(問題) (1)(2)(5)(6)(7) は正しければ ○ 正しくなければ × で答えよ。
(3)(4)(8) は数字で解答せよ。
(1) 群 G の部分集合 H に対して、 「 H が G の部分群 ⇔ HH ⊆ H ,H-1 ⊆ H 」が成り立つ。
(2) 群 G の部分群 H,K に対して、 「 HK が G の部分群 ⇔ HK = KH 」が成り立つ。
(3) 位数 20 の巡回群は(自明な部分群も含めて)全部でいくつの部分群を含むか?
(4) 下記の文章に空欄にあてはまる数 X,Y,Z の和 X+Y+Z を求めよ。

4次の対称群 G = S4 の位数は [ X ] である。
G の元 f = (1,2,3,4) が生成する巡回群を H とする時、 G 上の関係 〜 を 「a 〜 b ⇔ a b-1 ∈ H 」 によって定義をすれば、同値関係となる。 この同値関係によって G は [ Y ] 個の同値類に分割する。
また、G 上の関係 ≡ を 「a ≡ b ⇔ ∃c ∈ G such that ac= cb 」 によって定義をすれば、同値関係となる。 この同値関係によって G は [ Z ] 個の同値類に分割する。
(5) G が可換群ならば、任意の部分群 N は正規部分群であり、 かつ剰余群 G/N も可換群である。
(6) 群 G において 「 x2 = e for ∀x ∈ G 」を みたすならば、G は可換群である。( e は単位元 )
(7) 4次の対称群 S4 の部分集合 N = { e, (1,2)(3,4), (1,3)(2,4), (1,4)(2,3) } は S4 の正規部分群である。
(8) 下記の文章に空欄にあてはまる数 X,Y,Z の 和 を求めよ。

5次の対称群 G = S5 の位数は [ X ] である。
G の元 h = (1,2,3)(4,5) が生成する巡回群を H とする時、 G 上の関係 〜 を 「a 〜 b ⇔ a b-1 ∈ H 」 によって定義をすれば、同値関係となる。 この同値関係によって G は [ Y ] 個の同値類に分割する。
また、G 上の関係 ≡ を 「a ≡ b ⇔ ∃c ∈ G such that ac= cb 」 によって定義をすれば、同値関係となる。 この同値関係によって G は [ Z ] 個 の同値類に分割する。
(解説) (1) 部分群であるための必要十分ですね。 (2) (参考)
(3) 巡回群の部分群は位数の約数の数だけ存在します。 
(4) X = 24, Y = 6, Z = 5.
(5)(6)(7) 定義にしたがって確認を。 (参考)
(8) X = 120, Y = 20, Z = 7. (参考)
(解答) ○○ 6,35, ○○○ 147