろくない?
い:それ、いい。「赤色に染まりゆく山栗コロコロ」で完成やな。
も:お題は「セーター」ということで。
あ:「セーター」……冬だね。
も:セーターという言葉を入れるよね。どこに入れたい?
あ:最初か、最後かな……
も:どっちにすんのよ。まぁいいや。それで5文字の中にどういう風に入れるのさ。
あ:「セーターと」は?
も:うんうん。それであいだにくる言葉なり情景なりは?
あ:冬休みかな……・
も:さよか。セーターと冬休みはどういう関係でつなげるの?
あ:思い出です。 例えば、こんなんどう?
「セーターと 過ごした思い出 冬休み」
も:いいんじゃないすかね。どんな思い出なんでしょう……個人的に後で聞いてみましょう か?
あ:ははは。 想像して下さい。
や:もうすぐ冬だねえ。
ま:うん。最近ほんとに寒くなってきたね。
よ:そうそう。シャツ一枚だと風邪ひくよ!早く買い物行きたいよ!
ま:そうね。今は天王寺がいけてるんちゃう!!
や:天王寺って、動物園もあるし、美術館もあるし、通天閣だってあるし、行くとこ盛りだくさんや。
よ:今度案内してよ!
ま:わかった!
や:天王寺の歩道橋のところにさあ、でっかいクリスマスツリーでるの知ってる?
よ:えー!そうなの?
ま:今年は去年よりもさらにカップルであふれるやろーな!
や:うんうん!あっそうや!クリスマスで今回出てる俳句の課題やろーや!
よ:いいねえ。クリスマスっていうと、カップルかなあ。
ま:ルミナリエとかはほんま多いなあ。人が多すぎて、見に行くのしんどいわ。
や:人ゴミにいるカップルを題材にしよう!
よ:カップルって話がはずむものよねえ。
ま:そーでもないかもよ……
や:まあまあ。話してると、息が白くなる。
よ:人ごみでそっと手をつないで……
ま:んーー。クリスマスは行くとこ行くとこ人多いからなあ。
や:じゃあ、会話がはずんで、人ごみにいて、カップルかあー。「白いいき 人波にまぎれ 手をつなぐ」ってのはどう?
まよ:いいんちゃう!!
や:大教って寒いね。
よ:エスカレーターの上と下では気温が違うよね。
ま:そうそう。気温差が激しいだよね。
や:そういう時って服着るの難しいよね。
よ:そうだね。下界では、一枚着てるだけでいいのに、山の上だと二枚着なきゃいけないときがあるもんな。
ま:でもさあ、寒い日は厚着するよね。
や:うん。
よ:その時さあ、遅刻しそうになってエスカレーターを走って上がったあと、暑いよねえ!!
ま:そうだね。冬で寒いのに、暑いって変だよねえ。
や:宿題の俳句はそのネタで行こう!
よ:「寒い寒い 厚着で走って汗をかく」ってのはどうだい?
ま:いいんじゃないですか。
よ:このごろさむいなー
ま:もうすぐ冬やもん
や:「冬」っていったら何が思い付く?
ま:うーん 冬って行ったら雪かな?
よ:雪かー
ま:雪って言うとなんか、銀世界って感じがする。足跡とか何もついてなくて、そんなところにキタキツネとかいそう
や:それなら俳句の始まりは「キタキツネ」にしよう
よ:最後のところは「銀世界」でいいんっじゃない ?
や:じゃあ、あとは、7のところを考えんとな
よ:キタキツネが銀世界にいるとすると、
ま:なんか、寂しい感じがする
や:なんで?
ま:だって足跡とか何も無い一面の銀世界なんだからキタキツネ以外はそこにはだれもいないってことでしょ?
や:たしかにそういうことになるよな。山から下りてきたキタキツネが一面に広がる銀世界を目の当たりにする。そこでキタキツネは何を思う?
よ:きれいかな?
ま:でもそれと同時に誰もいないから孤独を感じるんじゃない?
や:キタキツネは孤独を生きていかないといけないんだな
ま:孤独を生きるだとありきたりじゃない?
よ:孤独を感じつつも銀世界に驚いてきれいって思ってるから2つを織り交ぜたほうがいいんじゃない?
や:孤独で奇麗は変やな
ま:奇麗はどう表現したらいいんかな?
や:銀世界のどこが奇麗かを考えればいいんじゃない?
ま:きらきら光ることやと思う。月とかの光に反射してさー「孤独に光る」っていうのはどう?
よ:「キタキツネ 孤独に光る 銀世界」かー。それでいいんじゃない?
や:うん。いいと思う。
ま:じゃ、決まり。
れ>俳句を作るとなると、まずは季語からやんなぁ。
み>そうやなぁ、秋といえばなに?
れ>うちやったら、赤とんぼかなぁ。
み>じゃあそれで作っていこうか。
れ>赤とんぼはうまいこと5文字になってるから、
初めか、終わりに持ってきたいけど……。
中に入れるってゆー手もあるけどな。
み>じゃあ、赤とんぼでイメージすることは?
れ>夕焼け、田んぼ、稲穂、、、とかかな?
み>そんなんを組み合わせていったら、できるんちゃう?
れ>日が暮れて 一緒に帰ろう 赤とんぼ
こんなんどーよ??
み>いんちゃう?
赤のイメージも伝わってくるし。
れ>じゃあこれで!!
わ:秋と聞いて何を思う?
け:きんいろ。
わ:どんなところに金色が見える?
け:いちょうの葉。
わ:どこのいちょう?
け:家の近所。並木道みたいになっとる。
わ:その風景を文章で書くとどんな感じ?
け:道の両側にずぅっと並んでて、きらきら光ってて、道にもまばらに落ちた葉が光ってて、
夕陽にあたると宝石みたいにきれい。
わ:夕陽できらきらないちょうが、金色なんや。
「きんいろの*******いちょう道」で、何か入るかも。
け:「きんいろの宝石(ほうせき)きらきらいちょう道」どうかね?
わ:きんいろは夕陽、宝石は落ちている葉っぱ、ていうことで、
「きんいろの宝石(いし)にきらきらいちょう道」どう?
け:それなら、
「きんいろが宝石(いし)にきらきらいちょう道」
わ:それでいいよ。秋の夕方って感じ。
け:じゃあ、きまり!
わ:いいけど、
テーマは「月」
あ:では「月」といえば?
も:月見だな、やっぱし。
あ:……だよね。でも(も)のお月見のイメージってどんなん?
も:実家の月見だね。うちでは必ず月見をするんだよ。みんなイベント好きだから。
あ:へぇ、いいねぇ。(も)の家の月見ってどんなん?
も:う〜んと、皆で一緒にご飯食べて、後は各自が好きなようにテレビを見るなり月を見るなりするのさ。
私は縁側で電気を消して見るのが好き。庭の松に月がかかってるのがキレーだよー
おぼろ月ならもっといいね。
あ:へぇ〜趣のある風景だね。涼しそうな感じも、薄暗い中のぼや〜としたあの暖かい月光も目に浮かぶね。……それを背景にする?
も:背景っちゅーかメインだね。
あ:うん。メインだね。じゃぁ、月のほかに出てくるものと「月」をどう言い表わすか考えましょーか。何かある?
も:どう言い表わすって……単純におぼろ月じゃだめ?
あ:おぼろ月……OKさね。ちょーど5文字だし……。じゃぁおぼろ月をどう見る?
も:そうだな、思い浮かぶ風景としては月光浴をしている自分、とか。または画面から自分を抜いて月光がやんわりと降り注ぐ時の止まった光景、とか。
あ:……・なんとなく想像できるけど17コの文字に表すとなると大変そうだな……。
でも後者は何だか温かい光の道って感じでいいねぇ。
「おぼろ月」を始めの5文字に置く?後の5文字に置いて考えていく?
も:後ろかな。さっき考えたんだけどこんなんどう?
松の陰 時をとどめる 朧月
あ:すばらしい!!!(も)……すごい!!これにしよー。時間と季節感と涼しさと明陰も出てるよー。
も:あんたヨイショの達人かいな……。誉めすぎやっちゅーの。
ちょっと迷ったんだけど、松の陰をすすき野とかにかえた方がいいかなー?分かり難いような気がするんだけど。
あ:う〜ん。(も)の実家の月見をメインにするなら「松の陰」でいいと思ったんだけど、一般的な月見をメインにするなら「すすき野」でもいいねぇ。
でも私は「松の陰」の方が好きかなー。「時をとどめる」をより強調していて、透明感がある気がする……。
「松の陰」じゃだめ?
も:別にいーよ。んじゃこれにしよっか。
甲:「冬やなぁ」と思うものってなに?
乙:「雪」かな。
甲:じゃあ「雪」で始めてみようや。一番頭に置いてみる?
乙:うーん難しいな。「雪降りて」っていうのはどう?
甲:あ、それいいなー。「雪降りて」から始めよう。
「雪降りて」ってどんな状況?
乙:一人で家路に着いてたらいつの間にか雪が降ってきた感じ。
甲:それってけっこう寂しいイメージがあんねんけど、どうなん?
乙:うん、寂しい感じやな。なんか、一人ぼっちになったみたい。
甲:じゃあその気持ちを「雪降りて」の後につなげてみたら?どんな気持ち?
乙:うーん、人恋しいかんじかな?
甲:「雪降りて人恋しい」ってなんかしっくりこーへんねんけど。
雪って降り積もるやん。それとかけて「恋しさつのる」ていうのはどう?
乙:それいいかも!
甲:下五はどうする?
乙:さっきさぁ。家路に着くって言ったやん?そやから「帰り道」はどうやろ?
甲:「雪降りて恋しさつのる帰り道」か。なんかありきたりやな。
「帰り道」やったらそのままやから、なんか他の表現ない?
乙:雪降ってる道歩いたら、てんてんと足跡つくやん。それで表現できんかな?
甲:でも「足あと」やったら四文字やな。五文字にしたいなー。
乙:じゃあ「靴のあと」は?
甲:それいいなー。
「雪降りて恋しさつのる靴のあと」か。
なかなかええやん!
乙:うん、けっこういい感じちゃう?
甲:今みんな携帯持ってるよなー。携帯を題にして俳句作ろうや。
携帯といえば何思い出す?
乙:私は携帯で告白したことやわ。
甲:えっ!!電話で告白したん?で、その時どんな気持ちやった?
乙:心では告白しようって決めてんねんけど、本当に電話がつながってしまうのが怖くて、最後のボタンがなかなか押されへんかってん。そういう気持ちを俳句に込めたい。
甲:でも「最後のボタン」って長くない?あともう一押しっていうのが伝わるような表現ない?
乙:うーん、じゃあ「あとひとつ」っていうのはどう?
「もう少しやのに……」っていうもどかしさを感じひん?
甲:うん、いいねぇ。じゃ「あとひとつ」から始めよう。
乙:続きはそのまま「ボタン押せず」でよくない?
甲:そやな。問題は下五。
乙:その時なー、手が震えたんやんかー。そういうのを下五に持っていきたい。
甲:じゃあ携帯を握る手の状況を下五にしよう。
乙:「震える手」やったらどう?
甲:そのまますぎへん?最後の一つのボタンを押す勇気のない自分が悲しくてもどかしいっていう気持ちが「手」だけからも読み取れるようなんないかな?
乙:あ、「かじかむ手」ってどう?なんか悲しそうやろ。
今の季節にもぴったりやし、季語っぽくない?
甲:うん、それいいなー。
「あとひとつボタン押せずにかじかむ手」
なんかちょっと暗いけど私は好きよ。
乙:そうやろ?人恋しくなるこの季節に合った俳句できたんとちゃう?
私 もうすぐ冬がきてしまう……。
友 冬と言えば??
私 冬と言えば鍋やろう!!
友 じゃあ、鍋のイメージは??
私 絶対一人じゃない。最低二人はいて、できたら大人数でワイワイって感じ。
友 うんうん。他には??
私 温かくて、その鍋を囲んでる雰囲気も温かい。
友 うん、じゃあそんな感じを入れやなあかんなあ。
私 でもなんかポカポカとか、温かいとか入れるのはよくないよなあ。
友 そうやなあ。あまりにもそのまんまやもんなあ。
私 温かくて外が寒いと湯気で窓とか曇るから、「曇り窓」とかは??
友 おお!ええ感じええ感じ。
私 「鍋囲み 笑顔が映る 曇り窓」
友 完成☆
私:最近秋がなくて、いきなり冬になるよなー。
友:たしかに
私:でも、食べ物は、しっかり秋をむかえてるよなー。
友:たとえば?
私:サンマ!
友:おっさんやなー
私:うまいから、しゃーないやんけ!
友:わからんでもないけど
私:それにサンマには、やっぱりビールやね!
友:やっぱおっさんやん
私:(無視)
友:無視かい!
私:クラブ後のビールが一番うまいね!
友:いや、じゃなくてー
私:あっいいの思い浮かんだ!「クラブ後の サンマとビールで あの世行き」
友:いや、死んだらあかんやろ!
私:それほど美味いということで。
友:はぁー、お前アホやろ。もっと季節感だせよ!他にも紅葉とかあるやん
私:花よりだんご!色気より食い気!
私:秋といえば?
妹:「枯れ葉」。
私:あっ、それ使えそう。三音やし、「枯れ葉かな」として最後に持ってこよう。
妹:いいと思う。
私:それって、どこにある?土の上?
妹:う〜ん、池。水面に浮いてんの。
私:池?ああ、おばあちゃんちの池、思い出すね。池の側に紅葉の木があったし。鯉がいたやん。
妹:うん。その鯉が餌と間違えて、枯れ葉を食べようとしている。
私:それ、見たことあるねぇ〜。鯉が枯れ葉を食べようとすると、波ができるよね。
妹:そんな情景でいいんじゃないの?
私:さて、どうやってつなげよう……鯉が餌と間違えってのは、説明してるだけだし。おさまりきらない
妹:じゃあ、「鯉つつき」で五音になるよ。
私:おお!後は波ができるところだけ。「波紋ができて」でいいんちゃうん?
妹:そのままじゃん。「水の輪」にしたら?
私:「水の輪できて」でも普通やろ。もっと変わった表現にしたい。
妹:じゃあ、「水の輪さそう」は?なんか、俳句っぽくない?
私:「鯉つつき 水の輪さそう 枯れ葉かな」いいねぇ〜。これで提出しよ。悪いねぇ〜つきあってもらって。
自:「秋」でやりたいなぁ。
友:じゃあ、「秋」といったら?
自:虫が多い。
友:それやったら、鈴虫やコオロギとかにしたら。
自:いいね、鈴虫にしよう。最初は「鈴虫や」で決まり。鳴き声だけが聞こえてる情景を作りた
なあ、次は「姿は見えず」でどうやろ?
友:いいと思うよ。問題は最後やね。
自:「鳴いている」とかありきたりやもんなあ。意外なことばがこないと。
友:「風呂の中」とか、自分のいる場所をいってみたら。
自:いい、いい!風呂の中で鈴虫の声を聞いてるんやね。それにしよう。
鈴虫や 姿は見えず 風呂の中
自:秋だから「運動会」なんかどう?
友:うん、いいね。運動会といったら徒競走なんかいいよね、一等の旗持ってるとか。
自:うーん、グラウンドに引いてある白線なんかもいいなあ。
友:じゃあ「白線」にしたら、あとは?
自:運動会が終わって、片付けられてしーんとしてるところ出したいな。
友:最後までいる、とかいいんじゃない。
自:あっ、「最後の観客」はどうやろ?
友:おお、いいやん。
自:運動会 最後の観客 白線……・
友:白線を「白い線」に変えたら?
自:うん、それにしよう。
運動会 最後の観客 白い線
秋といえば?
涼しくなる……
涼しく?
気持ちいい風が吹いて……
うん、風。ほかには?
もみじかな。
もみじ。
もみじが、ほら、ひらひら〜て散ってる様子。早いかなあ?
いいんちゃう。
それでその間から光が射してて。
光にも色々あるね。
光、日、陽
日の光、重なってるか。
そうやね、一つだけで……
風に舞ふ もみじの間より 光さす どう?
いいやん。
決まり!!
友:どんなんつくりたいん?
私:寒い季節なんやけどあったかい気持ちのするやつ。
友:「やきいも」とかどう?
私:ええなあ。ほくほくして。食べたい。
友:「あつい」とかは直接的やからいれんほうがいいかな。「たべたい」とかも。
私:「食べたい」気持ちを表したい。たべたい、たべたい……。
友:落ち葉とかつかうといいんちゃう。
私:そうやな。やきいもに限定せんでも、食欲のあきってことで。
友:あんた食べることばっかりやなあ。落ち葉ってなんか悲しいイメージあるなあ。失恋とかむすびつけられそう。
私:えらい急にはなしがとぶなあ。あっ。「失恋後落ち葉蹴飛ばし栗発見」
友:なんやそれ。
私:決めた。これでいいや。失恋して気持ち落ち込んで、下向いて落ち葉蹴飛ばしてたらころんと栗がでてきて気持ちちょっとなごむって感じ。
友:落ち葉と栗って季語二つになるんちゃう?
私:ほな、「失恋後とぼとぼ歩き栗発見」でどう?
友:まあ、ええんちゃう?落ち葉もやきいももどっかいったなあ……。
友:まず、秋といえば思い付く物は何かな。
私:やっぱ、栗!!栗大好き
友:でも、栗は先生と娘さんが使ってたから難しいよ。
私:じゃあ、うろこ曇かな。この間、ふっと空見たら、一面にうろこ曇が広がっててびっくりした。
友:それいいね。秋って感じ。じゃあ、その見た驚きをそのまま俳句にしようか。
私:うろこ曇でもう五文字になっちゃうね。
友:00000 0000000 うろこ曇でいこうか?
私:それがいいね。うろこ曇を見た時の情景が表現できないかな。
友:じゃあ、00000 空に広がる うろこ曇 で上5文字を考えようか?
そこに驚きなり何なりを入れればいいんとちゃうか?
私;そうだね。でも、五文字っていうのは難しいね。うーん、
友:最初から五文字で考えることはないでしょう。
私:晴れわたる、とかじゃつまんないよね。じゃあ、秋知らすとかは?
友:手に届くは?
私:おおー!!いいかも。かっこいい。それだったら
見たときの驚きとか感動が表現されてるね。
友:じゃあ決定でいいのか?
私:うん、素晴らしい出来でしょう。
友:じゃあ「手に届く 空に広がる うろこ曇」で。
私:終了!
友:秋と言えば何を思い浮かべる?
私:秋が近づくと、水道水がカルキ臭くなくなるって事かな。
友:ふーん、じゃあ「カルキ」という言葉を入れたいの?
私:うん、入れたい。「消える」や「消ゆ」や「消え」という言葉も入れたい。
友:それじゃあ、「カルキ消ゆ」かな。
私:これは「カルキ」という意外性を印象付けるために三句目に入れたいな。
友:水道水っていうのはどういう表現にするの?
私:やっぱりただの「水」だとわかりにくから、水道水というのが分かる表現をどこかに入れたいんだけど、「水道水」とそのまま入れたら芸がないよね。
友:「蛇口」って表現を使ったら?
私:あ、それいいね。「蛇口ひねれば」なんてどうだろう。
友:それじゃあ、残るは初句だ。
私:まだ季語が無いから何か初秋の季語を入れたいな。
友:別に「月」とか「紅葉」みたいに風流なものじゃなくてもいいんじゃない?
私:それじゃあ、「運動会」なんていうのはどうだろう。運動会の日、走り終わって喉が渇いて水を飲みに来た時に「ああ、夏と違って水がカルキ臭くなくなってる。」って気付くの。
友:いいんじゃない。
私:よし、完成!
「運動会 蛇口ひねれば カルキ消ゆ」
友人と俳句問答をしました。
自:なぁ、俳句作らなアカンねんけど、どんなん作ったらいいと思う?
友:テーマとかは?
自:何でもええと思うで。
友:じゃあ、適当にそこらへんに見えるもん使ったらええんちゃうん?
自:テレビ、コンポ、パソコン…おもんないやん。
友:窓開けて外見るとかは?
ガラガラ…(下宿先が田舎のため、周りは田んぼだらけ)
自:田んぼ。
友:ええやん、それで。「秋の田の…」とかもあるし。
自:秋の田んぼって何もないやん。あーあ、もうちょっと前やったら、きれいな金色の稲穂がなってたのに…。
友:ああ、ええ感じやな。夕方とかなったら夕日も差して、メッチャきれいになるんちゃうん?
自:そうそう。女の子を一発で落とせそうなくらいええ雰囲気になるで。まるで、何かの古い映画みたいに。
友:それ、俳句にしたらおもしろくない?何かいろんな色出てきてるし。
自:稲穂の金、夕日の赤だけやん。
友:いや、古い映画やったらセピア色かなぁーって。
自:なるほどな。昼間は金色の稲穂が夕日を浴びて赤色に変わり、そんな状況を見てると映画のようにセピア色に見えてくる…。うん、なかなかロマンチックでええなぁ。
友:でも、俳句って5・7・5やろ?そんな状況と全部の色を表現しようと思ったら、文字数足りひんなぁ。
自:うーん、どうしよっかー。それやったら色だけにせーへん?「稲穂」とか時期とか書かん方が、むしろ、いろいろ想像できてええかもよ。
友:うん、まぁ、ええんちゃう?でも、金色とか赤色とかセピア色って並べるだけやったらダサいで。表現の仕方考えようや。金色(こんじき)とかさ。
自:そやな。でも金色(こんじき)やったら、金色(きんいろ)と同じで4文字やし、文字数取り過ぎやわ。黄金色(こがねいろ)の黄金でええやん。
友:うんうん。んで、夕日は赤というより紅やな。真紅でどう?
自:ええで、それで。 「黄金より 真紅に変わり セピア色」?
友:「真紅に染まり」の方がかっこよくない?
自:OK。それで決定! 「黄金より 真紅に染まり セピア色」 できた〜。
……再提出が許される事を祈って、もう一度、提出します!!
A:「秋」といえば??
B:…う〜ん…「落ち葉」!!
A:じゃぁ「落ち葉○○」か「○○落ち葉」か「○○○○落ち葉」か
「落ち葉○○○○」だね。
B:最後に「落ち葉○○」って持ってくることにする!
A:時間帯は?
B:朝!
A:秋の朝は?
B:寒いなぁ……。それに、私としては、「冬になりかけの秋の朝」にしたいから……「朝露」にしよう!
A:あなたは、どういう気持ちで、その落ち葉を見ている?
B:……「私も淋しいヨ……」って気持ち……
A:その「落ち葉に対する親近感」はどうやったらあらわせる?
B:……難しいなぁ……。あっ「落ち葉さん」ってのは?
A:うん、いいんじゃない?
朝露が 冷たいね 落ち葉さん
お;秋ってどんなイメージ?
い;寂しい……あ、でも遠足とか運動会のわいわいって感じ。それと……月が奇麗で落ちついた
感じとか……。
お;どの印象が強い??
い;うーん。落ち着いた静かな感じかなぁ。夜が長くなるし。
お;秋の夜、何を考える?
い;……やっぱり……彼氏のことかなぁ。
お;ははっ。まあそうだよね。考える時の周りの風景とかは?
い;バイトの帰り道。奇麗な三日月を見て。
お;うんうん。寂しいなあとか?
い;うーん……。でも、同じ月を見てないかなあーとか、しみじみ思う……かな。あの人、よく
ベランダで考え事したりたばこすったりしてるし……。
お;あ、じゃあベランダっていれようや。
い;「ベランダの」とか?
お;うんうん。じゃ、次は「OOO三日月」、「三日月OOO」とかは??
い;あ、擬人法だっけ……あれを使って、「ベランダを見つめる三日月」ってよくない??
お;あー、いいね。でも最後どうする?気持ちいれてみる??
い;えーと……なりたいな?届けてね??
お;「届けてね」ってよくない??気持ちを届けてってかんじだよね。
い;「ベランダを見つめる三日月とどけてね。」うーん。意味わからんぽいけど……まあいっか。
自分なりには……気に入った……かな。
け:「秋」って聞いて思い浮かぶものは?
と:「月」かなー?
け:「月」にはどんな印象がある?
と:「光ってる」とか「きらきら輝いてる」とか。
け:じゃあ秋の月が光ってることを俳句で表す?
と:うーん「輝く」の方がいいなー。
け:じゃあ「輝く」という言葉を俳句に入れる?
五文字とか七文字にするにはどう変形しようか?
と:「輝く」が四文字だから「月」とくっつけるなら七文字のところがいいなー。
「輝く月に」とか「輝く月と」とか。
け:「OOOOO 輝く月に(と) OOOOO」か。どんな情景を表す?
と:うーん「帰り道」とかいいかも。
なんか最近帰る頃に月が出てて秋なんだなーって感じるし。
け:「帰り道 輝く月に(と) OOOOO」か「OOOOO 輝く月に(と) 帰り道」やな。
と:そうだねー。「帰り道 輝く月と OOOOO」にしよーかな!?
け:じゃあOOOOOには帰る頃の気持ちとか入れる?
でも気持ちをそのまま書くのはよくないやんなー。比喩とか?
と:月と一緒に帰ってるような気持ちかな!?「同じ道」とかは?
「道」が二つもあるから変かなー?
け:変とは思わんけど……。「歩いてる」とかもいけるんじゃない?
と:「帰り道 輝く月と 歩いてる」か。「歩く道」の方がいいような気がする。
でもまた「道」が二つになっちゃった……。
け:「帰り道」を変えてみたら?
と:んー学校からの帰り道の事を入れたいんだけど他にどういう言い方があるかなー?
け:「帰るとき」やったら、ただしゃべってるだけみたいやし……。
結構道が二つっていうのも語呂がよくていいかも。
と:んじゃあそうする!「帰り道 輝く月と 歩く道」に決定!
け:よし!決まり!
こ:秋といえばなんだろうね?
と:「食欲の秋」なんじゃない?
こ:ぼかぁ柿が好きだなぁ。
と:柿を僕はあんまり食べないけど、秋の果物の代名詞的存在になってるよね?
こ:デモ、ワタシ柿ヲツカッタ俳句キキタイデス。
と:うーん、柿って二文字で僕的には俳句を創るのに使いにくいんだけど、なんか別の言い方
にしてくれないかなぁ……。おおっ!!浮かんだぞ!!
とうさんが 酒を片手に かきのたね
こ:ちょっと待って。一つ言わしてもらうけど、それって「おつまみ」じゃん!
と&こ:オソマツサマデシタ。ニホンゴムズカシデス
い:秋といえば何を思い浮かべる?
お:紅葉、さんま、コスモス…
い:この間見たコスモスがきれいだったからコスモスがいいなぁ★
お:じゃあコスモスでやってみよう!え〜っと、コスモスといえば、私が思い浮かべるのは
色かなぁ。きれいなピンク色。秋ってみんなの服とかの色がだんだん黒とかグレ―とかが増えてくるでしょ?その中だとコスモスのピンクが目立つよね?あと、なんかやわらかいかんじがするなぁ。風に吹かれて ゆらゆらしてて…
い:じゃあ、やわらかさをイメ―ジする言葉を入れよう!
お:う〜ん、ふわふわとかどう?
い:いいんじゃないかな?
お:こんなのどうかな? ふわふわと 空気に映える ○○○○○
い:最後の句はどうする??
お:え〜っと、なにがいいかなぁ。コスモス色、じゃあそのまますぎるかな?字余りだし。
い:いいんじゃない?
お:じゃあほかに思い浮かばないし決定!!
ふわふわと 空気に映える コスモス色
と:「秋」って聞いて、一番に思うものは何?
わ:秋桜のうた。
と:秋桜のうたのどういうところ?
わ:秋桜は秋の花やし、悲しげな感じが秋っぽいから。
と:じゃ、秋桜を俳句の中に入れる?
わ:そーする。
と:ほかに秋桜について思うことは?感じることとか、情景とか。
わ:野原に沢山咲いていて、朝露でしっとりしているの。
と:じゃあ、それをどう表現する?
わ:ん〜〜……「白露に ふんわりしなる 秋桜」
と:すっごくきれいにできていると思う。雨にぬれてるってとこがいいと思う。
じゃあ、これで決定にする?
わ:そーする。
雅明(以下ま)どないしよ。
板野(以下い)秋といえば?
ま …入道雲!
い そうそう…ってアホ!
ま 食いもんは?
い …昼時やしな。
ま やっぱ松茸か?
い 食ったことあらへんくせに。
ま やかましゃ!んじゃマイタケで。
い やりにくそうやなあ。んで?
ま えと…、えと…。
い ひろみ・ごう
ま ……?なんで?
い 宣伝してたやん。
ま ああ、なるほど…って、関係あらへんがな!
い いや、おもしろいとおもうで?
ま うーん、ちょうど5文字やしなあ。
い ”マイタケや 焼き立ておいしい ひろみ・ごう”どや!
ま ……。ひねりがたらんな。
い ええやん。
ま !!”マイタケや 焼き立て美味しい アチチアチ!”
い スバラシイ!いけるで!
ま 僕ご満悦ー。…ってこんなんでええの?
い …。
甲;秋といえば 何?
乙;物悲しくもなる季節だよね。落ち葉が舞ったりしてさ。
甲;そうだね、季節の推移を感じるよね。それを、俳句にしてみようか、どうせ暇だし。
乙;うん、五時まで時間があるしね。
甲;じゃあ、最初は、まだ葉が青々しかった頃のことを言おうよ。
乙;うん、それが紅く染まっていった様を、寂しく思う感じをだそう。
甲;じゃあね、うーんと、緑の葉 紅く染まりて なんてどう?
乙;好きにしたら(そのままやな)最後の句は どうしよう?
甲;うーんと、散って行く様子を詠えばいいよね。
緑の葉 紅く染まりて……舞い落ちる!これいいんじゃない?
乙;うん、いいねえ。(どこがええねん。)
甲;「緑の葉 紅く染まりて 舞い落ちる」いやあ いい句ができた。
板野(以下い)お題は?
雅明(以下ま)秋でええんちゃう?
い 秋といえば…高い空!
ま おっ、詩人やねぇ。
い んで、あとは紅葉かなぁ。
ま むむむ。やるな。
い ”赤紅葉”ってシヴくない?
ま むむむ。やるな。
い できた!”高い空 澄み渡りけり 赤紅葉”どや!
ま むむむ。青と赤の見事なコントラスト!やられました!
い おしっ!終ー了ー!
ま ……俺のも考えてくれへん?
1:秋って言ったら、一番に思い浮かぶものは。
2:さつまいもかな……
1:さつまいも? どうやって食べるの?
2:フライパンを暑く熱して、バターを弾いて、うまく切ったさつまいもをじゅんーと焼く。こげ目がついたら食べごろよ。韓国では。
1:蒸かして食べるか焼いもかな。
2:じゃ、はじめはさつまいもにしよう。漢字にしようかひらがなにしようか。
1:ひらかなにしよう。そちのほうがなつかしくてあったかいきがするじゃない。
2:なつかしい?そうしよう。うん− それじゃ、そうしよう・
1:この前日本は子供の遊びでいも堀りとかをやると聞いたけど……
2:するする。いも掘ってやきいもして食べたよ。幼稚園のとき。
1:さつまいも食べるときはほかほかした気持ちになるだろうな。
2:じゃ、真中はほりほりやきやきだね。
1:最後はどうしようか。昔の音なんてどうかな。言葉にならないかな。
2:別に智恵の考えでいいと思うよ。
1:じゃ決まりだな。 さつまいも ほりほりやきやき 昔の音
なんかおかしいものになりまして、協力してもらった甲斐がないような気がしますが……
国語学科の人とできなくて、大学院の先輩とやりました。