用語集


 鉱物をもっと知りたい方のために、用語を集めてみました。

あ行  か行 さ行 た行 な行 は行 ま行 や行 ら行 わ行



あ行


か行
火山岩
 マグマが地表で急激に冷え固まってできたもの。
主な種類や、特徴はこちらのページへ!

火成岩
 地球内部に存在する高温で溶融状態のマグマが、近くの割れ目から上昇し、地下で固結したり、地表に噴出して冷え固まってできた岩石。

ガラス光沢
 透明〜半透明で、屈折率があまり高くない鉱物に見られます。
造岩鉱物の大部分とほとんどの宝石鉱物がこの光沢をもちます。

金属光沢
 ほとんど光を透過させない鉱物の光沢です。
表面が平滑なときには、金属のような強い反射光があります。
 自然金、黄銅鉱黄鉄鉱など、一般的に重金属を含む硫化物によく見られます。

群晶

絹糸光沢
 主にガラス光沢をもつ鉱物が細かな針状結晶の集合体になった場合、透明感がなくなり絹糸のような感じの光沢になります。
 たとえば、石綿(蛇紋石鉱物。角閃石鉱物)、珪線石、エリオン沸石、繊維石膏など。

光彩
 針状結晶の繊維状集合体などにより、光の回折現象、干渉現象などが起こり、さまざまな色を帯びた光度の強い光が放出される現象です。
その性質によって、星彩、変彩、閃光繊維光、遷色などとよばれます。
 スタールビーのようなスター石、猫眼石、虎眼石月長石などの特殊な光彩効果によって宝石や飾り石として利用されるものが多いです。

鉱床
 人間にとって有用な元素を含む鉱物が近くの中に濃集している部分。
元素が濃集する際には、マグマやマグマから分離した熱水、地表水や海水などが重要な役割を果たします。

鉱脈
 岩石の割れ目を有用鉱物が充てんした板状の鉱床。


さ行

自形
 鉱物特有の結晶面がよく発達している形を形容する言葉。
一般に早期晶出する鉱物は自由に成長し、自形で晶出することができます。 ⇔ 他形

脂肪光沢
 脂肪のような光沢。光沢の度合いは樹脂光沢よりも弱いです。
蛋白石(オパール)などがよい例です。

樹脂光沢
 樹脂のような感じの光沢。屈折率の低い鉱物に多いです。
ガラス光沢よりも光沢の度合いは弱く、琥珀(こはく)、自然硫黄などに代表される。

条痕
 鉱物を素焼きの陶磁器(硬度6)にすりつけたときに、鉱物の粉末によって描かれる条線の色。

真珠光沢
 真珠のような感じの光沢。特にへき開面上でよく見えます。
 へき開面に沿った小さな割れ目に気体などが入り、平行な薄板構造になります。これにより、光の干渉が起きるのでこのような光沢をもつのです。
 輝沸石、束沸石、魚眼石、雲母類などによく見られます。

深成岩
 マグマが地下の深いところでゆっくり冷えて固まってできたもの。
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接触変成作用
 マグマが地層に貫入すると、周囲の地層はその熱の作用により、再結晶を主とする変成を受ける。


た行

堆積岩
 堆積物が続成作用により固結形成された岩石。

他形
 晩期に晶出する鉱物は周囲の鉱物のすき間を埋めるように晶出し、不規則な外形を示します。 ⇔ 自形

断口
 「断口」参照

土状光沢
 光がほとんど吸収され、光沢が極めて乏しいとき、土状光沢といいます。
鉱物が土のように細かな粒の集合体あるいは粉末状で産する針鉄鉱(褐鉄鉱)、ジャロサイトや粘土鉱物などがそれ。


な行


は行

風化作用
 岩石が地表にさらされてルーズな含水物質に変化する過程。 露天下効果ともいう。
機械的に砕片化する物理的風化と変質して粘土を生成する科学的風化に分けられる。

複屈折現象
 透明な方解石を紙面上の1本線の上に置くと、2本にみえるという現象です。
ほかにも多くの鉱物に見られる現象

へき開
 「へき開」参照

変成岩
 すでに存在する火成岩や堆積岩が熱や圧力などの作用をうけて変成してできた岩石。接触変成岩と広域変成岩に大別されます。

変成作用
 既存の岩石が、それができたときとは異なった温度・圧力そのほかの外的条件の下で、かつ大部分が固体の状態で、鉱物組成や組織が変化する現象のうち、地表付近より深部でおこるもの。


ま行


や行


ら行

裂開
 「裂開」参照


わ行



終わり

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