ビニル重合や重縮合などで合成されたポリマーは,それ自体では単なる物質 にしか過ぎない。ポリマーをプラスチック材料として利用するためには,各ポ リマーの性質を活かした,優れた性能をもつ製品とするべく,繊維,フィルム または成形品などに加工する必要がある。この加工を「成形加工」という。 成形加工の工程は, (1)素材の前処理(添加剤をポリマーに混ぜて成形用素材をつくる) (2)一次成形加工(プラスチック成形品をつくる) (3)二次成形加工(成型品に付加価値をつける) という三つの処理工程に分かれている。
という三つの処理工程に分かれている。
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○成形加工「素材の前処理」 プラスチックは,軽く,美しく,さびず腐食しにくい,きわめて安定で丈夫 であるため,さまざまな用途に使われている。しかし,プラスチックだけでは 目的の用途で要求される性能を充たすことができない。そこで,いろいろな添 加剤をポリマーに加えて,プラスチック材料の改質が施されている。このプラ スチック材料の改質と一次成形のために材料を加工する工程が「素材の前処理」 である。ただし,一次成形前のプラスチックは,液体(モノマー,溶液,プレ ポリマーなど),固体(粉末,フレーク,ペレットチップなど),乳濁液(エ マルジョン,ラテックスなど)や分散液またはペーストなどの形態に加工され る。
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○成形加工「一次成形加工」 「一次成形加工」とは,プラスチック成形品をつくる工程である。成形品の つくり方は,金属の鋳造法を発展させたものが多く,一般につぎのような手順 で行われる。 (1) プラスチック材料を加熱融解ないし溶媒などに溶解または分散し,流 動しやすい形にする。 (2) (1)を何らかの型の中に注ぎ込み,形をつける。 (3) 型に入れたまま,冷却や溶媒除去あるいは硬化反応を行い,形状を固 定する。 ただし,新しい機能をつけたり,性能を改善するため,(3)の前後に, 物理的または化学的な処理を施すことがある。
(1) プラスチック材料を加熱融解ないし溶媒などに溶解または分散し,流 動しやすい形にする。 (2) (1)を何らかの型の中に注ぎ込み,形をつける。 (3) 型に入れたまま,冷却や溶媒除去あるいは硬化反応を行い,形状を固 定する。
ただし,新しい機能をつけたり,性能を改善するため,(3)の前後に, 物理的または化学的な処理を施すことがある。
○成形加工「二次成形加工」 「二次成形加工」は,一次加工の成型品を曲げたり,孔をあけたりする仕上 げ加工の他,接着,印刷,塗装,メタライジング(メッキを表面加工)などの 処理を施し,プラスチック製品としての付加価値を高めるための工程である。