解説 セミに近縁な半翅目アワフキムシ科に属する昆虫の幼虫は、春から初夏にかけて現れ、写真のように、山野の低木や草の茎に作った泡の中1〜数匹で隠れ、植物体の養液を吸って生活している。この泡は幼虫の尾端から出される排出物の液を腹部の気門へ流し、呼吸作用で気門から出される空気を混ぜて作ったもので、外敵に対する防御物となる。成虫になると泡を作る能力は失われる。日本に知られるものは40数種いるそうだが、これがどれなのかは判らない。