50m走計測の仕方・ポイント(小学校)  
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
   
 50m走の測定の準備
 
   
図のような50m直走路、スタート合図用旗、ストップウォッチ
 
     
     
   
 50m走の測定方法
 
   
(1)スタートは、スタンディングスタート(立った状態でのスタート)の要領で行う。
  (2)スタートの合図は、「位置について」、「用意」の後、音または声を発すると同時に旗を下から上へ振り上げることに
  よって行う。 
 
   
 50m走の記録
 
   
(1)スタートの合図からゴールライン上に(頭・肩・手・足は×)が到達するまでに要した時間を計測する。
 
    <タイムの計測>     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
     
           
     
     
     
     
    つま先で見ないように  胸がラインを越す時にとめましょう。    
     陸上競技の世界でも、ゴールは胴で計測しています。足先での計測になると、足の運びの関係で正確なタイムが計測できないのです。ほとんど動かない胴で計測するのが一番正確なタイムになるのですね。計測時に近すぎると、うまく見れないこともあります。子どもの上半身と、ラインが一目でわかるくらいの距離で計測しましょう。  
     
   
(2)記録は1/10秒単位とし、1/10秒未満は切り上げる。 (例)8.91秒→9.0秒
  (3)実施は1回とする。
 
         
   
 50m走の実施上の注意
 
   
(1)走路は、セパレートの直走路とし、曲走路や折り返し走路は使わない。
  (2)走者は、スパイクやスターティングブロックなどを使用しない。
  (3)ゴールライン前方5mのラインまで走らせるようにする。
 
           ゴールに近づくと、スピードを落とす児童・生徒がいます。走りきるように指導しましょう。    
 50m走のポイント
  <スタートの仕方 スタンディング.ver>
●スタートを意識してみよう
「できたつもり」
になりやすいのが、走るという動き。手足左右同時にでるのが、おかしいとわかっていてもいざ本番になると手足左右同時に出てしまう児童・生徒が多いです。児童たちにとっては無自覚な動きになっているのでしょうね。
 手足左右同時だとスタート直後に手足を元に戻さないといけなくなります。その時間がもったいないですよね。今より速くなる一番簡単な方法は、スタートがうまくできるようになることです。しかし、スタートのポーズができたからといって速くなるわけではありません。

●地面をしっかりふんで走ろう
「用意 ドン!」とスタートした時にしっかり地面をふめるかどうかが重要です。うまく地面をふむ=スピードが出せます。初めの数歩、上体の角度はスタートの時と同じくらいの前傾でいきましょう。上体を前傾にすることで、足の動く範囲がせまくなりしっかり地面をふめるようになるからです。そこからゆるやかに上体をあげていきます。一気に上体をあげてはスピードが落ちてしまうので注意!スピードにぐんぐんのっていくことができれば自然とはやくなっていきます。  
手足同時にでてませんか? 腰がひけていませんか? 前のめりでいきましょう!
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大阪教育大学 保健体育講座 赤松 喜久