| プラスチック開発年表 |
| 年号 | 事がら |
| 1835年 | ルニョー(Henri Victor Regnault[仏])が,塩化ビニルとポリ塩化ビニル粉末を発見。 しかし熱分解しやすく,加工難しく工業化は遅れる。 |
| 1836年 | シモンE.Simonが,スチレンおよびポリスチレンを発見。 |
| 1839年 | グッドイヤー(Goodyear)[米]が,天然ゴムの加硫化を発明。 |
| 1843年 | ハンコック(Hancock)[英]が,加硫ゴム改良し,イギリス特許をとる。 |
| 1844年 | マーセル(John Mercer)が,セルロースとアルカリの反応を研究。 セルロースの工業的利用への道を開く。 |
| 1845年 | シェーバイン[独]が,偶然からニトロセルロース(硝化綿)を合成。 (1833年という説もある) |
| 1851年 | グッドイヤー(Goodyear)[米]が,硬化ゴム(エボナイトと命名)を発明。 黒檀(エボニーebony)に似た光沢をもつことからエボナイトと名付け, ロンドンの大博覧会に出展。ハンコック(Hancock)も同時期に発明。 |
| 1857年 | シュワイツァー(E.Schweizer)が,銅アンモニア溶液にセルロースが溶けることを発見。 |
| 1863年 | 象牙に代わる人造品(ビリヤードボール用)の発明に懸賞がつけられる。 |
| 1867年 | ティルグマン(Benjamin C.Tilghman)[米]が,化学パルプ(亜硫酸パルプ)を発明。 |
| 1868年 | ハイアット兄弟(John Wesley Hyatt,Isaiah S.Hyatt[米])が,
ニトロセルロ ース[パイロキシリン]にショウノウを混ぜて,セルロイドを開発・商品化。 |
| 1869年 | シュッツェンベルグ(P.Schutzenberger)[仏]が,セルロースと無水酢酸の加熱から セルロースアセテートの合成に成功。 |
| 1875年 | ノーベルが,ニトロセルロースとニトログリッセリンを混ぜたゲル状ダイナマイトを発明。 |
| 1884年 | シャルドンネ[仏]が,ニトロセルースの紡糸化に成功。 人造絹糸(レーヨンと命名)をパリ大博覧会に出展。 |
| 1891年 | フレメリとアーバン(FremeryとUrban)[独]が,銅アンモニアレーヨンの紡糸化に成功。 |
| 1893年 | クロスとベバン(Charles Frederick CrossとEdward John Bevan)が, キサントゲン酸セルロース法によるビスコースレーヨンを発明。 |
| 1901年 | ティーレ(E.Thiele)が,銅アンモニアレーヨンの実用的な紡糸法(ストレッチ法)を発明。 |
| 1907年 | ベークランド[米]が,フェノール樹脂を開発。 |
| 1918年 | ベンベルグ(J.P.Bemberg)社[独]が,銅アンモニアレーヨン(キュプラともいう)の工業化に成功。 商品名はベンベルグ。 |
| 1920年 | 尿素樹脂(ユリア樹脂ともいう。)が,ドイツで発明。 フェノール樹脂とならぶ熱硬化性樹脂。 |
| 1921年 | セルロースアセテート繊維の工業化に成功。商品名セラニーズ(Calanese) |
| 1927年 | ポリ塩化ビニルの工業化に成功(ユニオン・カーバイト社[米])。 第2次大戦後,フィルム・成形品・繊維に汎用される。日本でも,一時はプラスチックの最大生産量を誇る。 現在でも,ポリエチレンに次ぐ生産量。 |
| 1930年 | シュタウディンガー(H.Staudinger[独])が,ポリアセタール(ホルムアルデヒド重合体) の合成を確認。熱安定性が悪く,実用化されず。 |
| 1930年 | カロザース([米],デュポン社)が,ポリカーボネートを開発。 |
| 1933年 | スチレン・ブタジエンゴム(ブナSともいう)の工業化に成功。 |
| 1933年 | 高圧ラジカル重合法で低密度ポリエチレンLDPEの合成に成功(ICI社[英])。 第2次大戦中にイギリス,アメリカで工業化。低重合度のものは古くからワックスとして利用されていたが, 高重合度,結晶性のものが得られるようになって,成形品として用途が大きく広がった。 |
| 1935年 | ポリスチレン成形品の工業化成功(イーゲル・ファルベン社[独])。 |
| 1935年 | カロザース([米],デュポン社)が,ポリアミド(ナイロン66)を開発。 |
| 1936年 | ICI社[英]が,アクリル樹脂(PMMA)を開発。 |
| 1938年 | デュポン社[米]が,ポリアミド(ナイロン66)の工業化。 |
| 1938年 | チバ社[スイス]が,メラミン樹脂を開発。 |
| 1938年 | ICI社[英]が,ポリエチレン(高圧法)を開発。 |
| 1940年 | サリバンとハイド(SullivanとHyde[コーニング・グラス社,米])が,ケイ素樹脂を合成。 |
| 1942年 | USラバー社[米]が,不飽和ポリエステル樹脂とガラス繊維を組み合わせた強化 成型品を開発。 |
| 1944年 | ICI社[英]が,ポリエステル(PET)を開発。 |
| 1944年 | ダウ・コーニング社(ダウ・ケミカル社とコーニング・グラス社の合弁会社)が, ケイ素樹脂の工業化に成功。 |
| 1946年 | USラバー社[米]が,ABS樹脂を開発。 |
| 1947年 | ロッショー(E.G.Rochow,GE社)が,ケイ素と塩化アルキルによるケイ素樹脂の 直接合成法を開発・工業化。 |
| 1950年 | アクリル繊維の工業化に成功。 |
| 1953年 | チーグラー(独)が,チーグラー触媒による低圧法・高密度ポリエチレンの製造に 成功。モンテカチーニ社(現モンテカチーニ・エジソン社)[伊]が工業化。つづき,フィリップ・ペトロリアム社[米]が,酸化クロム系触媒による中圧法を工業化。 |
| 1953年 | ポリエステルの工業化に成功。 |
| 1954年 | ナッタ[伊]が,改良チーグラー触媒を使い,結晶性・高融点ポリプロピレンの合成に成功。 高分子の立体規則性重合の端緒となる。 |
| 1954年 | バイエル社(独)が,軟質ポリウレタンフォームの連続製造法を開発。 |
| 1956年 | バイエル社[独]が,ポリカーボネートを合成。 |
| 1956年 | デュポン社[米]が,ポリアセタールの工業化に成功(商品名はデルリン)。 ポリアセタールの末端をアセチル化で熱安定性の向上に成功。 |
| 1956年 | フィリップ・ペトロリアム社(米)が,ブタジエン樹脂を開発。 |
| 1957年 | モンテカチーニ社[伊](現モンテカチーニ・エジソン社)が,結晶性ポリプロピレンの工業化に成功。 |
| 1959年 | デュポン社(米)が,ポリアセタールを工業的に開発。 |
| 1960年 | セラニーズ社[米]が,共重合ポリアセタールの合成に成功。商品名はセルコン(Celcon)。 トリオキサン(ホルムアルデヒドの環状三量体)の開環重合を見出し, 少量のエチレンオキシドとトリオキサンとの共重合。 |