地質学研究室 廣木義久

ひろき よしひさ/Yoshihisa HIROKI
 自画像

研究内容
 専門は地質学です.とくに堆積学/層序学を専門としています.これまで本州中部の第三紀および第四紀の地層(現在〜約2,000万年前の地層)を対象に,それらの時代にどういう海水準変動があったのか? その海水準変動はグローバルに起こったものなのか,それともローカルなものなのか? 海水準変動がどのように地層の形成をコントロールしているのか?といったことについて研究してきました.また,主に渥美半島に露出する地層を使って,海岸付近の堆積物がどうやって堆積し,どうやって地層中に保存されるのかについて研究してきています.最近は,礫嘴や三角州でできた大規模フォーセットベッドを示す礫層や砂礫混合海浜で堆積した礫層,河川の礫州の礫の運搬・堆積作用について調べています.また,地層の中には,化石が入っています.顕微鏡でしか見られないような小っちゃい化石もあります.これも,顕微鏡で見ると,思わず「美しい」と,溜息が出るような形をしています。そんな化石も,何万年,何億年前には,海の中をプカプカ浮いていたり,海の底をはいつくばっていたものです.それがどういうふうに地層の中に入ったのか調べています.

 地学教育研究にも興味をもっています.小・中・高等学校,そして,大学(特に教員養成課程)のそれぞれのレベルで,地学分野の学習内容や教授方法の問題点を探り,その解決策を提案したいと思っています.現在は,小・中学生の石や岩石の概念理解に関する研究,岩石・鉱物や風化・堆積・続成に関する指導法の研究,科学作文の研究などをしています.

 発表論文に関してはこちらをクリックして下さい.

 ミクロの世界 マクロの世界 グローバルな世界

 上記の目的のために,沢や海岸など地層が見えるところを歩きながら調査を行います.また,地層の堆積した時代を決めるために岩石の古地磁気の測定をします.その他,顕微鏡をのぞいて岩石の薄片や微化石を観察したり,X線・元素分析などの機器分析をしたりします.

 教育 きょういく きょう・い・・く・・むにゃむにゃ・・・・

 地学教育の一環として,毎年11月に大阪市立科学館で行われる子どものための科学の祭典「ジオ・カーニバル」に出展しています.これまでに,研究室の学生と協力して新しい出展品を開発してきています.これまでの出展のテーマはこちらをクリックして下さい.
 また,地学教育の研究をしたい方,大歓迎です.

平成27年度の研究室の体制
柏原キャンパス(昼間部)

M1回生:鏡畑 悠
 6回生:後藤慶樹
 3回生:中井 洸
 3回生:牧野倫子

天王寺キャンパス(夜間学部5年課程)

M1回生:寺戸 真
 5回生:赤田実里
 5回生:金子 瑛
 5回生:富谷祐太
 5回生:松本郷花

 これまでの廣木研メンバーはこちらをクリックして下さい.

これまでの主な卒論のテーマ
 長崎県西部の1800万年前の地層の年代と古地理,堆積物の色
 静岡県掛川市の200万年前の地層中の有孔虫化石
 愛知県渥美半島の50万年前の波打ち際堆積物の堆積プロセス
 大阪府富田林市佐備川の礫の移動
 岩石の薄片を使った偏光万華鏡の製作
 石英砂粒子を使ったワンドオイル型偏光万華鏡の製作
 大阪府の地質岩石標本プレートの作成
 氷を使った続成作用の実験
 沖縄県西表島で採取した現生有孔虫(星砂)の飼育観察
 大和川における礫の最大粒径・円磨度および河床堆積物の変化
 地質紙芝居の製作と実践
 学校におけるエネルギー教育の現状と課題
 子どものための地学教材「地球歴史そごろく」の製作と実践
 南大西洋における海洋底拡大のアニメーション製作

”「生きた星砂」の這い上りシーン”は下をクリックして下さい.

 本研究室では,研究の進め方,研究結果のまとめ方,論文の書き方,プレゼンテーションの仕方などが身に付くような卒論指導を心がけています。

 わっ! 人の化石??

平成26年度 担当授業
柏原キャンパス(昼間部)

 学 部:地学実験I(前期火4・5,後期月4・5),地学ゼミナール(前期火1,2),
     地学野外実習II(集中)
 大学院:地質学特論(後期火3)

天王寺キャンパス(夜間部)

 学 部:生活(前期火1),地学実験(前期火2),地学演習(前期水2),
     自然誌(後期金1),理科II(前後期金2),
     宇宙と地球II(後期月2),理科教育研究I(前期土2),特別総合科目「(集中)
 大学院:教科内容開発研究(生活)(前期金1),理科授業実践研究I(前期水1),
     理科授業実践研究II(後期水1),教科内容開発研究(理科II)(集中)

廣木の簡単なプロフィール
 生まれは茨城県.今は大阪府民.
 納豆好きです.
 血液型:A型
 性格:自分では典型的なA型タイプだと思っているが,最近は「B型でしょう」と言われる.


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