英語教育の「研究分野」項目一覧

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英語あるいは英語教育の研究の中にはどんな専門分野があるのかを

見るために参考になるものとして、かつてJACETの会員名簿で用いら

れていた分類項目がある。ここではそれを1つの参考資料として、一覧

の形で利用させていただくことにしたい。 (なお、JACETについては後

述する)

(1)英語教育学
英語教育学・一般/英語教育学原論/英語教育目的論/英語教師論/

英語学習理論/学習者論/英語学力論/英語教材論/言語材料論/

教材編成論/英語授業論/授業分析/バイリンガリズム/英語科教授方法論/

英語教授原理/英語教授法/教授分析/英語教授課程/英語教科課程論/

英語指導計画/カリキュラム論/英語コミュニケーション論/早期英語教育/

教員養成/英語教育教具論/英語(能力)評価論/評価・測定/

英語指導法論/英語学習形態論/四技能/リスニング/スピーキング/

リーディング/ライティング/指導技術/視聴覚・LL/英語教育工学論/

英語教育情報工学/CAI/発音指導/文法指導/語彙指導/辞書指導/

日英語の比較/文法・語法/言語政策論/外国語教育政策論/

外国人教師問題/英学史/英語教育史/言語工学 

(2)英語学・言語学(または応用言語学)
言語学・英語学・一般/英語史/古英語・中英語/音声学・音韻論/

統語論/意味論/語用論/語彙論/形態論/語法研究/文体論/

修辞学/対照言語学/日英語比較論/日英語対照研究/社会言語学/

心理言語学/言語習得論/第2言語習得論/辞書学/翻訳論/

数理言語学/計量言語学/言語工学/記号学/時事英語学/

実用英語学/英語表現学/英学史 


(3)英 米 文 学
思想・批評/文学・一般/英文学・一般/英文学・OE、ME/英文学・15、

16世紀/英文学・Shakespeare/英文学・17世紀/英文学・18世紀/

英文学・19世紀/英文学・20世紀/アイルランド文学/スコットランド文学/

カナダ文学/ウェールズ文学/米文学・一般/米文学・17、18世紀/

米文学・19世紀/米文学・20世紀/イギリス詩/アメリカ詩/イギリス小説/

アメリカ小説/現代英米演劇/比較文学/児童文学
 


(4)その他 
比較文化/異文化比較/アメリカ研究/イギリス研究

日本文化論/日本人論/日本語学

論理学/教育学/文化人類学/大脳生理学/言語医学/情報処理学 

以上がJACETで用いられている「英語教育研究」の分野であるが、いかにも

多彩な研究分野があげられている。しかし、探せばまだほかにも考えられる

かもしれない。また領域的に見ると、いくつかの点では重複している部分も

見られるようである。(もっとも、語学と教育とは共通部分も少なくはないので

あるから、当然のこととも言えるが)

なお、英語学の分野では、小生としては英文法研究、学習英文法(論)のような

ものも追加したいところである。また、英語科教育の立場からはもう少し、英語

教育そのものの研究に的をしぼることを検討すべきかもしれない。

将来、優れた英語教師を目指すとすれば、当然、上記のことの「すべてについて

1つを、1つについてすべてを」ということを心がけることが、研究あるいは学習上

の目標(モットー)となろう。十分なオールラウンドな基礎の上に、さらに自分の

得意な分野、ほかの人に引けをとらない分野をつくり、それに特化する必要が

あるということである。 


課題など 
(1) これを1つの参考意見と考えて、各自で英語学・英語科教育

(あるいは英米文学)にはどのような方向の研究が考えられるか、

図書館の資料などから、自分なりの意見、方向を試行錯誤しながら

考え続け、できれば3回生の5月末を目処に、卒論に向けての一定の

結論を出してみよう。(ただし、本学の英語教育講座には英米文学

の専門家は配置されていない。) 
 
(2) ある程度の興味、関心、方向が決まれば、卒論では具体的に

どんなテーマが考えられるか、自分で悩むだけではなく、3回生の

10月末までに、一度は専門の先生などに早めに相談してみよう。
 





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