2014年度 第3回 ウェーブレット研究部会セミナー

日時:2014年10月18日(土)10:00から15:00

場所:富山大学 理学部 B121 教室
〒930-8555 富山市五福3190

講演時間:10:00から12:00 講演者:芦澤 恵太 (舞鶴工業高等専門学校 電気情報工学科) タイトル:DCTとウェーブレット変換を縦横に組み合わせた新たな周波数変換方式の      提案とその画像圧縮への応用 アブストラクト: 現在最も普及している静止画像圧縮方式であるJPEG標準は,ブロック単位の2次元DCTに 基づいている.我々は,画像信号が方向によってまったく異なった性質を持つ傾向がある ことに着目し,垂直方向と水平方向に異なる変換を適用した画像圧縮方式の開発に取り 組んでいる.これまでに,離散コサイン変換とハール変換の組み合わせが効果的であった ことを報告したが,本講演では,選択肢にアルパートウェーブレットを加えることで性能が 向上したことを述べる. アルパートウェーブレットは,マルチウェーブレットの一つであり,ハール変換の一般化 としての側面をもつ.アルパートウェーブレットの構成方法,画像圧縮への適用, 数値実験の結果までを報告する.
講演時間:14:00から15:00 講演者:藤ノ木 健介 (東海大学 理学部情報数理学科) タイトル:3角形ウェーブレットを用いた等方的画像解析 アブストラクト: 3角形双直交ウェーブレットは六方対称性を持つローパスフィルタと3角形格子上に 対称的に配置された3つの独立なハイパスフィルタから構成される. 前回は補間ベースの2次元リフティングと,その Twist型リフティングによる2種類の 構成方法があることを報告したが,いずれも応用上は等方的な信号解析を 可能とする利点がある. 本講演では,この等方性を利用した画像処理への応用例をいくつか紹介する.
16:00から18:00 研究打ち合わせおよび自由討論
ウェーブレット研究部会セミナー は,ウェーブレットについて日頃興味をもっていることや 疑問に思っていることなどを気軽に話し合うセミナーです. 内容は研究発表や論文紹介・チュートリアル,問題提起など様々です. どなたでも無料で参加できます.興味のある方は御参加ください. 前日の10月17日(金)16:00から 芦澤 恵太 さんによる談話会が開催されます. 詳しくは,2014年度 第1回談話会を参照して下さい. 連絡先:守本晃(大阪教育大学情報科学) e-mail:morimotocc.osaka-kyoiku.ac.jp 藤田景子(富山大学理学部) e-mail:keikosci.u-toyama.ac.jp 富山大学へのアクセスは,五福キャンパスマップ を参照して下さい. 大学周辺のマップは,富山大学周辺マップ を参照して下さい. セミナー会場へのアクセスは,理学部 1F マップ を参照して下さい.
土曜日は,理学部の出入り口が閉まっています.正面玄関のみ解錠してもらいます.