日英語の対比で教える英作文本書は、全体は3部からなるが、コミュニカティブ・グラマー(表現英文法)、使える英文法をねらいとする、実証的で実践的な、そしてほぼ「書き下ろし」の研究書である。
英語指導上、日本人英語学習者にとっての母語である日本語と外国語である英語との対比は常に大きな教育的意味を持っているが、そのような大きな問題点をテーマにしながら、主に伝統文法的な枠組みを用い、かつ日英対照言語学的な視点をも取り入れて、英作文の指導研究について考察したものである。
第1部は「英作文指導のための文法と語法」、第2部は「英語らしい発想および表現とその指導」、第3部は「語句レベルの諸問題」を、それぞれ扱っている。類書も比較的少なく、特に第2部はユニークで、独自の考え方も随所に示されている。
大修館書店 発行 1989年(平成元年) 2月、xviii+295pp.
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