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懇切丁寧 やさしい「国語学研究文献総索引データ」の利用法
はじめに
「国語学研究文献総索引データ」は、国語学・国語教育学・日本語教育学の研究者にとって、たいそう役立つデータベースである。
そして、インターネットの Web Page 上からの検索利用が可能である。
インターネットに常時接続している場合は、国語学研究文献検索 ページでの検索が便利である。
インターネットに常時接続していない場合でも、公開されているデータファイルをダウンロードして(6MB以上だが)、利用可能である。
「国語学研究文献総索引データ公開」とは国語学会の創立40周年記念として、1984年以来国語学会と国立国語研究所が共同事業として行なってきた「国語学研究文献総索引」のデータを公開するものである。すでに、『フロッピー版 日本語研究文献目録 雑誌篇』として 1989年に公開された書誌データに加えて、増補した書誌とキーワードを含む全体のデータを一般公開するものである。
現在、1954年〜1991年までの雑誌論文の一覧データ約21000件が収録されている。
ただし、LZH形式で圧縮されたテキストデータなので、解凍の仕方を知らなかったり、検索の仕方を知らなかったりする場合は、「猫に小判」である。
そこで、解凍ソフト・検索ソフトの入手法や使用法を、誰かが解説する必要がある。
- (4) データの利用方法
- データベースソフトに読み込んだり、あるいは、文字列の検索のできる適当なソフトウェアツールを使ったりして、ご利用ください。
なお、初心者向けのやさしい使い方の記述は必要に応じて別に検討の予定。
とあるが、まだらしいので、暫定版を勝手に書いておくことにする。
用意するファイル
LZH形式で圧縮されたファイルを解凍するためのソフト
多機能なソフトは、この情報を必要とする人に不向きなので、簡単な
Lhasa LZH/ZIP形式対応の一発解凍ソフト
がいい。
上のリンクを右クリックし「新しいウィンドウで開く」を選択し(このページを参照しながらのほうがいい)、
窓の杜の Lhasa のページに行って、
(この画像では中段左端の)「ダウンロード」ボタンをクリックする。すると、
が表示されてビックリするだろうが、構わず、「開く」ボタンをクリックする。
(信頼できないかもしれないファイルを、いつも「構わず」開いていると、そのうち悲しい目に遭うだろう。注意すべし。lhasa は大丈夫。)
ここも、構わず「インストール開始」ボタンをクリックする。
「OK」ボタンをクリックする。
一番下の「.lzh」ボタンと「.zip」ボタンをクリックして凹ましてから、「OK」ボタンをクリックする。
これで、LZH形式で圧縮されたファイルを解凍する準備完了。
国語学研究文献総索引データ 第 1.02 版
- 国語学研究文献総索引データの公開
ページで
日付だけか、日付と他の情報を入力して、「ダウンロード」ボタンをクリックすると
画面になり、「ここをクリックしてダウンロードしてください」をクリックすると、「国語学研究文献総索引データ」のダウンロードがはじまる。
- 上記のlhasa等の解凍ソフトがインストールされていれば、デスクトップ上等にというフォルダが作られる。
- スタート → マイコンピュータ → C: をクリックして、Cドライブのルートを開いておいて、をCドライブのルートにドラッグ&ドロップする。
(デスクトップ上に、たくさんアイコンを並べない方がいいから)
文字列検索QGREP
- 文字列検索QGREPのページへ行って、qgrepn33.lzh (111キロバイト)をダウンロードする。
- デスクトップ上にというフォルダができているから、スタート → マイコンピュータ → C: → Program Files をクリックして開いて、というフォルダをドラッグ&ドロップする。
- を右クリックして、windowsxpの場合なら「 [スタートメニュー]にアイコンを追加」が便利。windowsxp以外なら、ショートカットを作って置いて、スタートから、アクセサリを探して、その中にショートカットをドラッグ&ドロップする。
- ショートカットか本体をクリックして起動する。
が表示されるはず。
画面のように「出力ファイル名」に「c:\temp.txt」を入力し、全てのチェックボックスをチェックしていない状態にしておくこと。
- 「ファイル一覧」ボタンをクリックして、
画面を出し、そこへ
- c:\C:\kwarc002[1]\KW001-02.dat をドラッグ&ドロップする。
こうなる。
「保存」ボタンを押して、「国語学研究文献総索引データ」と名前を付けておく。次回からは「読み込みボタン」をクリックして「国語学研究文献総索引データ」を選べばよいので、ラク。
- メイン画面に戻って、「その他」ボタンをクリックし、
「終了時コマンド欄」に「c:\windows\system32\notepad.exe」を、「クリップ出力引数欄」に「-c」を入力しておく。
- これで、メイン画面の「検索文字列欄」に探したい文字列を入力すれば、検索結果がnotepadに表示される。
例えば、「文章構成 and 指導」と「検索文字列欄」に入力して検索すると、
とnotepadに表示される。
しかし、見にくい。そこで、notepadの出力をコピーして、国語年鑑データ閲覧table作成ページの元のテキストに貼り付けて、
「デコード」ボタンをクリックすると
と表になって、見やすくなる。
以上、「懇切丁寧 やさしい「国語学研究文献総索引データ」の利用法」は終わり。「正規表現」など高度な検索を極めたい場合は、qgrepのヘルプを見ること。
ただ、これで便利か?
国語年鑑を積み上げて、ページを繰って目で探すのに較べれば、うんと便利であるけれども、
検索ページ(例えばgoogle)に検索語を入れて、出てきたリンクをクリックして、論文そのものが表示されるのに較べれば、不便である。
リストを持って図書館に出かけて、論文が掲載された雑誌があればよいが、なければよその図書館にコピーサービスを頼まなくてはならない。今必要なのに、読めるのはかなり先になる。
過去の出版物で、印刷物しかないという場合は仕方がないけれど(それだって、必要な文献ならば、デジタルデータに起こせばいいと思う)、現在の論文執筆者でパソコンを使って執筆している場合が大部分だろうから、各自でページを作って、論文を掲載するようにならないものか?
現在の紙本位の情報共有が続くと、先の世代が「ずいぶん不便なことを続けていたんだなぁ」と思うことだろう。
大阪教育大学
国語教育講座
野浪正隆研究室
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Last update: 2003/03/17 23:39