身近な振動と共鳴の数々

ブランコの力学


(力学的エネルギー)=(運動エネルギー)+(位置エネルギー)
です。これを数式で表すと
E0=

となります。【m:物体の質量、v:物体の速度、g:重力加速度、h:基準からの高さ】
buranko 振り子の1〜5の位置における力学的エネルギーをそれぞれ見てみましょう。【1での速度をv1、5での速度をv2、1の位置(最も低い位置)での高さh=0、最高地点での角度をθ(≠0)とする】
1.E1=…(1)
(h=0だから)
2.E2=…(2)
(Δh上昇したから)
3.E3=…(3)
(最高地点でv=0だから)
4.E4=…(4)
(Δhcosθ下降したから)
5.E5=…(5)
2と3は同じ長さの振り子です。だから力学的エネルギーも等しくE2=E3で、
1/2mv…(6)

となります。また、4と5も同じ長さの振り子なので力学的エネルギーは等しくなります。 E4=E5、(6)より、
mgh+…(7)

1/2mv…(8)

と表すことができます。この式を以下のように変形していくと…
1/2m…(9)

v-v…(10)

g>0、h>0、(1-cosθ)>0(cosθ<1より)なので
v22-v12>0…(11)

そしてv1>0、v2>0なので
v2>v1…(12)

ということがわかります。つまり、ブランコをこぐことは重心の移動により力学的エネルギーを変化させ、その差が運動エネルギーとなり振動を成長させるということになります。

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