ここが知りたいなぜなに事典

　電磁音叉は、電気の力を利用して音叉を強制的に振動させ続けるものです。では、具体的にどのようにして振動させるのでしょうか？(左図参照)

1. 音叉の間には電磁石があります。
2. 電流を流すと電磁石に引き寄せられて音叉が曲がります(正確には音叉に白金版が取り付けられていてそれが電磁石にひっぱられます)。
3. 回路の一部であるねじと音叉(これも正確には白金板です)が離れることにより、電流が流れなくなります。
4. 電磁石ではなくなるので音叉は元の形にもどります。
5. 再びねじと音叉が接するので電流が流れ始めます。
6. 勝手に2〜5を繰り返します。

このようにして電磁音叉は一定の周波数(固有振動数といいます)で振動し続けます。

＜注意＞

• ねじをきつく締めすぎると始めから音叉が電磁石にくっついてしまっているので振動しません。
• 電圧が高すぎると危険なので抵抗で適度に調整しましょう。
• 白金板がさびていることがあるのでやすりでこすりましょう。