目のさっ覚によるふしぎの世界

 

<はじめに>

わたし達が見ているものは、本当の物なのでしょうか? 「そうに決まっている!」とあ なたは思うでしょう。でも、これから始まる錯覚の世界に入りこむと、だんだん自信がなくなってきます。さあ、不思議な世界へ出発しましよう。

 

<実験1> 長さくらべ

下の図の2本の線、1と2の長さは、どちらが長いでしょう? 1? 本当? では、はかってみましょう。

 

<実験2> 大きさくらべ

では、下の絵の、それぞれ1と2の大きさをくらべてください。

    

 

<説明>長さや大きさをくらべようとするとき、わたし達の目は、回りにあるものにまど わされてしまうのです。同じ形と大きさをもっているものでも、たてと横では、たての方が長く感じますし、内側にある方が大きく見えます。

 

<実験3> 平行線

左にまっすぐな線が2本ありますね。どこまで行ってもまじわらない平行線です。

ではこれらを曲げてみましょう(右図)。

 

<説明>やはり回りにあるものにまどわされてしまうようです。

 

<実験4> ある物が見えない?! 

次に白丸と黒丸がありますね。左目をおおって、右目だけで白丸を見ながら紙に近づいた りはなれたりすると、黒丸は...。  

 

            

                          

<説明>目には「盲点」という、光を感じる細胞がない部分があり、そこにうつった物は 見えません。見えない部分があっても、ふつうは両目でおぎない合っているので、見えない部分があることに気づかないのです。片目でたしかめるとわかりま す。

 

<実験5> ない物が見える?! 

下の絵、三角形が見えますか? でもよく見てください。どこにも三角形なんてないの に....。

                

 

<説明>何もないはずなのに、なぜか見えてしまう錯覚があります。人間の目がつながり を作ってしまうのです。

 

<実験6> 残像

本のはしにマンガをかいて、パラパラマンガにしたことはありませんか? 映画がやアニ メーションは1コマずつゆっくり見ると動きがなめらかではないのに、速くするとなめらかですね。なぜでしょう?

 また、ある色をじっと見た後、ほかの所を見ると、別の色がうかび上がってきます。  次の左の絵を20秒見た後、右の白い四角を見ると、浮かび上がるのはどこの国旗かな?

<説明>明るい光を見た後、ほかの所を見ても、まだその光がのこっていることがあるで しょう? これが残像です。人間の目は、見たものの像をしばらくのこしているのです。そのおかげで映画やアニメーションでなめらかな動きが見られるので す。

「色」の残像は別の色ーーーーー「補色」と言います。

「黒」の残像は「白」で、「白」の残像は「黒」ですが、これらは補色ではありません。

 

<実験7> 物が立体的に見える

わたし達の目はどうして2つあるのでしょう。もし1つしかないと、近くの小さい物と遠 くの大きな物が同じに見えてしまいます。

 

<説明>目の前の人さし指を右目だけ、左目だけで見てみましょう。見え方がちがいます ね。片目で見るのと両目で見るのとでも、物の見え方がちがいます。ふたつの目は少しずつちがうように見えていて、それを脳で合わせると、物が立体的に見え るようになっています。「ステレオグラム」というのは、平面の絵から立体的な像を作ります。少しずらしてかいた絵や、撮影した写真を両目で見ると、立体的 に見えるのです。さあ、下の絵をよく見て下さい。立体的なピラミッドが見えるかな? ちょっと遠くを見るようなつもりで・・・・。だれにでもきっと見えま すよ。(でも、むずかしい人には、「子と親の楽しいかがく教室」に参加すると、特別なメガネを差し上げます。)

 

   <参考>「21世紀子ども百科科学館」小学館

       「CG STEREOGRAM」小学館

 



担当:教員養成課程理科教育講座化学専修 安川あけみ

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