20mシャトルランの方法とポイント  
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
   
 20mシャトルランの測定の準備
 
テスト用CDまたはテープ及び再生用プレーヤー
  20m間隔の2本の平行線  ポール4本を平行線の両端に立てる。
 
         
   
 20mシャトルラン測定の方法
 
   
(1)プレーヤーによりCD(テープ)再生を開始する。
(2)一方の線上に立ち、テストの開始を告げる5秒間のカウントダウンの後の電子音によりスタートする。
(3)一定の間隔で1音ずつ電子音が鳴る。電子音が次に鳴るまでに20m先の線に達し、足が線を越えるか、触れたら
  その場で向きを変える。この動作を繰り返す。
  *電子音の前に線に達してしまった場合は、向きを変え、電子音をまち、電子音が鳴った後に走り始める
(4)CD(テープ)によって設定された電子音の間隔は、初めはゆっくりであるが、約1分ごとに電子音の間隔は短くなる。
  すなわち、走速度は約1分ごとに増加していくので、出来る限り電子音の間隔についていくようにする。
(5)CD(テープ)によって設定された速度を維持できなくなり、走るのをやめたとき、または2回続けてどちらかの足で
  線に触れることができなくなったときに、テストを終了する。
  *電子音からの遅れが1回の場合、次の電子音に間に合い、遅れを解消できれば、テストを継続することができる。
 
   
 20mシャトルランの記録方法
 
   
(1)テスト終了時(電子音についていけなくなった直前)の折り返しの総回数を記録とする。
  ただし、2回続けてどちらかの足で線に触れることができなかったときは、最後に触れることができた折り返しの
  総回数を記録とする。
(2)折り返しの総回数から最大酸素摂取量を推定する場合は、「20mシャトルラン(往復持久走)最大酸素摂取量推定表」を
  参照すること。
 
     
   
 20mシャトルランの実施上の注意
 
   
(1)ランニングスピードのコントロールに十分注意し、電子音の鳴る時には、必ずどちらかの線上にいるようにする。
  CD(テープ)によって設定された速度で走り続けるようにし、走り続けることができなくなった場合は自発的に
  退くことを指導しておく。
  (2)テスト実施前のウォーミングアップでは、足首、アキレス腱、膝などの柔軟運動(ストレッチングなどを含む)を
  十分に行う。
  (3)テスト終了後は、ゆっくりとした運動等によるクーリングダウンをする。
  (4)被測定者に対し、最初のランニングスピードがどの程度か知らせる。
  (5)CDプレーヤー使用時は、音がとんでしまうおそれがあるので、走行場所から離して置く。
(6)被測定者の健康状態に十分注意し、疾病及び障害の有無を確かめ、医師の治療をうけている者や実施が困難
  と認められる者については、このテストを実施しない。
 
   
 20mシャトルランのポイント
 
    <電子音の間隔で走りましょう>  
     測定を開始したとき、電子音の間隔がゆっくりすぎて先に線上で待っている児童・生徒がよく見られます。線上で待つ→走る→線上で待つ。止まっては走るという
繰り返しは体力を想像以上に減らしてしまう動きなのです。スピードを殺さずに、低燃費で走り続けるには電子音の間隔にしっかりスピードをあわすことが必要に
なります。小学生の場合は、途中まで先生が一緒にはしってあげて「先生より先に行ったらしんどいよ。」など言ってペースメーカーをしてあげることをおすすめします。
 
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
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大阪教育大学 保健体育講座 赤松 喜久