英語指導と文法研究
本書は、著者が足掛け8年の間に各方面で発表した論文(のべ18編)に、未発表のもの8編を加えて、一挙にまとめて公刊したものである。
全体は2部からなり、第1部は「英語指導と文法研究」について論じられており、中学英語での最初の導入文(SVOかSVCか)、間接目的語(SVOO)、目的格補語(SVOC)、受動態、関係代名詞、進行形、未来時表現などについての詳しい実証的な考察がなされている。いわば「英語教師のための英語学」を目指すものである。
第2部は、いわば第1部の副産物的な性格のものであるが、題材・内容に関する実証的な「英語教科書の比較研究」となっている。
全体として、英語の語法および文法を重視した高度な教材研究であり、英語教育にも資するところが少なくないものと思われる。
大修館書店 発行 1990年(平成2年)5月、viii+265pp.
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