消化(しょうか)って何だろう
ヒトは、食べ物を食べると、口の中でよくかみ細かくくだき、さらに
おなか(胃(い)や腸(ちょう))の中では、食べ物を分子のレベルまで
細かくくだいて、栄養(えいよう)として吸収(きゅうしゅう)しています。
これが消化(しょうか)です。
つまり化学変化(かがくへんか)がおなかの中でおきているのです。
でもそのようすはわかりませんね。そこで、おなかの中で起きている
化学変化(かがくへんか)を、そとにとり出して、目で見てみましょう。
[1]ゼリーを消化してみよう。
1、ゼリーのもとであるゼラチンというたんぱくしつ
(肉(にく)と同じようなものです。)5g を100ml ビーカーの中の
40ml
のあつい水に入れて、かきまぜとかします。これをおかしを作るときの
アルミの入れもの2個ぐらいに分けて入れます。しばらくすると固まります。
2、固かたまったゼリーをそれぞれビニールぶくろに入れ、さらに
こんにゃくゼリーを別のふくろも入れてください。ふくろの上から指でかるく
押しつぶします。−−口の中でかむのとおなじです。
3、ゼリーは小さくなりますが、つぶつぶがのこりますね。そこで、
すべてのふくろに消化こうそ(これは、じっさいに胃(い)の中で消化を
するもので、ヒトの胃からも出ているものです。)を小さいスプーンで
ほんの一ぱい入れて、こんにゃくゼリーと作ったゼリーのひとつは
手であたためて(健康(けんこう)な時、37度の体温ですね。)、
もうひとふくろは氷水の中へいれて(冷たいものを飲みすぎた時と
同じです。)みましょう。
10分後にそれぞれのふくろの中をくらべてみてください。
・37度であたためたゼリー
・こんにゃくゼリー
・冷たくしたゼリー
[2]おさかなを消化してみよう。
1、シーチキン(マグロ肉)をさじに2杯とり、小さな
ビニールふくろに入れてください。これを2つ作ります。
2、これに、先ほどと違う消化こうその粉(こな)を一さじ、一方のみに入れ、
さらに人工胃液(じんこういえき:塩酸(えんさん)です、注意)をスポイドで
1ml
ていど入れ、それぞれ手であたためながらお肉をつぶすようにしてみて下さい。
それぞれのお肉はどうなりましたか?
・消化酵素(しょうかこうそ)を入れたふくろ
・胃液(いえき)のみをいれたふくろ
・入れたこうそは、くだもののパパイヤから採ったもので、
パパインといいます。お肉とくだもののパイナップルをいっしょに
食べることがありますが、これも同じことで消化を助けるために
ちょうどいいのです。
[3]でんぷんを消化してみよう。
次に、消化を助たすけるおなかのくすり(消化剤(しょうかざい))を
使って、実際にでんぷん(じゃがいも、とうもろこしなどに)を
消化させてみます。でんぷんを消化すると糖(とう)になります。
あの甘い砂糖(さとう)の一種です。
ヒトは、じゃがいもなどのでんぷんを食べて消化し、糖にして体の中に
元気の元としてたくわえているのです。
1、「わかもと」などの消化のためのおくすりを2つぶをにゅうばちで粉にします。
2、でんぷんを1gを天秤(てんびん)ではかり、試験管(しけんかん)2本に
それぞれに入れます。水4ml
をスポイドで加え、お湯の中ででんぷんをとかして
のりにします。あついですから手ぶくろをした手で試験管をもってとかします。
これをスポイドですこしだけとり、尿検査紙(にょうしけんし)に
付けてみてください。
でんぷんは糖ではありませんから、色はかわりませんね。
(尿試験紙は、尿(にょう)中の糖を色の変化でみることができる試験紙(しけんし)です。)
3、のこったでんぷんのりのうちのひとつに、先ほど粉にした消化薬を入れ、
さらに水を 1ml 入れ 37 度になるように手であたためながら
試験管をふってまぜてみてください。もうひとつの方は、水のみ入れて
手であたためてみてください。
このふたつのふくろのようすのちがいをみてください。
そのあと、中の1滴をスポイドで尿試験紙につけてみてください。
どちらに糖ができていましたか?
・薬を入れた試験管 ・薬を入れなかった試験管
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-> 尿試験紙には、グルコースオキシダーゼと言う酵素(こうそ)がぬってあります。この酵素が糖をさらに分解(ぶんかい)し、その時の反応(はんのう)を色の 変化(へんか)として見ています。