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研究室の紹介

西洋史研究室とは?
 教員養成課程・社会科教育講座の学生は、毎年2回生の後期になると、「哲学・倫理学、法学・政治学、社会学・経済学、歴史学(日本史・西洋史・東洋史)、地理学および社会科教育学の中から自分が所属したい「分属」を選択します。3回生になると、「分属」が決定し、残り2年間は、その「分属」ごとに、専門の勉強を深めま、4回生になると卒業論文作成に入ります。ただし、全員が希望通りの分属に所属できるわけではありません。それぞれ、定員が決まっているからです。とはいえ、分属で人生が決まるわけでもありません。

 教員養成課程・社会科教育講座の「西洋史」分属は、例年7名を定員としています。3回生、4回生以外に、大学院教育学研究科社会科教育専攻に所属する学生も、西洋史研究室のメンバーです。
 
 西洋史研究室のメンバーは、「西洋史ゼミ」の一員である、という言い方もされています。ゼミに所属する学生は、「ゼミナール」(正式には「演習」という講義名)に参加して、西洋史を担当する指導教員によって卒業論文と修士論文の指導を受けます。

 ちなみに、教員養成課程には、西洋史を担当する教員が、幸か不幸か、一名しかいませんが、
教養学科・社会文化コースにもう一名の西洋史担当教員がいます。東ヨーロッパの歴史について勉強したい人は、そちらのゼミに所属できます。


「西洋史」とは?
 「西洋史」とは、本学の西洋史研究室では、さしあたり、ヨーロッパ、ロシア、南北アメリカ大陸、アフリカ大陸、オセアニア地域に関係する、古代から現在に至るまでのあらゆる歴史を意味します。

 西洋史を担当する教員が、教員養成課程1名、教養学科1名、という構成のため、こうせざるをえない、というところもあるのですが。多数の西洋史関連の教員を擁する、他大学の文学部などとの違いはここにあります。

 教員が2名しかいないので、全ての学生に対してこと細かくアドヴァイスができません。学生一人一人が、自分の力で自分のテーマを見つけだし、自分の力で勉強することが、何よりも重要です。

 まずは、日本史や中国史よりも、どちらかといえばヨーロッパやアメリカの歴史に関心がある、という人、あるいはもっと明確に、「〜史で卒論を書きたい」、といった希望を持った人は、「西洋史」を選択すれば良いと思います。

 だが、ヨーロッパ列強の旧植民地、例えばインド、あるいは中東諸国はどうなるのか? これらの地域に関する卒論や修論を書きたいという学生がもしいれば、本学の西洋史は喜んで受け入れます。実際、卒論には、「クルド民族運動」をテーマにしたものもあります。

 また、教員の専門分野が近現代史だからといって、古代や中世の卒論が書けない、というわけであるありません。「古代エジプト」をテーマにした卒論もあります。

 「西洋史」とは、大体こういったものだ、ということを確認した上で、西洋史が大好きです、という人は、西洋史の分属を希望しても損はないでしょう。

 ただし、「過去」の事柄だけでなく、現在、世界で・自分の身の回りで起きている事柄にも、強い関心を持っている、という人であれば、なお良いです。


 卒業論文のテーマは、「今これをやることがどうしても必要です」「これをやんないと、生きていけません」というテーマを自分で選ぶことが肝心です。

 そうなると、「昔世界史で習っておもしろかったから」というだけのテーマでは、卒論は書けません。そうではなく、大学3年過ごしてきて、今、そしてこれからの自分にとって、どうしても切っても切れないような「問題」を、西洋史の中から探すのが、卒論のテーマ探しだと思います。

 そうでなければ、一年近くも、同じことを調べ続けるなんて、できません。おもしろいことは、勉強以外でたくさんあるわけだし。バイトとか趣味とか恋人とか、自分にとって大切なものはほかにもあるわけです。

 そうなると、卒論のテーマは、それらに匹敵するものを選ばないといけないわけです。そういうテーマが西洋史にあるかなあ、と思う人、西洋史の分属を選んでください。


 逆に、「世界史」の事項と年代の暗記は得意だが、「現在」の問題などについてはいっさい考えたくない、という人は、あんまり西洋史に向いていません。

 ついでに、英語やアルファベット、外来語のカタカナ表記を見ただけでもじんましんが出て一週間ぐらい寝込みそうだ、という人にも、さしあたり、西洋史はおすすめできません。


 ではテストします。「アンシャン・レジーム」。
大丈夫ですか? 以前、これを見てひっくり返りそうになった、という学生がいます。

 西洋史で卒論を書きたい方、ぜひ、英語の授業以外にも、ドイツ語やフランス語の授業にでてみたり、テレビの語学講座をみて、ロシア語やスペイン語にも、ふれてみてください。新しい世界が開けるでしょう。教員を目指す人は、なるべくたくさんの「引き出し」を、今のうちに自分の中に作っておくとよいと思います。そのために、語学はよいかなあ、と思います。

ゼミナール(教員養成課程)
 教員養成課程では、学部4回生向けの「歴史演習T・U」、大学院修士課程の「西洋史演習」は、どちらも、「西洋史ゼミ」と呼ばれています。 
 ゼミでは卒論・修論の作成に向けて、各自が自分のテーマに関する報告を行います。
 ちなみに、卒論の枚数は、教員養成課程の西洋史ゼミでは、2万字(400字原稿用紙換算で50枚)以上、と決まっています(修論は4万字=400字詰め原稿用紙換算で100枚以上)。また、提出後、口頭試問があります。つまり、例えば学部生の場合、論文と口述試験をクリアしなけば、必修の6単位を取得できません。したがって、卒業もできません。
 
卒論と修論に関しては、過去の卒論・修論目録ををご覧下さい。


西洋史講読 

 西洋史研究室に所属する学部3回生は、この講義を受講します。
 内容は、主として西洋史に関係する英語文献および日本語文献を講読する、というものです。
 その目的は、西洋史分属の学生が、卒論作成にあたって必要な外国語文献を読む力を養うこと、それと同時に西洋史に関する知識を身につけること、にあります。したがって、この講義は、しばしば「3回生のゼミ」と呼ばれたりもします。
 教員養成課程では、第二外国語は必修ではありません。そのため、「西洋史研究室」に所属する学生の多くは、ドイツ語やフランス語などを学習していません。
 こういった理由で、西洋史講読で用いるテキストは、必ず英語になります。この講義に参加すれば、翌年の卒論作成に際して、多少は英語文献を参照しようか、という気にもなるかもしれません。
 もっとも、英語文献を活用していない卒論は不合格、というわけでもありません。例年、卒論で英語文献を多少とも用いている学生は、大体半数ぐらいのようです。全員がそうするのが理想的かもしれませんが、やはり、教育実習や教員採用試験などを優先すると、英語を読む暇がなくなるようです。

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