おじいさんが、かぶをうえました。
「あまいあまいかぶになれ。おおきなおおきなかぶになれ。」あまい、げんきのよい、とてつもなくおおきなかぶができました。
おじいさんは、かぶをぬこうとしました。
「うんとこしょ。どっこいしょ。」ところが、かぶはぬけません。
おじいさんは、おばあさんをよんできました。
おばあさんが、おじいさんをひっぱって、おじいさんが、かぶをひっぱって、
「うんとこしょ。どっこいしょ。」それでも、かぶはぬけません。
おばあさんは、まごをよんできました。
まごが、おばあさんをひっぱって、おばあさんが、おじいさんをひっぱって、おじいさんが、かぶをひっぱって、
「うんとこしょ。どっこいしょ。」まだまだ、かぶはぬけません。
まごは、いぬをよんできました。
いぬが、まごをひっぱって、まごが、おばあさんをひっぱって、おばあさんが、おじいさんをひっぱって、おじいさんが、かぶをひっぱって、
「うんとこしょ。どっこいしょ。」まだまだまだまだ、ぬけません。
いぬは、ねこをよんできました。
ねこが、いぬをひっぱって、いぬが、まごをひっぱって、まごが、おばあさんをひっぱって、おばあさんが、おじいさんをひっぱって、おじいさんが、かぶをひっぱって、
「うんとこしょ。どっこいしょ。」それでも、かぶはぬけません。
ねこは、ねずみをよんできました。
ねずみが、ねこをひっぱって、ねこが、いぬをひっぱって、いぬが、まごをひっぱって、まごが、おばあさんをひっぱって、おばあさんが、おじいさんをひっぱって、
「うんとこしょ。どっこいしょ。」やっと、かぶはぬけました。