文献資料で卒業論文を書こうと考えている人へ



・ 自分が必要としている文献資料を探すには、予想以上に時間と手間がかかります。必要としていた資料が手元に届いたとしても、自分が必要としている情報が必ずしも得られるとは限りません。得られない場合の方が多いかもしれません。
 また、卒論を書くために、文献から情報を収集するわけですから、深く文献を読み進めていくのは当然のことです。普段の読書とはわけが全く異なるので、時間もかかります。
 よって、早めに多くの文献を集めて、軽くでも読んでおくことをおすすめします。

・ 論文のテーマにもよりますが、本学の図書館の蔵書は少ないです。よって、大阪府立図書館や国立国会図書館といった大学以外の大規模な図書館に足を運べば、比較的多くの文献がすぐ手に入ります。
 本学でも「マガジンプラス」で雑誌や論文の検索もできますし、文献の取り寄せといった事も十分できるので、多いに活用するとよいです。ただし、文献が届くのには最低1週間ほどはかかりますし、輸送料金・複写料金も必要です。
 何度も読み返したり、必要としている情報の多い文献は購入するほうが良いと思います。文献に線も引けるし、図書館の返却時期も気にせずに読めます。必要な時に手元にないと不便なので、頻繁に使用する文献は購入したほうが良いです。

・ 文献から情報を収集するため、どの文献の、どのページに記載されていたかを必ず論文中に示さなければなりません。この作業が意外に大変です。よって、自分が必要としている情報があれば、こまめに文献名とページ数と出版年をメモしておくと、後々、楽です。

・ おそらく、莫大な量の文献を読むことになると思いますが、こんなにも文献を読む機会はこれから先、少ないと思います。知識を増やす絶好の機会だと思って、楽しんでください。

(岸 佐江子)