科学機器共同利用センターコロキウム
12月7日(水)1時30分より、平成17年度科学機器共同利用センターセンターコロキウムが例年通り開催された。このコロキウムは、学内の教官が他分野の教官、学生を対象に自分の研究活動を分かりやすく講演するもので、教養を高め、相互理解を深めることが目的である。本年度は教養学科日本アジア言語文化講座の小野恭靖教授と教養学科自然研究講座小林正雄教授に講演をお願いした。今年度は共通講義棟のA−303視聴覚教室を借りてビデオも交え、講師の先生方の飽きさせない興味深いお話と相まって、きれいな教室でいつになく華やかで楽しい雰囲気の講演会となった。
小野教授講演:「流行歌・ことば遊び・絵画の古典と現代」
能や和歌、歌謡から言葉遊びに至るユニークな日本古典文学の研究で幅広く活動される小野教授の講演は、監修された大河ドラマのビデオ、江戸時代に大流行した絵解き言葉遊びのプリント、秘蔵の版画コレクションの回覧など、講演と言うより博物館の展示を詳しい解説つきで見学させて頂いたようだった。理系の教官にとっては文系の方々の研究実態や苦心なども知る事が出来、交流の機会としても大変良かったと思う。ただ主催者側のビデオの操作が慣れないせいで一部不手際も生じ、楽しい講演中皆さんにご迷惑をお掛けして申し訳なかった。
小林教授講演:「琵琶湖の環境問題−人間生活とのかかわり−」
小林先生のお話は、ご専門の淡水系の水循環、環境問題についての問題提起にとどまらず、現場写真と豊富な体験談を交え、フィールドワークの現場の苦労や喜びが伝わってくる活き活きと面白い講演であった。大規模な水質調査は地域のたくさんの研究グループがチームのように協力し合って行う事など、実地に関わっている研究者の方からお聞きしなければ知ることの出来ない貴重なお話を聞く事が出来た。長い時間スケールで見れば琵琶湖はいずれ埋まって消える運命にある由で、美しい湖の風景をスクリーンに見ながら小野先生の日本文学の講演と相まって、ふと諸行無常の思いに捉われた。