部会の主旨
今日、理論的にも実践的にも、授業における社会的相互作用−子ども同志の話し合い−の研究が活発に行われている。これは、一方では構成主義、社会文化主義、相互作用主義的等の立場からの数学教育の研究によるものであり、他方ではコミュニケーション能力の育成や問題解決的授業の研究によるものとみることができる。したがって、同じ相互作用といってもその捉え方や位置づけには多様な立場がある。また、それが実践でうまく機能しているかどうかについてもいろいろ論議がある。
そこで、本部会では昨年に引き続き、以下のような発表をもとに、社会的相互作用の捉え方、機能、活用原理、及び今後の研究課題等について、討議、究明したい。
発表
1.金本良通(埼玉大学)
「授業における相互作用の実証的検討
−数学的コミュニケーションの分析を通して−」
2.飯田慎司(福岡教育大学)
「社会的相互作用の文献的検討(1)
−Piaget と Vygotsky の社会的相互作用−」
3.中原忠男(広島大学)
「社会的相互作用の文献的検討(2)
−相互作用主義における社会的相互作用−」
総括討議
発表の1においては授業におけるコミュニケーションの実相やその分析が提示される。また、発表の2、3においては、それぞれの立場における社会的相互作用の捉え方などの文献・資料が提供される。
それらに基づいて、授業における相互作用の実相を踏まえながら、その捉え方、機能、有効な活用方法などについて、理論的、実践的視座から検討していくとともに、今後の研究課題を明らかにしていく。