ゼミ担当教員自己紹介
日本アジア言語文化コースの日本文学第一ゼミ担当教官の小野恭靖(おの・みつやす)
(Wikipedia)です。
主たる研究テーマは「日本歌謡史・芸能史・演劇史研究」「日本中世・近世文学研究」及び「ことば遊びの史的研究」です。
元来は日本歌謡史の研究、中でも日本の古典時代−特に中世・近世−の流行歌の歌詞の分析を専ら行っていましたが、近年ではそこから派生して、ことば遊びの史的研究や現代の流行歌の研究にも着手しています。
日本文学第一ゼミは奈良時代から江戸時代に至るまでの日本古典文学を題材に卒業研究を行うことを希望する学生が集まっています。
毎年5〜8名が在籍し、コースの中ではもっとも多くのゼミ生を擁しています。
ゼミ活動は非常に活発で、春秋の課外活動(通称「遠足」)、夏の合宿、年3〜4回のコンパを行っている他、共同で索引作りを手がけています。
かつて「隆達節歌謡」の本文と総索引を作成し、『「隆達節歌謡」全歌集本文及び総索引』(笠間書院・平成10年)を刊行しました。
また続いて、江戸時代の近世小唄調(7・7・7・5)形式の流行歌謡の本文と各句索引を作成し、
『近世流行歌謡 本文と各句索引』(笠間書院・平成15年)、「近世初期流行歌謡五種 本文と各句索引」(『大阪教育大学紀要(第T部門)』52−1〈平成15年9月〉)の二点を刊行することができました。
また、室町小歌の新出資料『美楊君歌集』の総索引も作成し、「『美楊君歌集』本文と総索引」(大阪教育大学紀要(第T部門)』52−2〈平成16年2月〉)も発表しました。
現在は江戸時代末期の流行歌謡の各句索引を作成中です。
ゼミの雰囲気は和気藹々として家庭的で、これまでに中国・ベトナム・ポーランド・ハンガリーからの留学生を迎え入れた実績があります
[現職]
-
1、大阪教育大学教育学部 教授
-
[職歴]
-
1、国文学研究資料館 助教授(併任)
-
2、早稲田大学文学部 助手
-
3、奈良教育大学教育学部 非常勤講師
-
4、京都精華大学人文学部 非常勤講師
-
5、京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター 共同研究員
[社会的活動]
-
1、日本歌謡学会 常任理事・編集委員
-
2、中世文学会 会員
-
3、和歌文学会 会員
-
4、大阪市教育振興公社(大阪市立市民学習センター)講師
-
5、大阪教育大学教職教育開発研究センター(生涯学習支援部門)講師
-
6、大阪府立大学「上方文化公開講演会」 講師
-
7、朝日カルチャーセンター/朝日・JTB交流文化塾(梅田教室)講師
-
8、朝日カルチャーセンター(奈良教室) 講師
-
9、国際茶道文化協会・青山グリーンアカデミー 講師
-
10、金春康之演能会 解説担当
-
11、フィールノウ企画演能会 解説担当
-
12、NPO法人シニア自然大学「シニアCITYカレッジ」 講師
-
13、NPO法人シニア自然大学「シニアCITYカレッジ」(アドバンスコース) 講師
-
14、たばこと塩の博物館「江戸講座」 講師
-
15、大阪市阿倍野区主催「能楽講座」 講師
-
16、大阪府柏原市「かしわら市民大学」講座 講師
-
17、大阪府柏原市公民館「教養講座」講師
-
18、大阪府柏原市「女性大学講座」講師
-
19、大阪府柏原市「フローラル市民大学講座」講師
-
20、大阪府守口市東部公民館「ことぶき学級」講師
-
21、大阪府島本町ふれあいセンター「年長者学級」講師
-
22、大阪府豊能町西公民館 市民講座 講師
-
23、大阪府羽曳野市「はびきの市民大学」講師
-
24、大阪府大阪狭山市「熟年大学大学」講師
-
25、兵庫県伊丹市ラスタホール 市民講座 講師
-
26、兵庫県伊丹市「ラスタ教養大学」講師
-
27、兵庫県伊丹市「ことばあそび大会」講師・選考委員
-
28、兵庫県川西市東谷公民館 市民講座 講師
-
29、京都府京田辺市中央公民館 市民講座 講師
-
30、奈良県橿原市「まほろば大学校」記念講演 講師
-
31、奈良県橿原市耳成地区公民館講演会 講師
-
32、奈良県橿原市多地区公民館記念講演会 講師
-
33、奈良県橿原市新沢地区公民館講演会 講師
-
34、南河内シニア文化塾 講師
-
35、翠曜塾(文化のとまり木) 講師
-
36、古典と歴史の会 風 講師
-
37、大阪わらべうた音楽教育研究会 講師
その他、テレビ出演(「チカラコブ」「かんさい情報ネットten」),
ラジオ出演(「私の日本語辞典」,「ラジオ深夜便」)
テレビ番組監修(「鬼太郎が見た玉砕」,「江戸の頭脳に挑戦!」,「はやく起きた朝は」,
「〈大河ドラマ〉利家とまつ」,「〈大河ドラマ〉武蔵」,「〈大河ドラマ〉江ー姫たちの戦国ー」,「平成教育学院」,「ペケ×ポン」等),
テレビ取材協力(「THE博学」,「めざましテレビ」,「cool japan」,「探偵!ナイトスクープ」,「知るを楽しむ」,「秘密のケンミンSHOW」等),
新聞取材協力(朝日新聞,讀賣新聞,日本経済新聞),
研究活動紹介(「ブンブンぱぁとなぁ」,「DEN」等),講演・公開講座講師担当歴多数
[受賞歴]
-
1、窪田空穂賞(1992年・早稲田大学国文学会)
-
2、志田延義賞(1996年・日本歌謡学会)
-
3、産経児童出版文化賞【フジテレビ賞】(2010年・産経新聞社)
[学位]
-
1、博士【文学】(早稲田大学)
[科学研究費補助金]
-
1、朗詠・今様・雑芸を中心とする郢曲資料の研究(1991年/研究代表者)
-
2、近世民謡を中心とする江戸期歌謡資料の研究(1994年/研究代表者)
-
3、室町時代後期における歌謡と周辺文芸との交渉についての研究(1995年/研究代表者)
-
4、江戸期流行歌謡資料の基礎的研究(1998年〜2001年/研究代表者)
-
5、ことば遊び関連文献資料の研究(2005年〜2007年/研究代表者)
-
6、東アジア(日本・中国・韓国)における歌謡の比較研究(2007年〜2009年/研究分担者)
-
7、ことば遊び文献資料の調査および文学作品におけるその受容の研究(2009年〜2012年/研究代表者)
[著書]
-
【単著・単編】
-
1、『中世歌謡の文学的研究』
-
(単著<平成8年2月・笠間書院>/平成7年度文部省科学研究費補助金(研究成果公開促進費)受給による出版/平成7年度志田延義賞受賞)
全595頁
-
2、『「隆達節歌謡」の基礎的研究』
-
(単著<平成9年2月・笠間書院>/平成8年度文部省科学研究費補助金(研究成果公開促進費)受給による出版)
全448頁
-
3、『「隆達節歌謡」全歌集 本文と総索引』
-
(編著<平成10年2月・笠間書院>)
全152頁
-
4、『ことば遊びの文学史』
-
(単著<平成11年4月・新典社>)
全272頁
-
5、『近世歌謡の諸相と環境』
-
(単著<平成11年10月・笠間書院>/平成11年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)受給による出版)
全621頁
-
6、『歌謡文学を学ぶ人のために』
-
(編著<平成11年10月・世界思想社>)
全262頁
-
7、『絵の語る歌謡史』
-
(単著<平成13年10月・和泉書院>)
全245頁
-
8、『近世流行歌謡 本文と各句索引』
-
(編著<平成15年2月・笠間書院>/平成14年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)受給による出版)
全350頁
-
9、『和歌のしらべ』
-
(編著<平成17年1月・(有)ドゥー/産学連携による共同研究開発商品>)
朝日新聞紹介記事
讀賣新聞紹介記事
全378頁
-
10、『ことば遊びの世界』
-
(単著<平成17年11月・新典社>)
全223頁
-
11、『子ども歌を学ぶ人のために』
-
(単著<平成19年1月・世界思想社>)
全329頁
-
12、『韻文文学と芸能の往還』
-
(単著<平成19年2月・和泉書院>/平成18年度日本学術振興会科学研究費補助金(研究成果公開促進費)受給による出版)
全679頁
-
13、『ことば遊びへの招待』
-
(単著<平成20年10月・新典社(新書)>)
全128頁
-
14、『うえからよんでも したからよんでも』
-
(単著<平成21年1月・鈴木出版>)
全30頁
-
-
15、『さかさことばのえほん』
-
(単著<平成21年11月・鈴木出版>/第57回産経児童出版文化賞【フジテレビ賞】受賞)
全30頁
-
-
16、『ことばと文字の遊園地』
-
(単著<平成22年11月・新典社>)
全160頁
-
-
17、『戦国時代の流行歌―高三隆達の世界―』
-
(単著<平成24年4月・中央公論新社>)
全236頁
-
【共著・共編】
-
1、『日本の歌謡』(平成7年4月・双文社出版)
-
2、『新間進一先生古稀記念 梁塵 日本歌謡とその周辺』(昭和62年12月・桜楓社)
-
3、『王朝文学 資料と論考』(平成4年8月・笠間書院)
-
4、『中世和歌 資料と論考』(平成4年10月・明治書院)
-
5、『日本歌謡研究 現在と展望』(平成6年3月・和泉書院)
-
6、『韻文文学<歌>の世界』(平成7年6月・三弥井書店)
-
7、『和歌の伝統と享受』(平成8年3月・風間書房)
-
8、『中世伝承文学とその周辺』(平成9年3月・渓水社)
-
9、『歌ことばの歴史』(平成10年5月・笠間書院)
-
10、『歌謡 雅と俗の世界』(平成10年9月・和泉書院)
-
11、『これを判じてごろうじろ−江戸の判じ絵−』(平成11年4月・たばこと塩の博物館)
-
12、『歌謡−文学との交響−』(平成12年2月・臨川書店)
-
13、『茶と文芸』(平成13年1月・淡交社)
-
14、『日本伝統音楽資料集成 1』(平成14年3月・京都市立芸術大学)
-
15、『日本伝統音楽資料集成 2』(平成15年3月・京都市立芸術大学)
-
16、『歌謡とは何か』(平成15年5月・和泉書院)
-
17、『日本の童謡』(平成16年2月・学燈社)
-
18、『日本伝統音楽資料集成 3』(平成16年3月・京都市立芸術大学)
-
19、『歌謡の時空』(平成16年4月・和泉書院)
-
20、『笑いのディクショナリー』(平成19年6月・明治安田生命保険相互会社)
-
21、『中世文学の回廊』(平成20年3月・勉誠出版)
-
22、『フォーラム堺学』第14集(平成20年3月・堺市都市政策研究所)
-
23、『詞章本の世界―近世のうた本・浄瑠璃本の出版事情―』(平成20年3月・京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター)
-
24、『第10回 国際アジア民俗学会論文集』(平成20年10月・国際アジア民俗学会)
-
25、『東アジアの農耕文化とウタ』(平成21年8月・科学研究費補助金によるシンポジウム「東アジア(日本・中国・韓国)における歌謡の比較研究」)
-
26、『王朝文学と音楽』(平成21年12月・竹林舎)
【分担執筆】
-
1、『和歌大辞典』(昭和61年・明治書院)
-
2、『日本名言名句の辞典』(昭和63年・小学館)
-
3、『1冊で日本の古典100冊を読む』(平成1年・友人社)
-
4、『新編国歌大観』第8巻(平成2年・角川書店)
-
5、『芸能文化史辞典[中世篇]』(平成3年・名著出版)
-
6、『新編作者別年代順 新古今和歌集』(平成5年・笠間書院)
-
7、『新明解古語辞典(第三版)』(平成7年・三省堂)
-
8、『日本古典文学研究史大事典』(平成9年・勉誠社)
-
9、『日本古典籍書誌学辞典』(平成11年3月・岩波書店)
-
10、『歌ことば・歌枕大辞典』(平成11年5月・角川書店)
-
11、『平安文学研究ハンドブック』(平成16年5月・和泉書院)
-
12、『名歌・名句鑑賞辞典』(平成16年9月・三省堂)
-
13、『日本語学研究事典』(平成19年1月・明治書院)
[雑誌連載]
-
1、『桐』(大阪桐蔭中学・高等学校 教育研究誌)
-
2、『comcom』(医療生活協同組合 月刊情報誌)
[主要論文]
-
1、中世小歌の展開―抒情の変遷から―
-
(「国文学研究」第95集<昭和63年6月>)
pp.34〜43
-
2、小歌の異伝と『閑吟集』―地名を持つ小歌を中心にして―
-
(「国文学研究」第98集<平成1年6月>)
pp.45〜56
-
3、『梁塵秘抄』法文歌の信仰と表現―今様霊験譚から今様往生論へ―
-
(「国文学研究」第100集<平成2年3月>)
pp.58〜68
-
4、『朗詠九十首抄』考―諸本及びその展開をめぐって―
-
(「中世文学」第35号<平成2年6月>)
pp.102〜114
-
5、『朗詠注秘抄』の成立―流布本『朗詠九十首抄』からの展開について―
-
(「国文学研究」第106集<平成4年3月>)
pp.74〜84
-
6、正韵小考―『梁塵秘抄』巻二相伝者の肖像―
-
(「国文学研究」第110集<平成5年6月>)
pp.90〜102
-
7、柳亭種彦の歌謡研究―蔵書及び日記に関する考察を中心として―
-
(「日本歌謡研究」第35号<平成7年12月>)
pp.45〜53
-
8、物売り歌謡研究序説―売り声≠フ歌と物売り≠フ歌―
-
(「藝能史研究」第141号<平成10年4月>)
pp.134〜143
-
9、『琴腹』研究ノート
-
(「日本アジア言語文化研究」第6号<平成11年3月>)
pp.34〜57
-
10、『美楊君歌集』小考
-
(「大阪教育大学紀要(第T部門)」第48巻第1号<平成11年8月>)
pp.19〜29
-
11、良寛と近世歌謡
-
(「学大国文」第44号<平成13年1月>)
pp.53〜84
-
12、古月禅材『いろは歌』研究序説
-
(「日本アジア言語文化研究」第8号<平成13年3月>)
pp.15〜58
-
13、芸能説話の生成―『梁塵秘抄口伝集』巻十と『古今著聞集』―
-
(「国語と国文学」第78巻第5号<平成13年5月>)
pp.34〜43
-
14、嘘字・鈍字の世界
-
(「大阪教育大学紀要(第T部門)」第50巻第1号<平成13年8月>)
pp.57〜65
-
15、おもちゃ絵の歌謡考
-
(「日本歌謡研究」第41号<平成13年12月>)
pp.80〜89
-
16、子どもを歌う歌謡史
-
(「日本文学」第51巻第7号<平成14年7月>)
pp.1〜9
-
17、『浪花みやげ』の世界
-
(「日本アジア言語文化研究」第9号<平成14年10月>)
pp.19〜37
-
18、仏教関連古筆切資料考―「真光院切」「三部仮名抄切」「星切」「三帖和讃切」―
-
(「学大国文」第47号<平成16年3月>)
pp.19〜40
-
19、『三帖和讃』の強さと美しさ
-
(「ジッポウ」第4号<平成19年12月>)
pp.46〜49
-
20、文字遊びの今昔―鈍字とギャル文字を隔てるもの―
-
(「Mobile Society Review 未来心理」第13号<平成20年9月>)
pp.40〜43
[主要書評]
-
1、田唄研究会編『田唄研究』(雑誌覆刻版)
-
(「芸能」第29巻1号<昭和62年1月>)
pp.28〜29
-
2、馬場光子著『今様のこころとことば―『梁塵秘抄』の世界―』
-
(「梁塵 研究と資料」第5号<昭和62年12月>)
pp.85〜86
-
3、竹内道敬著『近世邦楽研究ノート』
-
(「日本歌謡研究」第30号<平成2年12月>)
pp.127〜130
-
4、井出幸男著『中世歌謡の史的研究―室町小歌の時代―』
-
(「伝承文学研究」第44号<平成7年9月>)
pp.64〜68
-
5、安原真琴著『『扇の草子』の研究』
-
(「国語と国文学」第81巻第3号<平成16年3月>)
pp.63〜67
-
6、植木朝子著『中世小歌 愛の諸相―『宗安小歌集』を読む―』
-
(「日本文学」第53巻第9号<平成16年9月>)
pp.68〜70
-
6、植木朝子著『中世小歌 愛の諸相―『宗安小歌集』を読む―』
-
(「日本文学」第53巻第9号<平成16年9月>)
pp.68〜70
-
7、植木朝子著『風雅と官能の室町小歌 五感で読む閑吟集』
-
(「日本歌謡研究」第53号<平成25年12月>)
pp.151〜154