ゼミでの体験、検討を通して

 総合学習を学ぶにあたり、私たちはドラマ科や児童英語の専門の先生の授業をうけさせていただいたり、実際に小学校で行われている総合学習のビデオを見たりして意見を出し合い、検討していきました。ここでは主なもの、または印象に残っているものについてまとめます。

プロジェクトマネジメント実習

ドラマ科

児童英語

ビデオ

 ゼミの中で私たちはさまざまな総合学習の実践例をビデオで見ました。自分たちの住む町の伝統的な祭りについて、祭りを経験→調べ学習→自分の興味のあることを自分なりの表現方法で追求→学習を活かし祭りを楽しむというプロセスの中で理解を深めていくもの、社会参加実習を通して社会の中で自分の能力や課題を発見していくもの、自分の「生き方」に関する劇を台本から裏方からすべてを制作、そして発表するもの、そして私が強く引かれたのがクラスでちょっと大型の動物を飼うというものである。

 簡単なゲームをしていく中で人の行動や自分の感覚に集中する場面が多くあった。人とのコミュニケーションをとることが苦手な子どもが増えているといわれている現代では、この教科を苦痛に感じる子もいるだろう。そのため、まだ他人とコミュニケーションをとるという経験をあまりしていないうちから、つまりはなるべく早いうちからドラマ科を実践するともっともっと効果が得られると思う。
実際にドラマ科を経験して、授業とは思えない楽しさを感じたしとっさのときに現れる人の発想や自分の発想を見れて新鮮だった。1回といわず何回も継続的に体験したら、私にも変化が現れるのかなぁ。
 ドラマ科はその授業内容も効果もとても興味を持てるものだった。しかしこの授業をするにあたって教師は生徒の何十倍も自分を解放しなければならないしたくさんの知識を得なければならない。ちょっとの知識で簡単に実践に移すと効果が得にくいらしい。大きな効果を得ようと思えば教える側の多いな努力が必要なんだなぁ・・・。

プロジェクト学習、さまざまな能力を持つ子どもたちのグループが、プロジェクトを起こしその実践と評価までを主体的に進めていく家庭で、チャレンジ精神と企画実践力を実につける学習。これが今、学校教育において必要とされており、総合的な学習に活かすべきだ。
 ということを、まず講義と資料からプロジェクトマネジメントとは何か、そして講義やビデオからプロジェクト学習のねらいと特色を学びました。そして最後にはプロジェクト学習、総合学習についてボードにまとめていきました。


 夏休みの集中講義で行われたため、私は他授業との都合でねらいと特色の部分の授業は少ししか出られませんでした。他授業から帰ってくるとすでにみんなボードにまとめ始めていて、グループもできており、何をしたらいいのかわからない・・・という状態になってしまいました。こんな状態は、グループで主体的にプロジェクトを進めていく総合的な学習の時間においても起こりやすいものなのではないか。総合学習がある日に学校を休んでしまった子を想定して、3人で「総合的な学習への課題」としてまとめました。
 プロジェクトを進めていくにあたって必要なもの、協調性や主体性や行動力などはやはり生きる力であると思う。そんな生きる力をつけるための授業を運営していく教師の仕事って大変なものだなぁ・・・。私自身にその生きる力が身についているとは思えないのに。生徒とともに教師も日々成長していかないと生徒の成長に追いつけなくなってしまいそうだ。

 ピーター先生にご指導をいただいて英語活動について学び体験し考えました。
異文化理解にとどまらず他者との違いを受け入れた上での自己表現ができるようになるための授業を英語を用いてする・・・というかんじでしょうか。
 児童英語ではもっと英語英語英語・・・という感じの授業展開をするものなのかと思いきやゲームや体験が多くたのしめた。なにより英語活動ってどういうものかということを知れたのが一番よかった。英語とはあまり関係ないけれど、ピーター先生が私たちの案や意見に対して「それはこういう家庭環境や生い立ちを抱えた子にとってはまずいかもやな。」「それはもしかしたらジェンダー問題につながるかもやで。」と人権をからめたアドバイスをくださったのがすごく印象的で、実践的にもためになるなぁ・・・と強く感じた。

 クラスで動物を飼う授業は、動物が少し大型で人に近いものを感じるのか、教室の隅でめだかを飼うのとはまた違った学びを得られるようだ。私が小学生のときクラスの誰かが釣ってきたザリガニやめだかなど小動物を飼う機会は何度かあったが最終的にはみんなほったらかしになって死んでしまい、担任の先生に半分叱られる感じで問題提起されたものだった。
この小学校と私のクラスの違いは生き物を飼うことに対する生徒たち全員の主体性とそこからくる責任感の大きさの違いだと思う。算数などの教科とからめて自分たち(教師を含む)で小屋の建設からえさの購入まで決めている姿に驚かされた。また、生まれたての子馬が死んでしまったときの子どもたちの学びには深いものがあった。命の大切さを切に学んだようだった。命の大切さなんて口で言っただけではうわべで理解はできても現実味はあまりない。馬を通して自分のことを知り、自分以外のことを考える力を得ることにつながるのではないか。
私はこの授業(?)が生徒たちに与える力はすごいものだと思うのだが、実際問題、したい!と強く思ってもここまでのものを実現するのは難しいと田中先生はおっしゃっていた。ちょっとがっかり。

ビデオで見た総合学習の実践例は選りすぐられたものである。ビデオで見た子どもたちの取り組み方や教師の熱さ、効果などを今の総合学習だと受け取るのは危険すぎる。ビデオの中の総合学習をひとつの目標としもっと多くの実践例を自分の目で見て、自分なりの総合を組み立てていくべきだろう。