草木のからだは,細胞膜(さいぼうまく)というかたい膜でかこまれ
た,小さな細胞(さいぼう)がたくさん集まってできています。
葉緑体(ようりょくたい)は,その草木のかぎられた細胞の中にたく
さんふくまれています。サボテンなどの葉をもたない草木をのぞき,
ほとんどの草木では葉の表の近くにある細胞の中にふくまれています。
葉緑体には,緑色のクロロフィルや黄色のβ(ベータ)−カロテンと
いう色素(しきそ)がふくまれています。しかし,ふつうの草木では,
クロロフィルの方がたくさんふくまれているため,葉緑体は緑色にみ
えます。この緑色をした葉緑体が,葉の表の近くにたくさん集まって
いるため,葉の色も緑色にみえるのです。
葉緑体の中には,厚みがうすく,かたちが丸いものが,いく重(え)
にも重なったグラナをいくつもふくんでいます。このグラナをつくっ
ている,ひとつ一つがチラコイドです。また,いくつのグラナをとり
まいているのがストロマという液(えき)です。
チラコイドのうすい膜には,タンパク質(しつ)とむすびついたかた
ちの緑色のクロロフィルや黄色のβ−カロテンの色素タンパクが,と
びとびに組みこまれています。
寒い日の晴れた昼間,教室や家の中で窓(まど)ガラスをとおってき
た太陽の光をあびると,からだがあったかくなりますね。
葉緑体にある色素タンパクも,わたしたちと同じで,葉の表にある
皮をとおってきた太陽の光をあびて,エネルギーをもらうのです。
正しくは,太陽の光を色素タンパクが吸収(きゅしゅう)するのです。
白と黒の色のちがう2つの紙を太陽の光にあてて,どちらの紙があ
たたかくなるかを,君たちも調べたことがありますね。
そうそう。あたたかくなるのは黒い方だね。
白い紙は,太陽の光を吸収もしますが,ほとんどを反射(はんしゃ)
します。かたや,黒い紙は太陽の光をほとんど吸収します。そのため,
あたたまりやすさにちがいができるのです。
葉緑体の色素タンパクは,太陽の光を黒の紙ほどには吸収しません
が,それぞれの色に定まった強さで太陽の光を吸収しています。
2つの色素タンパクでは,カロテンよりもクロロフィルの方がたく
さんの光を吸収する力があります。
色素たんぱくが吸収した,このエネルギーをつかって,酸素(さん
そ)とデンプンがつくり出されるのです。
酸素は,色素たんぱくのあるチラコイドの中で水からつくられます。
また,デンプンは,チラコイドの外にあるストロマというところで,
二酸化炭素(にさんかたんそ)からつくり出されています。
参考にした本: (11) (12) (13) (14) (15)
|