大阪教育大学トップページ教養学科トップページ教育・研究の紹介
芸術文化専攻では、音楽と美術(書道を含む)という芸術の二大ジャンルにおいて、実践と理論との両面から新しい時代における芸術文化のあり方を探究し、古典芸術からポストモダン・アートにいたる広範な圏域を視野におさめつつ、多様な今日的課題について研究教育を行っています。
「音楽研究」と「造形芸術研究」の二分野からなる本専攻は、それゆえ音楽表現・音楽学・美術表現・造形芸術学という四つの領域に細分され、それぞれの専門領域で、芸術一般への深い理解と高度な専門的素養とを兼ね備えた演奏家、造形作家、研究者や教育者、さらには芸術プロモーターやアート・マネージャーなど、社会的ニーズに応えて芸術文化の第一線を担いうる指導的人材を養成することを基本理念としています。
■音楽表現■
西洋近代の音楽を基礎として、その演奏・解釈・表現・創作といった実践的課題を、器楽・声楽・作曲といった専門領域を中心に据えて追求し、演奏家や高度な専門性を備えた教育者などの育成を目指す。
●近年の修了論文題目
・・■サン=サーンス《ヴァイオリン・ソナタ》
  第1番 ニ短調 作品75の演奏と解釈
・・■ロッシーニの声楽作品における演奏と解釈
・・■ロベルト・シューマン
  《幻想曲 ハ長調 作品17》の演奏と解釈
・・■ヴァイオリン演奏における
  ヴィブラートに関する考察
  −イザイの無伴奏ソナタを中心に−
・・■リストのピアノ作品に関する一考察
  −「ソナタロ短調」を中心にー
・・■後期ロマン派及び近現代のドイツリート
  における演奏者の立場からの一考察
  −R.シュトラウス、シェーンベルクの
  歌曲の演奏を通じて−
・・■ガブリエル・フォーレ「バラード作品19」
  の演奏と解釈
・・■ポール・タファネルのフルート作品
  についての研究
  −オペラファンタジーを中心に−
・・■團伊玖磨の歌曲に関する一考察
・・■F・ショパンのピアノ作品に見られる
  声楽的要素
  −ピアノ・ソナタ第三番ロ短調作品58の
  演奏法を例に−
・・■無調音楽の技法と表現について
・・■S・プロコフィエフ作曲
 「ピアノソナタ第7番 Op.83に関する研究」
・・■R・シューマン作曲
 「クライスレリアーナ」op.16に関する一考察
・・■ラベルのバイオリンソナタにおける
  演奏と解釈
・・■ロマン派および近現代のドイツリート
  における演奏者の立場からの一考察 
・・■オルガン音楽の新しい可能性について
  〜ミーン・トーン調律のオルガンによる創作〜
・・■コントラバスを通して見るバロック音楽演奏
  −独奏と通奏低音−

■音楽学■
西洋音楽の歴史研究のみならず広く民族音楽の文化人類学的なアプローチをおこない、音楽文化に関する広範かつ専門的な知見の獲得と、音楽に対する柔軟な感受性の習得をとおして、研究者・教育者などの育成を目指す。
●近年の修了論文題目
・・■F・モンポウの「歌と踊り」をめぐる
  分析的研究
  −カタルーニャの歴史と民族音楽との
  関わりを中心に
・・■エネスクのピアノ
  −演奏家として、作曲家として−
・・■オペラ《魔弾の射手》の唯一性
  −19世紀初頭のベルリンにおけるオペラの諸相−

■美術表現■
現代の状況をふまえ、絵画・立体・ビジュアルデザイン・映像表現などの専門領域において、「何をどう表現するのか」を追求し、個性ゆたかな造形作家・デザイナー・教育者などの育成を目指す。
●近年の修了論文題目
・・■私が見たい絵を求めて
     −作品制作及び作品集−
・・■絵画の息づくとき
     −作品制作および作品集−
・・■風景と絵画のあいだ
     −作品制作及び作品集−
・・■現前空間における透明性の研究
     −平面作品の制作を通して−
・・■並行ではないレイヤーによる映像表現
・・■金属を用いた造形表現 
  〜我が美術意識の変換を通して〜
・・■動く字幕とアニメーションの融合
・・■陶芸における酸化金属による釉裏彩の
  表現研究およびそれに基づく作品制作
・・■球体関節人形による人形表現の研究 
・・■具象絵画における虚空間の試み  
     〜作品制作および作品集〜
・・■光と影による空間表現    
・・■具象から抽象へ −変容する表面−
・・■原初的映像(空・水)による空間表現 

■造形芸術学■
古今東西の美術や造形作品を対象とする歴史的・体系的研究、現代美術の批評的研究、あるいは哲学的美学や一般芸術学の研究を通じて、研究者や批評家をはじめとして広くアート関係の指導的人材の育成を目指す。
●近年の修了論文題目
・・■色とかたちを超えて
  −マークロスコの作品における演劇性について−
・・■美的体験が齎すもの
  −ベルクソン哲学をよりどころとして−
・・■自己実現の力としての「恨」
・・■考える「モデル」アントニー・ゴームリー
  彫刻史を再考する鋳型 
入学定員・・・・・12名

芸術文化専攻では、音楽表現・音楽学・美術表現・造形芸術学という四つの領域において、高度な専門的素養を備えた演奏家、造形作家、研究者など、芸術文化の第一線を担いうる指導的人材を養成することを基本理念としています。こうした理念に沿って、本専攻では次のような学生を求めています。

・西洋近代音楽を基礎に、その演奏、解釈、作曲などの課題を追求したい人
・西洋音楽の歴史的研究や東南アジアなどの民俗音楽研究に携わりたい人
・現代の芸術状況をふまえて、絵画、立体、ビジュアルデザイン、映像表現、書道などで創作活動を行いたい人
・古今東西の芸術諸ジャンルにおいて歴史的研究、体系的研究を志す人、美学研究を志す人
・既成の芸術分野を越えて、広い視野から芸術のプロモーターとして活躍したい人

音楽表現・教授
音楽表現・教授
音楽表現・教授
音楽表現・教授
音楽表現・教授
音楽表現・准教授
音楽表現・准教授
音楽表現・准教授
音楽表現・准教授
音楽表現・教授

音楽学・准教授

美術表現・准教授
美術表現・准教授
美術表現・准教授

造形芸術学・准教授

書道表現・教授
書道表現・准教授

志賀美津夫
淵脇和範
稲垣琢磨
中務晴之
北川文雄
玉井裕子
神代 修
山畑 誠
岡本麻子

大木愛一

ト田隆嗣

江藤 亮
五明 真
寺島みどり

瀧 一郎

池田利広
瀬川賢一

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