| ニトロセルロース(硝化綿)の発見 |
ニトロセルロース(硝化綿)の発見は ニトロセルロースの発見は,シェーンバイン[独]が実験を失敗したことがき っかけになっている[1845年(1833年という説もある)]。彼は,机の上に薬品 (硝酸と硫酸の混合物)をこぼし,手近にあった奥さんの木綿製のエプロンでふ き取り,濡れたエプロンをストーブの上に吊して乾かした。エプロンが乾くと, まもなく煙のように消えてしまったのである。実は,木綿(セルロース)が硝酸 と硫酸の混酸によってニトロ化されて,ニトロセルロース(硝化綿)に変化した ため,瞬間的に燃え尽きたのである。この偶然のできごとを糸口に,彼はニト ロセルロースの一般的な性質まで明らかにしたのである。 |
| 窒素量[N%] | 溶解性[%] | エタノール・ エタノール 溶液の粘度 |
用途 | |||
| アセトン ・酢酸 エチル |
エーテル・ エタノール (2:1容) |
無水 エタノール | ニトロ グリセリン | |||
| 13.1〜13.4 | 95〜100 | 不溶 | 不溶 | 不溶 | さく薬・無煙火薬 | |
| 12.8〜13.1 | 95〜100 | 30以下 | 不溶 | 不溶 | さく薬・無煙火薬 | |
| 12.5〜12.8 | 95〜100 | 50以下 | 不溶 | 不溶 | 無煙火薬 | |
| 50〜95 | 10以下 | 不溶 | 濃ちゅう | |||
| 95〜100 | 10以下 | 僅溶 | 濃ちゅう | |||
| 12.0〜12.5 | 95〜100 | 95〜100 | 50以下 | 甚溶 | 濃ちゅう | 無煙火薬,コロジオン |
| 僅溶 | 濃ちゅう | ダイナマイト | ||||
| 11.0〜12.0 | 95〜100 | 95〜100 | 50以下 | 僅溶 | 甚薄 | フィルム |
| 50〜100 | 僅溶 | 希薄 | セルロイド | |||
| 10.0〜11.0 | 95〜100 | 80〜100 | 50以下 | 僅溶 | 希薄 | セルロイド,ラッカー |
| 9.0〜10.0 | 30〜90 | 30〜90 | 不溶 | 不溶 | 希薄 | 以下用途なし |
日本化学会編「化学便覧 応用化学編K 材料編」(丸善刊) より参照